「1日で名鉄全線乗り潰しは可能か?」というチャレンジ(の2回目)。
早朝中部国際空港駅を出発して12時間が過ぎた段階で、尾張地区はほぼ完了。夕方から夜の時間は、豊橋から名古屋に戻りながら、三河地区の各線の制覇に着手する。
(蒲郡線 17.6km) 30. 吉良吉田 17:45発 準急 弥富行 → 知立 18:23着
(西尾線・名古屋本線 29.5km)
蒲郡・蒲郡駅
豊橋駅から蒲郡駅までJR東海道線の特別快速を利用して、ショートカット。
名鉄全線の中で、ICカードmanacaが使用できない区間が2ヶ所あるのだが、1つが広見線の末端部分で、もう一つがこの蒲郡線。全列車ワンマン運転なので、立派な高架駅にもかかわらず、改札には自動改札機すらない。
そんな蒲郡線で日没を迎えて、終点吉良吉田駅に到着。ここで、蒲郡線終了。
吉良吉田駅からは、西尾線から名古屋本線に直通する準急に乗車し、名古屋本線・知立駅へ向かう。
(三河線 18.5km)
32. 碧南 19:12発 普通 知立行 → 知立 19:44着
(三河線 18.5km) 33. 知立 19:50発 普通 猿投行 → 猿投 20:24着
(三河線 21.3km) 34. 猿投 20:30発 普通 知立行 → 梅坪 20:27着
(三河線 4.2km) 35. 梅坪 20:37発 普通 上小田井行 → 上前津 21:17着
(豊田線 15.2km 直通 名古屋市交通局鶴舞線 11.6km)
知立・知立駅
知立駅の手前、三河安城駅で、西尾線を終了。
知立線を起点に、三河線の制覇に着手。知立駅は、三河線の中心辺りにあり、スイッチバック構造になっている。まずは、海側の碧南駅に向かい、終点で折り返して、知立に戻ってくる。
そこでもう一度乗り換えて、今度は山側・猿投駅に向けて出発。
豊田・猿投駅
すっかりよい子が歯磨きをする時間になった頃、三河線の辺境の地・猿投駅に到着。これにて、三河線終了。
そういえば、名鉄はおいらのホームグラウンドなので、特に駅名なんか気にしてこなかったが、猿投は”さるなげ”ではなく、”さなげ”と読む。
振り返ると、御嵩(みたけ)とか国府(こう)とか蒲郡(がまごおり)とかも、読めないよね。
猿投で折り返して、3駅先の梅坪で、豊田線に乗り換え。豊田線は、地下鉄鶴舞線に直通しているため、反対側のホームに現れたのは銀色の地下鉄車両。どうせなら、名鉄車両に乗りたかったが、まあ、仕方ない。
名古屋・上前津駅
豊田線は地下鉄鶴舞線に直通し、赤池駅を通過した時点で豊田線終了。残りは、いよいよ、竹鼻線、羽島線、瀬戸線と名古屋本線の須ヶ口-一宮間のみ。
思えば、名古屋市内に帰ってきたのは、犬山から国府に向かう特急の車内以来なので、約6時間ぶり。だが、旅は、ここで終わりではなく、上前津で地下鉄・名城線に乗り換えて金山に向かい、そこで再び名鉄に乗る。
(名古屋本線 30.7km) 37. 笠松 22:10発 普通 新羽島行 → 新羽島 22:32着
(竹鼻線・羽島線 16.3km)
38. 新羽島 22:36発 普通 笠松行 → 笠松 22:57着
(竹鼻線・羽島線 16.3km) 39. 笠松 22:59発 急行 東岡崎行 → 名鉄名古屋 23:27着
(名古屋本線 27.1km)
名古屋・金山駅
金山駅で竹鼻線、羽島線を制覇するために岐阜行きの特急に乗車する。途中で、須ヶ口、一宮を通過するので、ようやく全99.8キロ(惜しくも、100キロに200メートルだけ足りない)の名鉄最大の幹線・名古屋本線を制覇。
笠松・笠松駅
三度、岐阜県に上陸し、笠松駅に到着。竹鼻線に乗り換える。
