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2018/06/22

小豆島の世界一狭い海峡と丸亀城

小豆島の 世界一狭い海峡と 丸亀城 2018/5/2 - 3

 瀬戸内海に浮かぶ小豆島、この島に「世界一狭い海峡・土渕海峡」という海峡が存在するらしい。
 「島に海峡?」と、疑問に思ったかもしれないが、小豆島の西端の土庄と呼ばれる地域は、地理的には小豆島の本島とは海を挟んで独立した島となっているのだが、小豆島本島とは橋で結ばれているため、通常は合わせて小豆島と呼ばれている。そして、その両島を分かつ川のような海峡が、世界で一番狭い海峡らしい。
 瀬戸内海をフェリーで渡りながら、世界一狭い海峡がどのくらい狭いのか確かめに行ってみることにする。

神戸からジャンボフェリー出航

ジャンボフェリーで神戸を出港 明石海峡大橋をくぐり、うどんを食べ、小豆島へ到着
神戸・神戸港

 小豆島にはどうやって行けばいいのか?
 小豆島は離島としては人口の多い島で、瀬戸内海の各方面から多数の船が出ている。メジャーなのは、本州は姫路、四国は高松から出港するルートなのだが、今回は、小豆島に渡る最も東側の港である神戸から小豆島に向かうことにする。
 朝市の船に乗るために、早朝、6時前に三ノ宮駅前のバスターミナルに向かい。神戸フェリーターミナル行きのバスに乗る。

 途中、日本一短い国道である国道174号線を通り、10分ほどでフェリーターミナルに到着。
 今でこそ、一日数本のフェリーが出向するだけの地味な埠頭であるが、戦前は北米や欧州へ向かう客船が出航しており、まさに世界の玄関口であった埠頭である。
 神戸から小豆島に向かうフェリーは、ジャンボフェリーというフェリー。チケットを購入するとすぐに出港の時刻となり、慌ただしく船に乗り込むことになる。

神戸・神戸港

 ジャンボフェリーは、定刻通り神戸港を出港。小豆島までは片道3時間という、そこそこの長旅。
 だが、そんな長旅も苦にならないなかなか充実した船内設備になっている。座席はリクライニングシートで、うれしい電源付き。デッキに上がれば瀬戸内海の島々を眺めることができる。
 おまけに売店には「うどん」がある。
 コシが命の讃岐うどんだが、このジャンボフェリーの船内のうどんは、出汁が絶品。食事をするつもりはなかったのだが、においにつられてつい注文。おいしゅうございました。

小豆島・坂手港

 3時間後、小豆島の南東に位置する坂出港に到着。小豆島は全周100キロを超える大きな島で、フェリーが到着する港が6か所もある。
 小豆島のお目当ては土渕海峡なのだが、土渕海峡は坂出湊から20キロほど離れた島の西の端っこ。
 坂出から土渕海峡までは路線バスで移動することとする。

雨の土庄

土渕海峡河口付近 土渕海峡の最も狭い場所
小豆島・土庄港

 小豆島の路線バス・小豆島オリーブバスで1時間弱、終点の土庄港に到着した。
 本日の天気予報は午後から雨。空を見上げると、午後とは言わず、今すぐにでも雨が降り出しそうな雰囲気である。
 夕方には小豆島を出発する予定で、それまではレンタサイクルを借りて、土渕海峡など周囲を散策しようとしていたのだが、もしかしたら自転車に乗れるのはあと1時間もないかもしれない。
 とりあえず、土庄港から近い観光名所である、エンジェル・ロードと土渕海峡に狙いを定めて、さっさと出発することにする。

小豆島・エンジェル・ロード

 土庄港から自転車で10分のエンジェルロード。たいそうな名前がついているが要するに砂洲で、干潮になると近くの余島への道が表れ、砂の道を歩いて渡れるというもの。
 今回、日程上、干潮の時間に訪れることはできず、ど満潮の時間にやってきたのだが、まあ、満潮なので海の近くに島があるなぁ...てな、景色。
 海の中にうっすらと砂浜の道が伸びており、なんとなく砂州の様子はわかる。
 それはそうとして、雨が降ってきてしまった。エンジェルの福音を受ける間もなく、とりあえず、自転車で引き返し、近くのラーメン屋で雨宿りがてら、早めの昼食をいただくことにする。

