2022-04-15

どこかにマイルで南の島へ

どこかにマイルで 南の島へ 2022/4/2-3

 6000マイルで那覇空港(または鹿児島空港)から離島への往復航空券と引き換えできるJALのガチャ「どこかにマイル 南の島」に挑戦した。で、引き当てたのが奄美大島への往復航空券。
 奄美大島といえば、国道58号線の唯一の未踏破区間。いつか行こうと思っていたものの、ずーっと放置していた国道58号線制覇のまたとないチャンスが突然やってきた。
 足掛け13年に渡った国道58号線の旅を完結すべく、いざ那覇経由の奄美大島へ。

どこかにマイル 南の島

奄美大島、久米島、宮古 の目が出そろうまでひたすらガチャ 行先と日時が決まったら申し込み あとは運をJALに任せるのみ

 まずは、そもそもJALの「どこかにマイル 南の島」とは、いったい何者なのかという話。
 ようするに、6000マイルと引き換えに、鹿児島か那覇からの離島便の往復チケットが手に入るというガチャ。行き先は全くのランダムかと言えばそうではなくて、出発地(鹿児島か那覇)と往復の日付とおおまかな時刻は指定できる。申し込み時に行き先の候補となる島が3つ表示され、その中のどれかの航空券が手に入る。
 3つの行き先だが、何度でも選びなおすことができ、その度に再抽選されて3つの行き先が表示される。
今回の日程だと、候補に出てきた島は宮古島、沖永良部島、南大東島、石垣島、奄美大島、久米島の6つ。どこが良いかと考えると、石垣島は最近行ったばかりなので、除外。あとはどこも行ったことがないので、どこでもよかったのだが、唯一気になったのが「奄美大島」。もちろん国道58号線の未踏破区間があるからである。
 そこで「石垣島を含まない」、「奄美大島を含む」の条件でガチャを回しまくって出たのが、「奄美」、「久米」、「宮古」の3つ。ここで決定ボタンを押して申し込んだ。3日以内にどこ行きのチケットが割り当てられるのかメールが届くらしい。

 「3日以内」と聞いていたが、さっそく翌日に結果のメールが届いた。狙い通り「那覇-奄美」の往復航空券を引き当てたというわけである。
 が、しかしだ。おいらは名古屋の住人。那覇に行くには別途航空券の手配が必要。慌てて航空券も手に入れ、1泊2日の奄美大島の旅へと出かけた。

A&W

沖縄といえばA&Wのハンバーガー この日の那覇は雨
那覇・那覇空港

 名古屋から早朝便で那覇に到着。今回、初めてセントレアの第2ターミナルを使ったのだが、あれはすごいぞ。駅からターミナルまで500メートルほどあり、延々と歩かないとターミナルにたどり着けない。それは知っていたのだが、問題はそれから。ターミナルの入り口から搭乗口までさらに、たんっぷり500メートル程ある。駅のホームから1キロ歩いてやっと搭乗ゲートにたどり着くという苦行。苦行過ぎてちょっと癖になるかもしれない...。(なお、到着のルートは出発のルートよりさらにちょっと長い...)
 セントレアの話は置いておいて、那覇空港の話に戻る。昼にはまだ早いどが、沖縄まで来たならば抑えておかねばなるまいと、乗り継ぎの合間に空港内にある沖縄限定ハンバーガーショップのA&Wに向かった。
 いただいたのはとろけたチーズがたっぷり乗っている「メルティ」。A&Wと言えば、ハンバーガーももちろんだが、それよりもルートビア。マックやバーガーキングでは黙っているとセットのドリンクはコーラとなるが、こちらのデフォはルートビア。最近では本土でも缶のルートビアが安く簡単に手に入るようになったが、本場でのみルートビアは格別(な、気がする)。

 さて、那覇の天気は雨。天気予報によると奄美も雨が降っているようだが、着く頃には雨が止むらしい。
 那覇から奄美までの路線はJALの子会社の琉球エアコミューターの路線。つい最近与那国島に行くときにも乗ったボンバルディアのプロペラ機に再び搭乗。なんだかジェット機よりもプロペラ機の方がプロペラが見える分、空を飛びそうには見えるよね。悪天候に弱いんだけど...。