途中の江吉良駅(えぎらえきと読むらしい)で、竹鼻線終了。かつては、ここから先も線路が続いていたのだが、廃線になってしまったので、現在は全列車がそのまま羽島線に直通し、竹鼻線と羽島線の区別は事実上なくなっている。
江吉良から1駅、時間にして3分で、終点新羽島駅に到着。名鉄最短の路線・羽島線(築港線よりも短い)も終了し、残りは、瀬戸線のみとなる。
新羽島駅は、新幹線の乗換駅で、ここで新幹線に乗り換えて名古屋に戻った方が早いのだが、ここは名鉄にこだわって、名鉄で名古屋に戻る。
羽島線、竹鼻線と元の道を引き返し、笠松に到着。名古屋本線の急行に乗り換え。本日5度目の名古屋市内へ。
(名古屋市交通局東山線 2.4km) 40. 栄町 23:45発 普通 尾張瀬戸行 → 尾張瀬戸 0:23着
(瀬戸線 20.6km) 駅を出て振り返ったら、改札のシャッターが閉められていた
名古屋・名鉄名古屋駅
スタートから18時間が経過して、ようやく、名鉄最大の駅・名鉄名古屋駅の登場。乗降客数という意味では、最大の駅なのだが、駅自体は小さく、しかもターミナルではなく単なる通過駅なので意外と地味な駅になっている。この駅をもっと大きく建設できていたら、名鉄、ひいては名古屋の歴史も多少は変わっていたのではないかと思うのだが、まあ、無いものねだりですな。
ここで、今日一日使ってきた磁気乗車券が自動改札機に詰まるという非常事態が発生する。朝の段階で、一度、大江駅で詰まったもののその後は順調だったのだが、ついに悲鳴を上げたようだ。よく見てみると、片方の端がかなりよれていて、詰まるのも致し方ないという雰囲気。ただ、この乗車券を自動改札に突っ込むのは、あと2回のみ。「頼む、もってくれ!」と大気圏に突入するモビルスーツのパイロットのような心境で、乗車券に祈りを込める。
深夜という時刻になってきたが、残された最後の路線・瀬戸線に乗るため、地下鉄・東山線で名古屋の繁華街・栄へ向かう。
名古屋・栄
土曜日の終電近くということで、地下鉄は微妙に混雑していたが、無事、定刻どおり栄に到着。ここは、おいらの地元、ホームアドバンテージを生かして、最短距離で地下鉄から瀬戸線へ移動。磁気乗車券は、慎重に、折れ曲がっていない方向から自動改札機に通して、無事、ホームに到着。待っていたのは、最近投入された銀色の車両。名鉄といえば、赤い電車なので、最後は赤い電車に乗りたかったのだが、これも、時代の流れ、やむなし。
瀬戸線の終点・尾張瀬戸へ向かう電車は、次の23時45分発が最終。つまり、終電ぎりぎりというタイミングで、名鉄全線制覇が完了することとなる。
ちなみに、名鉄瀬戸線は孤立線で、名鉄はおろか他社の路線にも一切繋がっていない。故に、地元では、”名鉄”よりも”瀬戸線”あるいは、”瀬戸電”と呼ばれることが多い孤高の存在である。
瀬戸線は、地下鉄よりも混雑しており、今日一日で、初めて満員の電車に乗ることになる。
定刻になると、電車は何事も無く発車する。これで、名鉄のおっさんが急にストでも始めない限り、終点・尾張瀬戸までたどり着けるはず。
瀬戸・尾張瀬戸
日付が変わって、翌日未明、尾張瀬戸行終電は、定刻どおり、尾張瀬戸駅に到着する。
尾張瀬戸駅としても最後の電車になるので、乗っていた乗客がホームの終端にある改札に向かうと、あっという間に構内は無人となる。電車がなくなったので、友人が車で迎えに来てくれたのだが、駅を出て振り返ったときには、すでに尾張瀬戸駅の改札口のシャッターは、閉められていた。
ということで、2度のチャレンジをもって名鉄全線1日制覇は、成功!
