2009-01-07

国道42号線 浜松-和歌山479km(1日目)

 明けましておめでとうございます。
 この年末年始も、おいらは国道の旅に出かけました。
 走破したのは、紀伊半島をくるりと一周する国道42号。
 しかも、今回は、ただ走破するというだけではなく、元日の朝、紀伊半島の先端、すなわち本州最南端である潮岬にて、初日の出を拝もうと、目論んでみました。
 果たして、無事、初日の出を拝めたののかどうか...。

浜松市篠原交差点からスタート 浜名バイパス大倉戸ICより、国道1号線と分離 白須賀交差点をかなり無理な角度で左折して、渥美半島に向かう
静岡・浜松

 紀伊半島を巡る国道42号線だが、どういうわけかスタートは浜松の郊外のただの交差点。
 この国道、元々は和歌山から津まで、純粋に紀伊半島を反時計回りに周る国道だったのだが、どっかのおバカな官僚か政治家が「伊勢湾を横断する橋を作ろうぜ!」というとんでもない計画を立てたため、1993年に鳥羽から伊勢湾を挟んで渥美半島を渡るルートに変更されたらしい。
 そんなわけで、現在の国道42号線は浜松を起点に、渥美半島の先端伊良湖岬から対岸の鳥羽に渡り、そこから紀伊半島を時計回りに周って終点和歌山に向かうというおよそ500kmの壮大なルートになっている。

静岡・新居

 浜松のスタート地点からしばらくは、国道1号線との重複区間。
 法律上は国道42号線だけど、地図上も標識も”国道1号”という文字しか出てこない。
 で、やっと、国道42号線単独区間になるのが、スタートしてから十数キロ、新居町にある”大倉戸IC入口”交差点。
 ここから、やっと”国道42号”のおにぎり型標識を目にすることができる。

静岡・愛知県境

 大倉戸IC交差点から数キロ、やたらと鋭角に交差点を曲がり、西から南へと進路を変える。
 いよいよ、42号線は、渥美半島の先端へ向かう。そこから数キロで愛知県突入。

 さっきも書いたのだが、国道42号線の愛知・静岡部分はとってつけたようにルートに取り込まれたこともあって、どこかやっつけ感がある国道になっている。
 全体に、道は細いし、この交差点のように無理やり曲がる交差点もある。
 実は国道というのは、国が管理する”直轄区間”と都道府県・政令指定都市が管理する”非直轄区間”に分かれる。2桁の国道は大抵直轄区間なのだが、42号線の延長部分は、非直轄区間となっている。
 一般に、非直轄区間は、直轄区間に比べて、道がぼろい。
 まぁ、道がぼろいのは仕方がないが、気に入らないのが、非直轄区間にはキロポストがない(ことが多い)って、こと。
 キリ番のキロポストを見るのが、おいらにとって、国道の旅の何よりの楽しみなのに...。

伊良湖岬 フェリー乗り場 伊勢湾フェリーより神島を望む
愛知・伊良湖岬

 渥美半島を走ること1時間。
 あっという間に先端、伊良湖岬に到達する。まぁ、愛知県民であるおいらにとって、取り立て目新しい場所ではないので、さくっと素通りすることにする。
 ここからどうやって紀伊半島に渡るかというというと、ちょうど伊良湖岬から鳥羽までフェリーが就航していて、42号線のルートもそれぞれのフェリー乗り場に繋がっている。
 さっそくフェリーに乗り込もうとフェリー乗り場に向かうが、冬休みということで、次の便は満車だそうな。
 係のおっさんに、
 「空きがあったら乗れるから、端の列に並んでおいて」
 と言われる。まぁ、補欠ということですな。
 端の列には、すでに補欠組が3台。どうやら、おいらは補欠4番手らしい。
 果たして、乗れるのだか??

