2026-03-29

名古屋市営地下鉄一日制覇 (前編)

名古屋地下鉄 一日制覇 2026/3/8

 今まで、東京、大阪を始めとして日本各地の地下鉄を一日で制覇してきたが、ずーっと気づかないふりをしてきたのが私のおひざ元の名古屋市営地下鉄。
 普段からさんざん乗っているし、半日もあれば全部乗れるしと、放置してきたのだが、私鉄・公営鉄道完全制覇を目指す以上、避けては通れないので、重い腰を上げて制覇に取り掛かることにした。
 今回は名古屋市営地下鉄に加え、ジブリパークへの足・リニモ、さらに法規上は鉄道扱いのガイドウェイバス・ゆとりーとラインにも乗車する。

 もう一つ。当ブログでは、現存十二天守の制覇も目標にしていたのだが、こちらも長年、地元の犬山城を紹介していなかった。そこで、犬山城にも寄り道することにする。

ルートマップ

名城線・名港線

早朝の始発前の金山駅 地下鉄と市バスは、土日用一日乗車券・ドニチエコきっぷを存分に活用 名古屋港駅のバスターミナル バスを2本乗り継いで高畑駅へ移動 #1 金山 05:30発 名城線右回り → 金山 06:32着
(名古屋市営地下鉄 名城線 26.4km) #2 金山 06:44発 名古屋港行 → 名古屋港 06:55着
(名古屋市営地下鉄 名港線 6.0km)
名古屋・金山駅

 さて、名古屋市営地下鉄全線制覇だが、普通に乗ったら半日で終了する。時間に余裕があるので、特に意味はないが、「一度乗った区間には二度と乗らない」という「一筆書き」で乗車することにする。
 旅の始まりは早朝の金山駅から。さすがにまだ5時台ということで、駅の入り口にも改札にも人の姿はない。今日は地下鉄と市バスを乗り倒すため、土日専用の一日乗車券「ドニチエコきっぷ」を券売機で購入する。わずか620円、お得度が高い。
 金山駅からは名古屋の環状線・名城線とその支線である名港線が乗り入れている。一筆書きということもあるので、まずは、名城線で環状線を一周したい。名城線は「右回り」、「左回り」で方向を表す。右回りの方が始発が早いので右回りに乗る。
 いや、どう考えても「右回り」とか「時計回り」とかの方がわかりやすいのに、なぜ他の環状線は「内回り」、「外回り」という左側通行という暗黙知を挟む名称なのか不思議だ。
 改札には人の気配はなかったのだが、出発時間が近づくと、朝帰りなのか、ぼちぼちと人が乗車してくる。
列車は定刻通りに金山駅を出発した。

名古屋・金山駅

 70分ほどで名城線一周完了。
 あまりに乗り慣れすぎた路線なので、特に何も気になるものなく、聞き慣れた駅名をBGMにウトウトしているうちに、気づけば金山に戻ってきていた。
 隣のホームに移って、名港線へ乗車する。
 かつては名港線も含めて名城線と呼ばれていたが、環状化に伴い「名港線」と名を変えた。それまではどちらかといえば名港線側が本線的な雰囲気だったのだが、なんだか不当に支線へ降格させられてしまった感がある。
 名古屋港は、名古屋港水族館などを抱える名古屋の一大観光地なので、私としては名古屋港に遊びに行くときの路線といったイメージが強いので、なんとなくわくわくした気分で11分乗車し、終点に到着。

名古屋・名古屋港駅

 一筆書きルールと決めてしまったので、終点の名古屋港からどこかの路線の終点に向かわなくてはならない。
 路線図と実際の地理関係は乖離していることが多く、どの駅からどの駅が物理的に近いのかは把握しづらいのだが、ここは地元。なんとなく東山線終点の高畑へならバスを乗り継いでたどり着けそうという感が働く。
 調べてみたら案の定、バス2本で高畑駅にたどり着けるということがわかった。地の利とはまさにこのことである。
 早速バスターミナルに移動しようと思って、駅の地図で見てみたら駅の北の端にある。名古屋港で降りるときは港に近い南の出口から出る癖があり、なんとなく南側の改札から出てしまった。
 思いのほか遠いバスターミナルまで歩かされることになった。地の利にあぐらをかいて油断したものである。

 ちょうどいいタイミングで出発するフェリーターミナル行のバスに乗車。途中の西稲永バス停でバスを降り、八田行のバスに乗り換える。
 全く乗ったことの無い路線だったのだが、景色はどこも見覚えがある。新しい店ができたり、あったはずの店がつぶれていたのを確認しつつ高畑駅に到着した。

東山線

高畑駅 #3 高畑 07:50発 → 藤が丘 08:30着
(名古屋市営地下鉄 東山線 20.6km)
名古屋・高畑駅

 高畑からは名古屋のメインライン、東山線に乗車。
 休日とは言え、ぼちぼちお出かけに出かける時間となり、名古屋駅を過ぎたあたりから、車両が混雑し始めた。
 私は社会人になるまで、東山線の一社駅の周辺で育った。かつて冷房の無い黄色い電車が走っていた頃、名古屋や栄からの帰り、一社の一駅手前の星ヶ丘止まりの列車が2本に1本走っていて、一社で降りる私は泣く泣く列車を見送ったものである。
 などと感慨に浸りながら列車を乗っていると、いつの間にか列車はその一社を過ぎて高架区間に出てきた。子供のころ地下鉄が地上に上がる場所の横に公園があり、そこから列車を見ていたものである。
 本日は快晴、久しぶりに見た光がまぶしい。

リニモ

リニモ 藤が丘駅 #4 藤が丘 08:43発 → 八草 09:00着
(愛知高速交通 東部丘陵線 - リニモ 8.9km)

