三重県四日市市から大阪まで東西に横切る名阪国道こと国道25号線を走破してきました。
大阪市内の国道25号線の終点部分は、日本最大の一方通行道路・御堂筋となっているのだが、その一方通行は、終点から起点方向の南向き。ということは、起点の四日市からの方向では走破できないという面倒なことになっている。
そんなわけで、しかたなく(と、言うほどのことでもないが...)、まずは終点の大阪・梅田駅近くの梅田新道交差点に向かう。
大阪・天王寺動物園
大国交差点左折して1キロ足らずで右手に天王寺動物園が見える。
通天閣のある新世界の隣に位置するあまり大きくはない動物園なのだが、この動物園は前から少し気になっていた。
何年か前の日経新聞に動物の生態がよくわかる動物園ランキングというのが掲載されていたのだが、このとき1位を取ったのが天王寺動物園だったのだ。天王寺動物園というと、おいらのは小さな古臭い動物園というイメージを持っていたので、このランキングはかなり意外だった。
ランキングで評価されていたのは、動物園の中の”サバンナゾーン”というアフリカの動物を集めたコーナー。ここにたどり着くまでは、なんだか、昭和の香りが漂う典型的な動物園で、ほんとに、そんな凄いものがあるのだろうか? という疑問を抱いてしまう。だが、サバンナゾーンに足を踏み入れた瞬間、一瞬で風景が切り替わったことに驚かされた。
迫力あるライオンをすぐ近くで見ることができ、その向こうに草食動物たちの姿を見ることができる。もちろん、ライオンと草食動物のコーナーは区切られているのだが、観客の視線が低い位置に置かれているため、その区切りが無いかのように見えるのだ。
まあ、大阪の街中なので、背後にあべのハルカスが見えたりはするのだが、それでもサバンナに迷い込んだような気分にはさせてくれる素晴らしい演出だ。
園内の随所で工事が行われていたので、まだまだ、これから良くなりそうな予感。大阪界隈で、しばらく天王寺動物園に行ってないという方は、ぜひ、一度足を運んでもらいたい。
大阪・天下一品 天王寺店
せっかく関西にきたということで、お昼は”天一”のラーメン。(まあ、別に、名古屋でも食えるんだけどね...)
食べ終わると”明日もお待ちしてます。”という文字が現れる丼に、「こんなくどいもの、毎日食えるか!(うまいんだけどさぁ)」と、心の中でツッコミを入れつつ、国道の旅を再開。
大阪・奈良 府県境
大阪市内から延々と街と市街地が続くのだが、府境付近でようやくちょっと人里離れた風景に出合う。
奈良方面から大阪湾に流れ込む大和川の河岸に大阪と奈良の境がある。
斑鳩・法隆寺
奈良県に入って30分、左手に法隆寺が見える。
言わずと知れた世界遺産の法隆寺の説明は不要だろうが、あえて付け加えるならば、このお寺の拝観料は一千円也。坊主丸儲け理論で税金も払わず、住職さんの懐にがっぽがっぽとお札が流れ込んでいきます。
まあ、寺のさい銭から税金を踏んだくれとは言わないが、拝観料は課税すべきとおもうのだが、いかがなものですかね?
斑鳩・松鼓堂 堀本
拝観を終えたら小腹が空いたということで、門前にあった甘味所松鼓堂堀本さんで、名物の葛きりをいただく。
氷が浮かべられた涼しげな葛きりを黒蜜を付けていただきます。まあ、絵的には、完全に冷麦です。
本葛きりってのは、大変高価なものだそうで、それなりにご利益もあるんでしょうが、個人的には、わらび餅の方が好きですなぁ...。
大和郡山・筒井
法隆寺から東へ数キロ大和郡山市のパナソニックさんの工場前で、100キロポストを発見。
国道25号線唯一の100キロキリ番ポストを発見したことで、なんだかやるべきことをやり終えたような気分で、残りの旅が惰性に....
天理・天理ダム
国道25号線は、天理市のあたりから亀山市の辺りまで、”名阪国道”と呼ばれるバイパスと現道が並走している。
このうち、現道は、二桁国道唯一無二の酷道(とんでもない道)として、国道マニアの間では有名で、そちらを走破してこそ国道25号線を走破したといえる存在である。
....が、まあ、その辺全くこだわりのないおいらは、バイパスを選択し、家路を急ぐ。
しかしながら、名阪国道のスタート地点の天理ICと現道が接続しておらず、国道25号線”だけ”を通って名阪国道に乗るためには、峠を越えた10キロ先の福住ICまで進まないといけない。(「25号線だけを通って」という部分には、おいらにもこだわりがある)
そんなわけで、天理市市街地からしばらく現道の25号線を走破する。
この天理市内の現道も結構、細く、険しい山道で、途中ダムの堤の上なんかも通過しながら、峠を越えていくことになる。
天理・福住IC
山道を走ること約30分。ようやく、福住ICに到着し、バイパスに合流。
名阪国道は写真の通り、完全な高速道路規格で作られたバイパスで、当然のごとく、多数の車が高速道路のようなスピードでかっとばしていく。
どこからどうみても高速道路である名阪国道だが、できた当初から完全に無料の一般道路となっている(天理教が金を出して作ったという都市伝説があるが、もちろんウソ)。
道路公団が借金をして高速道路を造ると有料だが、国が国債を発行して道路を造ると無料となる。理にかなってるんだかわからんが、なんだか釈然としないね。
四日市・大里町交差点
あっという間に70キロを走破して名阪国道が終了すると、国道1号線に合流する。このあたりは、珍しく国道1号線と国道25号線のおにぎり標識が縦に並べて掲げられているので、重複区間だと一目でわかるようになっている。
思えば、国道1号線の旅でここを走ったのは2005年の年末。あれから6年以上が経過してますが、まだ、国道の旅を続けてますなぁ。
で、国道1号線と重複区間を走ること20キロ、大治田一交差点で国道1号線が左折して分離する。ここから国道25号線の起点までの2キロ弱、再び、国道25号線の単独区間になる。
で、2キロ弱、時間にして数分、大里交差点で国道23号線にぶつかり、国道25号線の旅は終了。
あ、0キロポストの写真を撮り忘れてた....。
四日市・四日市泊店
「旅の後は焼肉に限る」と、きっと、誰か偉い人がそんなことを言ったに違いないので、格安で松阪牛を食べることができる松阪の焼き肉チェーン一升びんに向かう。一升びんは、回転ずしスタイルの焼き肉で有名なんだけど、今回おじゃました四日市泊店は、普通の座席スタイルのお店。
お勧めは、松阪牛セット(2-3人前 \3,000)! 数種類のお肉の盛り合わせなのだが、もう、むちゃくちゃうまいです。
コストパフォーマンスという観点で考えたら、この店の右に出る焼き肉店はないって言っていいんじゃないかい??
なんだか、やっつけ感に溢れた5号線の旅でしたが、とりあえず、終了。
これで、関西の国道は、24号線と26号線を残すのみで、一向聴(イーシャンテン)となりました。(微妙に国道8号線が関西にかかっているから、そいつも積み残しと言えば、積み残しだけどね...)
で、実は、次の旅も関西の予定ですが、今度は電車です。では、また。
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