近年、関東の大手私鉄が続々と一日乗車券を販売するようになってきた。小田急、京王、東急、京急、相鉄はすでに通年の一日乗車券を発売している。
そんな中、上野と成田を結ぶ京成電鉄も重い腰を上げ、数年前から期間限定で「京成ワンデーパス」という一日乗車券をしばしば期間限定で発売するようになってきた。
これまでの発売された期間はいずれも東京か俺の本拠地名古屋のどちらかでコロナの行動制限がかかっていて行きそびれていたのだが、2022年11月、ついに非制限期間中に「京成ワンデーパス」を発売してくれた。この機を逃すまいと、京成と京成と密に連絡している新京成、北総の京成3兄弟の全線制覇を行うことにした。
もちろん、吉例通りの一日で全部片付けるつもりである。
まずは、京成の東の果成田空港へ空路で向かった。
2022-12-07
京成三兄弟211.1km 一日制覇
立山砂防工事専用軌道と富山地方鉄道 (後編)
江戸時代、安政年間に発生した安政飛越地震によって立山の大鳶山・小鳶山が山体崩壊を起こし、大量の土砂が立山にカルデラに流れ込んだ。その後度々発生する水害で土砂が富山市街地に流れ込み大きな被害をもたらしている。この砂の流出を食い止めるために立山カルデラには日本最大の砂防ダムが設けられている。その砂防工事のために造られたトロッコ軌道の見学会に参加した。
悪天候の中、立山カルデラの見学を終え、いよいよトロッコに乗車する。
立山砂防工事専用軌道と富山地方鉄道 (前編)
鉄輪が鉄のレールの上を走る鉄道。摩擦係数が少ない分高速に走行することができるのだが、その分坂に弱い。
鉄道は坂を避けるように敷設されるのだが、どうしても峠越えが避けられない場合、スイッチバックと呼ばれる構造を取ることがある。真っすぐが急斜面ならば、斜めに登ればよいと、列車を前後に行ったり来たりしながら少しずつ坂を上る仕組みのことである。
かつて機関車が客車をけん引していころは全国各地にスイッチバックがあったのだが、パワフルな電車の登場とトンネル採掘技術の向上でその数はどんどん少なくなってきている。
ところで、そのスイッチバックがなんと38段もある鉄道が日本に一つ存在している。国交省の管轄する立山の砂防工事現場で使われているトロッコ鉄道である。
当然、一般人は乗車することができないのだが、定期的に立山カルデラ砂防体験学習会と称した見学会を開催しており、その抽選に通れば乗ることができる。当然一度は乗ってみたいと考えていたのだが、富山という立地と平日開催というハードルに阻まれなかなか行く機会がなかった。
コロナによう行動制限が終わった今年こそと時間を見つけ、抽選に挑むこと2回、意外とあっけなく当選の一報が入った。
このチャンスを逃す手はないと、意気揚々と富山へ向かった。
2022-12-06
東北 北海道 秋の北上作戦 (後編)
仙台空港アクセス線、三陸鉄道、津軽鉄道、函館市電を乗り潰しながら長万部の謎の水柱を目指す、東北、北海道の旅。
2日かけて仙台空港から三陸鉄道を経由して新青森までやってきた。
続いては津軽鉄道の乗り潰しに取り掛かる。
東北 北海道 秋の北上作戦 (前編)
2022年8月8日、長万部に突然高さ30メートルの巨大な水柱が表れた。後に、60年前のボーリングの跡から噴き出したことがわかるのだが、当初は全く謎の現象として話題となった。
水柱は1か月以上、昼夜問わず吹き出し続けた。
これは一度姿を拝んでおかねばなるまいと、秋の連休を利用して北海道に出かけた。
ただ長万部に行くだけではもったいないので、仙台から長万部まで北上しながら、東北・北海道の未踏破私鉄を乗り潰していこうと計画した。