伊勢湾洋上

 結局、補欠から6台ほど繰り上げ当選となり、なんとか、無事、10時50分発のフェリーで鳥羽へ向かうことができた。
 フェリーの車庫の壁から数センチと言うほど、ギリギリの所に車を押し込められたのだが、まぁ、補欠なのでしょうがない。
 出航してしばらくすると、伊勢湾の入口に浮かぶ神島が見える。
 神島は、三島由紀夫の小説”潮騒”の舞台のモデルとなったことで有名。
 一度行ってみたいと思っているのだが、まだ、行っていないんだよね。
 来年こそ、ぜひ、上陸したい。

三重県側の国道41号線始点
三重・鳥羽

 およそ1時間で、フェリーは鳥羽に到着。
 フェリーを降りたらすぐに国道42号線が再開する。いよいよ、紀伊半島周遊の旅のはじまり。

鳥羽水族館
右下はセイウチショー アフリカマナティー
(よくわからんとは、思うが...) 志摩名物 手こね寿司
三重・鳥羽水族館

 いざ、出発といきたいところだが、その前に、フェリー乗り場のすぐ横の鳥羽水族館を訪ねる。
 ラッコやジュゴンで有名な水族館で、屋内型としては世界的にも屈指の広さを誇る。
 セイウチやアシカのショーも堪能したのだが、おいら的にヒットだったのだが、アフリカマナティーという生き物。
 アフリカのジャングルに住む、世界でもここしか飼育されていない珍しい動物らしい。
 ジュゴンなんかに似た形をしているのだけど、すごく大きくて、なんか、かわいい。
 基本的に水槽の底でじっとしているんだけど、時々息を吸うために面倒くさそうに水面に浮かんでくる。
 なんだか、いつまで見ていても飽きない不思議な生き物です。
(あまり、写真がうまく撮れていないのでよくわからんとは、思うけど...。すまぬ)

三重・鳥羽水族館

 鳥羽水族館内で遅めの昼飯。
 メニューは志摩名物手こね寿司。まぁ、こねくり回したちらし寿司というか、ごちゃごちゃしたまぐろ漬け丼といった料理。
 えーっと、伊勢うどんといい、手こね寿司といい、伊勢の方々とおいらは、味覚が合わないようです...。

三重県鳥羽市にて1日目終了
三重・鳥羽

 鳥羽水族館に長居をしたので、気がつけば夕方。
 本日は鳥羽市内で終了。
 結局、鳥羽に入っても依然としてキロポストが設置されていないので、都合何キロ進んだかわからずじまい...。

朝熊ヶ岳山頂 和風レストラン華月の海鮮蒸し
三重・朝熊ヶ岳山頂

 日が沈むまで、まだ少し時間があるので、42号線を離れて、伊勢志摩スカイラインで、標高555mの朝熊山山頂を目指す。
 20分ほどで山頂に到着するのだが、そこは伊勢湾を見下ろす絶景ポイント。
 鳥羽や神島はもちろん、フェリーに乗り込んだ渥美半島も良く見える。条件がよければ、富士山が見えることもあるらしい。
 ちょっと通行料金が高いのが玉に瑕だが、かなりお勧め。(普通車1,220円。ちなみに、JAF会員は2割引)

三重・和風 レストラン華月

 伊勢に来たからには”伊勢海老”を食わねば! ということで、やってきたのが海鮮蒸しで有名な和風レストラン華月
 広い店内のほとんどの席が”予約済み”だそうで、かなりの人気らしい。
 伊勢海老の蒸し焼きがまるごと1匹食べれる”海鮮蒸し伊勢海老せいろ”というコースを注文。
 伊勢海老を初めとして、ホタテ、田楽、牛肉、点心とさまざまな料理がせいろで蒸されて、次々と運ばれてくる。
 湯気の中から現れる料理は、どれもうまそうに見える。

 で、伊勢海老の味はと言えば、伊勢海老って、基本的に”大味”なので、蒸しただけだと、”ざっくりした海老”でしかないんだよね。
 でも、いろいろな蒸し料理が食べられて、満足度は、かなりのハイレベル。

1日目
和歌山まで:???km

2 件のコメント:

  1. ヒロ†さん、お久しぶり~♪
    やっぱり旅行に行ってたんだね。42号線の旅かぁ。
    三重の鳥羽水族館って 私も小学校のときに行った覚えが。○○年も前だけど 懐かしいわ。

    今回も いろいろ美味しいものを食べてるねぇ。いいなぁ。
    それにこのお天気の良さも羨ましい。こちらは年末年始、今もだけど 雪だらけだったよ。
    あっ、もしかして この連休もどこかにお出かけなのかな?

    そうそう、昨日やっと撮った300POST画像upしたので 記事URL入れておくね。

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  2. お久しぶり!
    鳥羽水族館って、1990年に移転しているから、小学生の時とはちょっと違うかも知れませんよ。(って、そんなに昔じゃないかな??)

    今回は、お天気には恵まれました。今から、書くけど、初日の出も結構きれいに見えましたよ!

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