おいらのホームタウン・名古屋を起点とする2桁国道は、19号線、22号線、41号線の3つ。うち、22号と41号は制覇済みなので、最後の一つ19号を制覇するため19号線の終点長野に向かった。
で、19号線の距離は270キロ少々。1泊2日でゴールの名古屋を目指しましょう。
長野・松代象山地下壕
19号線の旅をはじめる前に、せっかくなので長野を見物。
まず気になったのが、”松代象山地下壕”。なんでも、終戦直前に帝国陸軍が、帝都東京を放棄し、松代へ移転を目論んで、硬い岩盤の山を削って地下壕を作った跡が残っているというのだ。
地下壕は、松代の周辺の3つの山を中心に分散して作られ、そのうち一つが、この象山地下壕。政府の官庁、NHKなどが入居する予定だったものだそうだ。(他には、天皇の居城となる地下壕も掘られており、現在は気象庁の地震観測施設として使われている)
地下壕といっても、ただ山に対して水平に碁盤目状にトンネルを掘っただけで、ここでどうやって政府機能を維持するつもりだったのか? という疑問の湧く簡素な作りとなっている。
ただ、規模は巨大で、もし、原爆がなかったら、ここを拠点に本土決戦に打って出るという軍部の本気度は伝わってきた。
この地下壕が掘られてたのは、終戦前年の11月からであり、終戦の日まで工事が続けられていたそうだ。
地下壕といえば、国道58号の旅の時、沖縄司令部壕の見学をした。この象山地下壕が掘られていた頃、沖縄では沖縄戦が行われており、一日でも連合軍の本土進撃を遅らせるべく、死闘が続けられていた。”一日でも遅らせるべく”という意味には、この地下壕の完成させるまでの時間稼ぎという意味も含まれていたのだと思うと、なんというか、この国に潜む狂気を垣間見た気がする。
(左下)善光寺山門
(右下)長野市道路元標 (左)善根寺の目の前 八幡屋礒五郎
(右上)そば処北野家本店
(右下)蕎麦屋にも八幡屋礒五郎の七味 (左)信州名物 おやき
(右)竹風堂の栗ようかん
長野・善光寺
長野に来たからには、善光寺参りは欠かせないということで、いざ、善光寺へ。
巨大な山門をくぐると、巨大な寺がドカーンと待ち構えている。
善光寺といえば、お戒壇めぐりといって、お堂の地下を歩き”極楽の錠前”を触れて戻ってくるというアトラクション(1回500円也)が有名。
さっそくトライしてみたのだが、これは凄い。”暗い地下を歩いて”ってのは、知ってたんだけど、そこは、本当の闇。1センチ先も見えないぐらいの漆黒。その中を、壁手に手をつきながら、おずおずと歩くこととになる。
本当に前が見えないから、思わず前のにーちゃんのヒップにタッチしまくり。にーちゃん、すまんかった。
前が見えないほどの暗い場所なんてまずないから、予想以上に驚きの体験。
おそらく遊園地にこんなアトラクションを設置したら、危険すぎてなんかの条例に引っかかってNGのはず。伝統と宗教法人のなせる暗闇体験アトラクション、長野のマストアイテムですな。
長野・参道
参拝が終わったら、次は参道散策。
まず目に入るのが、善光寺土産の一番手、七味屋さんの八幡屋磯五郎。売っている七味は、ちょっと山椒の香りが強めなのが特徴。
ラインナップの中に、通常の七味にさらに山椒を効かせた”小辛七味”というのがあるのだが、この七味はうまい! オフィシャル・ホームページにこの小辛七味を使った麻婆豆腐のレシピが載って、オススメです。
他にも店内でお好みの七味を配合してくれるコーナーや七味を使ったスイーツなんかも売っていて、なかなか楽しめます。
で、次に向かったのが竹風堂という栗の和菓子屋さん。そこで栗ようかんと栗ぜんざいを買った。実は、この店は全くのノーマークで、あまり期待していなかったので、店の写真を撮ることすら忘れていた。
だが、しかし、家に帰って食べてみたら、ムチャクチャうまい!