いやぁ、長い1日(いや、1度失敗したから2日か...)でした。
# | 乗車 | 下車 | 乗車路線 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 5:24 | 中部国際空港 | 5:47 | 太田川 | 空港線・常滑線 |
2 | 5:56 | 太田川 | 6:28 | 富貴 | 河和線 |
3 | 6:32 | 富貴 | 6:52 | 内海 | 知多新線 |
4 | 6:55 | 内海 | 7:11 | 富貴 | 知多新線 |
5 | 7:14 | 富貴 | 7:22 | 河和 | 河和線 |
6 | 7:26 | 河和 | 7:56 | 太田川 | 河和線 |
7 | 8:00 | 太田川 | 8:06 | 大江 | 常滑線 |
8 | 8:17 | 大江 | 8:20 | 東名古屋港 | 築港線 |
9 | 8:22 | 東名古屋港 | 8:25 | 大江 | 築港線 |
10 | 8:29 | 大江 | 8:33 | 神宮前 | 常滑線 |
11 | 8:35 | 神宮前 | 8:50 | 須ヶ口 | 名古屋本線 |
12 | 9:08 | 須ヶ口 | 9:36 | 弥富 | 津島線・尾西線 |
13 | 9:49 | 弥富 | 10:00 | 津島 | 尾西線 |
14 | 10:05 | 津島 | 10:37 | 名鉄一宮 | 尾西線 |
15 | 10:43 | 名鉄一宮 | 10:52 | 玉ノ井 | 尾西線 |
16 | 11:01 | 玉ノ井 | 11:09 | 名鉄一宮 | 尾西線 |
17 | 11:10 | 名鉄一宮 | 11:23 | 名鉄岐阜 | 名古屋本線 |
18 | 11:28 | 名鉄岐阜 | 12:03 | 犬山 | 各務原線・犬山線 |
19 | 12:12 | 犬山 | 12:43 | 上飯田 | 小牧線 |
20 | 12:45 | 上飯田 | 13:17 | 犬山 | 小牧線 |
21 | 13:21 | 犬山 | 13:40 | 新可児 | 広見線 |
22 | 13:44 | 新可児 | 13:55 | 御嵩 | 広見線 |
23 | 13:59 | 御嵩 | 14:10 | 新可児 | 広見線 |
24 | 14:14 | 新可児 | 14:34 | 犬山 | 広見線 |
25 | 14:37 | 犬山 | 15:48 | 国府 | 犬山線・名古屋本線 |
26 | 16:00 | 国府 | 16:12 | 豊川稲荷 | 豊川線 |
27 | 16:24 | 豊川稲荷 | 16:36 | 国府 | 豊川線 |
28 | 16:39 | 国府 | 16:48 | 豊橋 | 名古屋本線 |
16:51 | 豊橋 | 17:02 | 蒲郡 | (JR東海道線) | |
29 | 17:11 | 蒲郡 | 17:39 | 吉良吉田 | 蒲郡線 |
30 | 17:45 | 吉良吉田 | 18:23 | 知立 | 西尾線・名古屋本線 |
31 | 18:32 | 知立 | 19:07 | 碧南 | 三河線 |
32 | 19:12 | 碧南 | 19:44 | 知立 | 三河線 |
33 | 19:50 | 知立 | 20:24 | 猿投 | 三河線 |
34 | 20:30 | 猿投 | 20:37 | 梅坪 | 三河線 |
35 | 20:37 | 梅坪 | 21:17 | 上前津 | 豊田線・(地下鉄鶴舞線) |
21:22 | 上前津 | 21:25 | 金山 | (地下鉄名城線) | |
36 | 21:34 | 金山 | 22:03 | 笠松 | 名古屋本線 |
37 | 22:10 | 笠松 | 22:32 | 新羽島 | 竹鼻線・羽島線 |
38 | 22:36 | 新羽島 | 22:57 | 笠松 | 竹鼻線・羽島線 |
39 | 22:59 | 笠松 | 23:27 | 名鉄名古屋 | 名古屋本線 |
23:33 | 名古屋 | 23:38 | 栄 | (地下鉄東山線) | |
40 | 23:45 | 栄町 | 0:23 | 尾張瀬戸 | 瀬戸線 |
実施日:2013年5月19日 (土・休日ダイヤ) 名鉄総延長:444.2km 総乗車距離:687.4km (名鉄:654.8km 名鉄外:32.6km) 総乗車本数:43本 (名鉄:40本 名鉄外:4本 1本は名鉄、地下鉄直通) 所要時間:18時間59分 運賃:まる乗り1DAYフリーきっぷ 3,000円 + JR 320円 + 地下鉄 490円 |
今回は、土・休日ダイヤでのチャレンジだったけど、平日ダイヤだともう少し余裕をもって回ることができるので、回るルートのバリエーションも増えます。参考まで。
ところで、上の表にも書いたけど、名鉄の総延長は444.2kmで、私鉄第3位。では、2位はどこかといえば、関東の雄・東武鉄道で、463.3km。
名鉄が1日で乗車できるのなら、東武でもできるのではないかという疑問が湧いてきた。
で、考えること数週間。結論、「東武も1日で全線制覇できる!」
っつーことで、このシリーズは、まだまだ続く。
私もカネとひまさえあれば是非休日にチャレンジしてみたい・・・!!
返信削除ぜひ頑張ってください。
削除金がなくても暇さえあればできますよ。
余裕をもって二日券で挑みたいと思いました…(笑)
返信削除2日あればゆっくり観光もできます。ぜひ。
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