今回のターゲットは、仙台空港鉄道、三陸鉄道、津軽鉄道、函館市電の四社局6路線。
まずは空路で仙台空港入りし、北上を開始する。
2022-07-18
東京発、徳島経由、和歌山行きフェリーの旅
現在、東京から大阪まで船で移動する手段はない。
それでも何とか関西方面に移動できないと考えると、東京から徳島へオーシャン東九フェリーで向かい、徳島から和歌山へ南海フェリーで渡るのが最短ルートとなる。
ただし、移動時間は24時間。高速バスなんか目じゃないスローな旅に出かける。
関西ローカル私鉄の旅 (後編)
関西方面のローカル私鉄を乗りぶす旅。
スタートから13時間ほどが過ぎて、南から紀州鉄道、和歌山電鐵、水間鉄道、阪堺電車、北条鉄道を制覇。
残りは、京都丹後鉄道と天橋立ケーブルカーと嵯峨野トロッコの3事業者となった。
このうち京都丹後鉄道は、110キロ余り路線を持つ中堅規模の鉄道事業者。乗りつぶすのも一苦労なので、日をまたいで二日に分けて乗車することにする。
2022-07-17
関西ローカル私鉄の旅 (前編)
今を去ること8年前、当時まだ現存していた関西私鉄共同ストアードフェアカード「スルッとKANSAI」の3日間乗り放題切符で、関西の私鉄を3日間160本の列車を乗り継いでほぼ乗り尽くした。
で、残った私鉄もスルッとKANSAI 3day チケット ケーブルカー十番勝負や乗り鉄☆たびきっぷ 15私鉄制覇、信楽高原鐡道・伊賀鉄道 自転車連絡大作戦でほぼ乗りつぶしている。
今回は、それでも残った関西のローカル中のローカル私鉄を乗りぶし、関西私鉄の完全制覇を目指す。
ターゲットは紀州鉄道、和歌山電鐵、水間鉄道、阪堺電気軌道、北条鉄道、京都丹後鉄道、天橋立ケーブルカー、嵯峨野観光鉄道の8社。天橋立ケーブルカーは、私が足掛け15年以上をかけて続けていたケーブルカー全制覇の最後の1路線でもある。
南から北上していくので、まずは紀州鉄道の起点・御坊駅へ向かう。
2022-05-14
QUEEN BEETLEに乗船してきた
JR九州は博多港と韓国の釜山港を結ぶ日韓航路を就航している。これには僕も、2014年の大みそかに今は亡き日韓共同きっぷを利用して乗船している。
この航路には従来、高速水中翼船、B929ことジェットフォイル3隻が就航していた。この船の後継機として大型の三胴船の導入が決まり、建造が進んでいるところでコロナ禍が発生。QUEEEN BEETLEと名付けられた新型船は宙に浮いた形で博多湾に係留されていた。
その後、博多港を起点とする遊覧航路などに利用されてきたのだが、この度、門司-博多湾を結ぶ2点間航路が就航した。
従来は自国内の航路は自国船籍に限りるというカボタージュ規制によりパナマ船籍であったQUEEN BEETLEの2点間航路は就航できなかったのだが、日本船籍化することで実現したそうである。
コロナ禍が収束すればQUEEEN BEETLEは日韓航路に復帰するはずなので、気楽に乗るのは今しかないということで、門司港に向かった。
2022-04-15
どこかにマイルで南の島へ
6000マイルで那覇空港(または鹿児島空港)から離島への往復航空券と引き換えできるJALのガチャ「どこかにマイル 南の島」に挑戦した。で、引き当てたのが奄美大島への往復航空券。
奄美大島といえば、国道58号線の唯一の未踏破区間。いつか行こうと思っていたものの、ずーっと放置していた国道58号線制覇のまたとないチャンスが突然やってきた。
足掛け13年に渡った国道58号線の旅を完結すべく、いざ那覇経由の奄美大島へ。