小豆島・土渕海峡

 ちょっと雨が止んだスキに、本日のメインイベント、土渕海峡の見学に向かう。
 南の海側から海峡沿いに北上していくのだが、その佇まいは、ぱっと見「ただの川」。河口から上流に向かっている堤防沿いをサイクリングしているようにしか見えない。
 数分走ると、土渕海峡の一番狭い部分に到達する。この場所は、暗渠のように蓋でおおわれているのだが、その幅はわずか10メートルほど。確かに狭い。
 狭い海峡には海賊が表れると聞いたことがあるので、かなり用心して近づいたのだが、この狭さでは海賊王が暴れることもできまい。世界一狭い海峡、海賊の心配無用。
 海峡を覗き込むと確かに川の流れではなく、潮の流れのように見える。だが、まあ、これは海の近くの川ならどこでも一緒と言えば、一緒だよな...。
 本当は反対側の海まで行って、川ではなく海峡であることを確かめたかったのだが、雨のため、あえなく撤退。

小豆島・土庄港

 雨が本降りになる前にと、早々に自転車を返したのだが、天気予報とは裏腹に雨が止んできた。うーん、まあ、そういうもんだよね...
 さて、雨で身動きが取れないので、予定を早めて高松に向かうことにする。
 高速艇の出発時刻まで、港近くのお饅頭屋さんでまんじゅうを食べながら待機する。


小豆島・エンジェルロード(の満潮)

父母ヶ浜の夕日

小豆島から高松港へ 高松城跡 玉藻公園
高松・高松港

 50分ほどで高松港に到着。
 早めに着いたのはいいのだが、レンタカーの予約時間まで、まだ時間があるので、港近くのタリーズでコーヒーを飲んで時間を潰す。
 しかし、天気予報を見ていると、時期に大雨になるはずなのだが、いつまでたっても小雨。そんなに慌てる必要もなかったのだが、まあ、過去を振り返ったところで仕方がない。旅先で飲むコーヒーも、なかなか乙なもの。

高松・玉藻公園

 レンタカーを借りたところで、雨が落ち着いたので、高松城跡の玉藻公園を見学することにする。
 高松城は港に面した城郭で、お堀の水は海水。従って、お堀に住んでいる魚は「コイ」ではなく、「タイ」。「鯛のお頭付き」のあの鯛である。なかなかに珍しい。
 ちなみに、バースデイきっぷ 四国全鉄道 完全制覇でも訪れた琴電の高松築港駅は、このお堀に面していて、ホームから振り返るとお堀と石垣を眺めることができる。
 高松城は天守は現存しておらず、再建もされていないので、天守の石垣だけが残されている。石垣には上ることができ、高松の街を見下ろすことができる。
 思うのだが、むやみやたらに天守を復元するというのもいかがなもので、残された石垣を、その状態で大切に保存するというのも悪くないのではないだろうか?

父母ヶ浜の夕日

父母ヶ浜の奇跡の1枚
三豊・父母ヶ浜

 さて、日が沈む前に、もう一つ寄るところがある。高松から西へ40キロ、三豊市の父母ヶ浜(ちちぶがはま)海岸だ。
 夕刻になると、砂浜に残った海面に景色が反射し、きれいな写真がとれるらしい。日本のウユニ湖と呼ばれているとか、いないとか。
 高松から父母ヶ浜に移動する途中、高速道路で大雨に見舞われ、父母ヶ浜に寄るのは断念しようと思っていたのだが、近づくに連れ、雨が止み、うっすらと日が差してきた。
 そして、浜に到着したら、雨上がりのきれいな夕陽が海の上の雲の間から見えている。
 で、撮ったのがこの写真。合成に見えるぐらいの、不思議な写真が撮れた。
 普段はかなり混雑しているらしいのだが、さっきまで降っていた雨のせいで人影はまばら。
 さんざん予定を狂わされた雨雲さんだが、最後にいい仕事をしてくれました。