栗ようかんとか栗ぜんざいって、あんこに栗が入っていることを想像すると思うんだけど、竹風堂さんは、ひと味ちがう。あんこそのものが栗の味がするのだ。斬新で美味しい! いや、よくできとりますわ。
信州といえば、お焼きを思い出すと思うが、これからは竹風堂さんですよ。(いや、たまたま食べたおやきがエラくまずかったんだよねぇ。なんか、油こくってさぁ...)
もちろん、最後は、信州そば。
善光寺の近くの北野家さんでそばをいただきました。テーブルには当然八幡屋礒五郎の七味。
以上。(そばには、あえて触れません。まあ、みなまで言わせなさんな...)
長野・西尾張部交差点
さて、翌日の早朝。いよいよ名古屋に向かって国道19号線の旅のスタート。
国道19号線の終点は、高崎から上越に向かう国道18号線との交点となる西尾張部交差点。
特に国道の終点を示す標識などはなし。一番近くのキロポストは、271キロ。
生坂・平ダム
長野市街地を抜けると国道19号線は、犀川に沿って南下することになる。
ところどころにダムがあるのだが、その中で見つけた東京電力さんの平ダムに掲げられていた看板。
なんつーか、時節柄ダムの顔が、えらくふてぶてしく見えるんだよねぇ。
「はぁ? 電気いるの? いらないの? いるなら、金払えばいいじゃん。いや、いやなら、買わなくたっていいんだよ。他から買えばー」
安曇野・大王わさび農場
長野市から南下すること70キロほどで、安曇野に到着。
ここで、本日の国道の旅は終了(え? もう終わり??)して、自転車で安曇野探索に出発。
最初の目的地は、穂高駅から自転車で15分ほどの大王わさび農場。
綺麗な湧水が流れる沢にわさび畑が作られていて、絵になる景色が広がっている。
そこで行われていた、湧き水を源流とした小さな川にボートを浮かべる”クリアボート体験”に参加してみる。
雪の残る北アルプスを見ながら、透明な湧き水に足を浸してボートで漂うってのは、贅沢な時間ですわ。
ちなみにこの川は、黒澤明監督の”夢”という映画のロケでも使われていて、そのために作られた水車が今でも残っています。
ただねぇ、川岸で蛇が2匹ほど昼寝をしていてねぇ。いや、生きた心地がしませんでしたわ。(ちなみに、毒のないおとなしい蛇らしいんだけどね....)
ボートで漂った後は、遅めの昼ごはん。
農場の名物は、”本わさび丼”だそうで、さっそく、わさび丼とそばのセットを注文。本わさび丼というのは、わさびの茎と鰹節の上にすりおろしたわさびを載せる丼。言い方は雑だが、上品な”かつお節ご飯”といった感じ。
なかなかおいしくて、ぜひ、昼ごはんにコンビニの弁当ラインナップに置いていただきたい一品です。
安曇野・穂高川
大王わさび農場を後にして、サイクリングを続ける。
穂高川の堤防を通って、穂高駅方面に戻って、碌山美術館へ。途中、安曇野に数多く安置されている道祖神に何度か出会う。
碌山美術館に着く頃にはなんだか雲行きが怪しくなってきたのだが、なんとか滑り込みセーフ。美術館に入った途端夕立のような土砂降りの雨が降ってきた。
安曇野・碌山美術館
明治時代の彫刻家・荻原碌山の美術品を数多く収蔵している美術館。
正直な所、碌山さんの彫刻は、今ひとつよくわからなかったのだが、わずか31歳で急逝した芸術家の一生ってのは、なんだか胸を打ち、美術品そっちのけで、彼の年譜を眺めていた。
文字通り、芸術に一生を捧げてこの世を去った男。人というか、自分のあり方ってのを考えちゃうよね。
雨は、一瞬で止んだので、美術館を出る頃にはすっかり雨雲の姿は消え去っていた。いや、グッドタイミング。碌山美術館の場所、ナイス!
碌山美術館の後は、穂高神社に参拝して、安曇野見学終了。本日は、安曇野のペンションにて1泊。
夜、ふと目が覚めたので、せっかく山奥に来たのだから星でも見てみようと窓を開けた。が、しかし、この日はスーパームーンとやらで、ものすごい明るさの月が夜空を照らしていて、星なんか一っつも見えやしない...
なんか、街中のような明るさで、月光の凄さを思い知りましたよ。
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