2012年一発目は、久々の大型国道走破の旅。(というか、もう2月だけどね...)
今回のターゲットは、仙台から青森を三陸海岸に沿って結ぶ国道45号線。
地味な場所を通る、地味な番号の国道だが、その長さは500キロを超え、日本で6番目に長い一般国道である。
三陸海岸といえば、昨年の東日本大震災で津波の大きな被害を受けた地域。「のんきに国道の旅などに出かけていいものなのか」と、考えるところもありましたが、震災から10ヶ月近くが過ぎ、いつまでも被災地の旅を避け続けるのもおかしな話と思い、今回、いつものように、出かけてきました。
今回は、国道45号線の終点の青森から起点の仙台に向かって、真冬の三陸海岸を南下しながら、震災の被災地となった地域を訪問していきました。
青森・十和田
国道45号線の終点は青森市内の青い森公園前にあるのだが、そこから80キロ近く4号線との重複区間が続き、十和田市内でようやく国道4号線と別れて、単独区間となる。
さすがに一度走った国道4号線を80キロも走るのは、なんなので、今回は、この4号と45号の分岐交差点からスタートすることにした。
近くにあったキロポストの表示は、424キロ。途中からとは言え、残りは400キロ以上、先は長いぞ。
青森・階上
昼飯を食べてほどなく400キロポストを発見。
キューピーの工場の入り口が目印。
青森・岩手 県境
青森からこの辺りまでは、雪が残っている。
ここから先、太平洋岸沿いの三陸地域は、東北とは言え雪はあまり降らない。実はこの旅でも、ここを過ぎると最後までほとんど雪を見ることがなく、仙台に辿り着くことになった。
東北の大都市は比較的内陸に多いため、常に雪が積っているイメージなのだが、それはあくまでも内陸や日本海側の話。
岩手・洋野町種市
雪がなくなり海が見えてくるのと同時に、ぼちぼち津波の傷跡が伺えるようになってくる。
津波の被害の中心は岩手と宮城の県境あたりの三陸南部であり、そこから数百キロはなれたこの辺りは相対的に被害は少なかったはずだが、やはり、線路が流される規模の津波に襲われている。
とは言え、三陸南部に比べれば線路の復旧工事も進んでおり、今年の3月には運転再開されるそうだ。
国道45号線が三陸海岸近くを走行するようになると、”津波警戒区域”という看板を度々見かけるようになる。
海岸に近く標高が低い場所に来ると津波警戒区域に入り、海岸から離れて標高が上がってくると警戒区域を脱する。普段、あまり標高など気にしながら運転することはないのだが、この看板があると道路の高低が気になってくる。
岩手・道の駅 のだ
本物の駅”陸中野田”に併設された”道の駅 のだ”で休憩。
陸中野田は三陸鉄道北リアス線の駅であり、ここから北方向の終点までの2駅間が復旧している。(南の終点宮古付近も復旧)
ちなみに、三陸鉄道は北リアス線の他に被害の大きかった釜石付近を走っていた南リアス線があるのだが、そちらは未だに全線不通となっていて、再開の目途すらもたっていない。
道路の方も徐々に復旧が進んでいるのだが、依然としてガードレールや縁石の無い簡易舗装の道が多く、片側交互通行となっている個所も残っている。国道45号線は仙台近くまでこの状態が続いていた。
岩手・野田
三陸といえば、”リアス式海岸”である。
中学校あたりの地理でそう習ったので、条件反射で”リアス式”という単語が浮かんでくる。”ジーク”といえば”ジオン”、”三陸”といえば”リアス”である。
しかしながら、三陸海岸の北部はリアス式ではなく、海岸段丘なのだそうだ。まぁ、その違いはよくわからんが、動画でおいらが”リアス式”と言っているのは、きっと”百式”がどうのこうのという話をしたかったんだと思う。
岩手・田野畑村
夕暮れ時に、300キロポストを発見。東北の夜は早いです。
岩手・小本 中野坂
国道45号線の岩手は、ともかく峠が続く。
どの峠もいい加減険しいのだが、中でもこの中野坂は勾配10%という心臓破り、かつ、2ケタ国道としては掟破りの急坂。
国道1号線で言えば、鈴鹿峠や箱根峠を越えるレベルの難峠が、次々と襲いかかってくるのである。
海岸段丘、恐るべし。(関係ないか??)
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