現存十二天守・丸亀城

丸亀城 (左)丸亀城 天守閣内部
(右)本丸からの眺め 一鶴の骨付鳥
丸亀・丸亀城

 翌朝、現存十二天守の内の一つ、丸亀城を訪れた。
 丸亀城は、丸亀の市街地の南、亀山という山の上に建てられた平山城。標高はたった66メートルの山なのだが、登るとなればそれなりに大変。
 黙々と天守へ続く階段を上って...、と言いたいところだが、今日はなんらかのお祭りらしく、やたら賑やか。観光客も多いし、麓からは音楽が聞こえてくる。
 天守を回り込むように、何度か向きを変えながら山を登ると、ようやく天守の石垣が見えてきた。
 天守は小ぶりだが、山頂の本丸からせり出すかのようなような位置に建てられていて、下から見上げるとかなり大きく見える。
 一方、本丸に登って改めて天守を眺めると、他に建物が現存していないこともあって、天守閣がぽつんと忘れ物のように佇んでも見える。まあ、それもまた風情かもしれない。
 山の上にあるだけあって、天守からの眺めは抜群。晴れた瀬戸内海はやはり美しい。

丸亀・一鶴 丸亀本店

 実は、現地に来るまで全く知らなかったのだが、丸亀には「骨付鳥」という名物料理があるらしい。
 前日の夜に行きそびれたので、昼間から骨付鳥が食べられる店がないかと探したところ見つけたのが、骨付鳥の発祥の店・一鶴さん。
 開店とほぼ同時に来店したのだが、すでに行列。店の1回転目には滑り込めず、30分ほど待つことに...。
 が、待った甲斐がありましたよ。
 骨付き鳥のメニューは、親鳥とひなの2種類。スタンダードなのは「ひな」の方らしい。形状としては、いわゆるローストチキン。だが、味付けはニンニクの効いたスパイシーな濃い目の味付けで、クセになる。
 一方、親鳥の方は、「親」というだけあって、大き目で網目状に切れ目が入っている。コリコリと、しっかりした歯ごたえがあり、なかなか独特な食感。もしかしたら、部位自体が違うのかもしれない??
 親鳥はちょっと通好みのような気がするので、おすすめは「ひなどり」ですな。

屋島から眺める瀬戸内海

瀬戸内海の夕暮れ 最後に高松駅前でうどんを食べる
高松・屋島

 高松の夕陽の名所として知られているのが屋島。四国を離れる前に、最後に足を延ばしてみた。
 高松の東方に見える台形の山が屋島である。屋島は、かつては文字通り島であったのだが、干拓で陸続きとなり、今では車で市街地から30分ほどで訪れることができる。
 かつては有料道路であり、最近、無料開放された「‎屋島ドライブウェイ」を走っていると、山頂に着く前から絶景が見える。
 山頂の駐車場に車を止め、屋島寺の境内を通過して、獅子の霊巌と呼ばれる岩の近くの展望台へ向かう。
 高松港に面した展望台からは、瀬戸内海の島々を見渡すことができる。時刻はちょうど夕刻、沈みゆく太陽は確かに美しい。

 ところで、屋島山頂では、開運・厄除け祈願に「かわら投げ」を行うことができる。
 素焼きの小さな瓦を山頂から投げ、前方に設置された輪を潜れば運が開かれるのだとか、何だとか。
 チャレンジしてみたのだが、この日、ものすごい強風で、投げた皿が風で押し戻され、高く舞い上がった後、はるか後方に落下するという事案が発生。開運には程遠く、厄を背負ったまま下山することとなる。

高松・めりけんや

 讃岐の旅の終わりは、当然「うどん」。これまでにも何度かお邪魔した、高松駅前のめりけんや 高松駅前店でぶっかけうどんを注文。
 うどんは、やはりコシ。讃岐うどんサイコー。

 それにしても雨に祟られてというか、雨に日和って小豆島をほぼ素通りしてしまったのが心残りですな。
 いつの日か再訪したときは、自転車でのんびる島一周なんてしてみたいですね。

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