勾配をものともしない磁気浮上鉄道

リニモ 八草駅 愛知環状鉄道 八草駅
名古屋・藤が丘駅

 藤が丘からはリニモこと愛知高速交通・東部丘陵線に乗り換える。
 リニモはジブリパークへの足となっていて、休日のこの時間の乗客のほとんどは家族連れである。
 リニモは日本唯一の磁気浮上式鉄道である。磁気方式ゆえに登坂能力が高く、名古屋東部の丘陵地帯をぐんぐん登っていく。登坂能力だけで言えば、ゴムタイヤの新交通やモノレールも負けていないと思うが、リニモは磁気浮上だけに、揺れがとても少ない。ゆりかもめやポートライナーのようなガタガタという嫌な揺れがない。
中量級交通システムとしては一つの完成形だと思うのだが、どういうわけか全国でここしか採用されていない。となると、将来の車両更新を乗り越えられるかが不安ではあるが、なんとか頑張ってほしい。

 乗客のほとんどは終点から二駅手前の愛・地球博記念公園駅で降りてしまうので、最後はほぼ貸し切り状態で、終点の八草に到着した。

豊田・八草駅

 八草からはどこに向かうかというと、鶴舞線の終点・赤池駅を目指す。八草から愛知環状鉄道、名鉄豊田線を乗り継ぐと赤池駅にたどり着く。
 八草は2005年の愛・地球博開催時のアクセス拠点となっていて、当時、名古屋方面、岡崎方面から多数の乗客を運んでいた。特に名古屋方面からは11両編成の列車が乗り入れていたはずだが、現在は最大4両編成。当時に臨時に延長されていたホームはとっくに撤去されているのだが、それでもホーム長を持て余し気味である。

 愛環(愛知環状鉄道)から名鉄豊田線に乗り継ぐには、愛環の新豊田駅から名鉄の豊田市駅へ移動するのが通常のルートである。ただ、豊田の二つの駅は数百メートル離れていて、あまり便利な乗換駅とは言えない。どのみち歩くのであればということで、両線が交差する梅坪駅で降りて乗り換えてみることにする。
 梅坪駅近辺で両線の線路は交差しているもの駅は、愛環側が「愛環梅坪」、名鉄側が「梅坪」となっていて、両駅は900メートルほど離れている。
 乗り換えを想定しているわけでもないので、愛環梅坪で降りた後、何もない道を10分ほど歩いて、名鉄の梅坪駅に移動する。

鶴舞線

名鉄梅坪駅 赤池駅 #5 赤池 10:19発 → 上小田井 11:00着
(名古屋市営地下鉄 鶴舞線 20.4km) 上小田井駅 急行新鵜沼行で犬山へ
豊田・梅坪駅

 名鉄豊田線と三河線の分岐駅である梅坪に到着。分岐駅ではあるが、どちらも豊田市駅へ直通するので、あまり分岐駅といったイメージはない。
私がここに降り立ったのは、おそらく名鉄全線一日制覇の時以来、13年ぶりである。というか、その時はホームから出なかったので、ちゃんと駅を利用するのは初めてかもしれない。
 猿投行の三河線を一つやり過ごして、次にやってきた上小田井行の列車に乗り込む。
 乗車時間は19分ほど。車窓から見えるのはトヨタ関連の工場と、トヨタホームが分譲した住宅の数々。現代に蘇った共産主義国家のような街並みを通り過ぎ、豊田線と市営地下鉄鶴舞線との分岐駅・赤池に到着した。コルホーズ万歳。

日進・赤池駅

 乗っていた列車は鶴舞線直通の上小田井行だったので、そのまま乗っていてもよかったのだが、ドニチエコきっぷで入場しなおす必要もあるので、一度改札の外に出た。赤池駅は、名古屋市営地下鉄で唯一、名古屋市外の日進市にある駅である。
 そのため、駅前のバスターミナルは市バスではなく、名鉄バスが出発する。
 もう一度改札を入りなおして、次の列車を待っていると、名鉄100系車両がホームに滑り込んできた。
 100系列車は、1979年の鶴舞線と豊田線の相互直通運転開始以来、かれこれ半世紀近く走り続けているロングラン車両である。いまや少数派になりつつある名鉄伝統の真っ赤な車両が、鶴舞線・豊田線ではバリバリ現役で走り続けている。私の中では鶴舞線の名鉄車両は「当たり」である。心躍らせながら、車両に乗り込んだ。
 鶴舞線は名古屋には似つかわしくない20メートル級車両8両と贅沢な規格で作られたのだが、開通から約半世紀、いまだ6両編成であり、2両分のホームを余らせている。しかも、昼間の運転間隔は10分に1本。「過ぎたるは及ばざるがごとし」を地で行く路線であるのだが、それでも八事を過ぎ、都心に近づくにつれて車内はそれなりに混雑し始めた。

名古屋・上小田井駅

 40分ほどで上小田井に到着。
 上小田井駅は高架駅であり、最後の最後に線路が地上に出たところで、終点となる。鶴舞線は名鉄犬山線にも直通しているのだが、年々直通列車が減っており、現在では昼間は直通運転を行っていない。
 どのみちICカードで入場しなおしたいので、一度駅の外に出て、またホームに戻ってきた。
 鶴舞線の次は上飯田線に乗車する。このまま名鉄犬山線で犬山に行き、小牧線で戻ってくると上飯田線に直通するので、次にやってきた準急・新鵜沼行で犬山に向かうことにする。
 犬山で、本日のもう一つの目的である犬山城に寄り道する。

後編に続く (coming soon....)

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