RAC853 那覇発 奄美行


(上)ボンバルディアのQ400CC プロペラ機はかっこいい
(下)奄美空港 小さな空港だが便数はむっちゃ多い
奄美・奄美空港

 那覇を飛び立って1時間ほど、昼過ぎに奄美空港に到着した。この区間を通常のマイル特典で交換すると往復12000マイルとなるので、「どこかにマイル」のおかげで半額で済んだということになる。
 奄美空港は離島の空港と侮るなかれ、なんと一日50便近く離発着がある大空港。本土の僻地の空港とはちがってなかなか賑わっている。
 観光客の島の足は基本レンタカーなので、到着口から空港を抜けると皆一様にレンタカーの送迎バス乗り場に向かい、それぞれ予約したレンタカー会社の送迎者に吸い込まれていく。タイムズ・レンタカーを予約したのおいらは、係の人に案内されて黄色の車に乗り込こんだ。で、車が出発したかと思ったら空港出口の目の前で降ろされた。もちろんそこにあるのはタイムズ・レンタカーの営業所。いやいやいやいや、空港の出口から送迎車まで歩くより、空港から営業所まで歩いたほうが距離が短くないか????
 まあ、荷物が多い方とかにはありがたい送迎サービスだとは思いますよ...。(返却時は、もちろん歩いて空港に向かいました...)

 さて、奄美大島は、北方領土を除くと、沖縄本島、佐渡ヶ島に次ぐ大きな島。全長はざっと200キロ。空港から島の中心地・名瀬までも車で40分ぐらいかかる。
 今回のお目当ての国道58号線は島の北部の笠利町という場所を起点に、南部の古仁屋港まで全長70キロほどの長さとなっている。奄美空港は島の北端にあるので、まずは道路の起点に向かう。

国道58号線の旅

国道58号奄美大島区間の起点 特に何もない 一番最初のおにぎり看板
奄美・笠利町赤木名交差点

 国道58号の奄美大島区間は突然始まる。
 そりゃ、道は突然始まるだろうが、あまりに特徴のない小さな交差点から始まるのだ。国道58号線は、名目としては、一応鹿児島から沖縄までを繋ぐ国道である。鹿児島市内区間、種子島区間、沖縄本島区間は、一応はそれぞれの島を繋ぐ(いや正確に言えば、「繋ごうと思えば繋げなくもない」ぐらいか...)港を起終点にしていた。
 が、奄美はそんなお決まりは無視。「道は体面じゃない。必要なところに道を引くんじゃ」とばかりに、何もない町中から始まってしまっている。一応、僕としては、「この道の向こうに種子島があるんだ」という気分を味わう気で来たのだが、そんな情緒は一切ない。道の向こうにあるのは郵便局だけである。
 場所もさることながら、「起点」を示す何かも特に置かれていない。
 「国道」というと、国が管理するイメージがあるが、実は基本的には管理主体は都道府県(または政令指定都市)である。一部の区間のみ(といってもかなりの割合になるが)「直轄区間」として国が整備していて、大抵の主要国道は国土交通省の管轄になっている。国交省の管轄の国道だと、道にキロポストが置いてあったり、起終点を示す標識などがある場合が多いのだが、58号線の奄美区間は非直轄国道。非直轄国道の景色としては、まあ、「あるある」ではある...。

 そんな文句を言っても仕方がないので、国道58号線の最終区間を走り出すことにする。
 大島を走っていると、とても山がちな島であることがわかる。わりと海岸沿いを走っているのだが、すぐ近くまで山が迫っていて見通しが悪く、まるで山道を走っているようである。
 時々、漁港や砂浜が見え、時々車を降りて海を見てみるとさすがの透明度、実にきれいな海を見ることができる。曇り空なのが残念なのだが、そもそも奄美は雨の日がとても多いらしいので、ある意味奄美らしい景色なのかもしれない。

名瀬を抜けさらに南下

トンネルを抜けたら大島最大の繁華街・名瀬に出た 住用川のマングローブ林
奄美・名瀬

 走り始めてしばらくはそんな道が続くのだが、起点から20キロほどの島の中心地・名瀬に近づくと道の様子が変わり始める。名瀬に着く直前、和光トンネルという2キロ弱の長大トンネルがあり、そこを抜けるといきなり町中に放り出されるのだ。
 確かに、トンネルを走っている時、車道の横に立派な歩道があり、それなりの人が歩いていたり自転車に乗っていたので、住宅地が近いのかなと思っていたが、なんのことはない住宅地の端っこにトンネルの出口が付けられているのだ。
 あとでわかるのだが、ある意味これが本来の奄美大島の国道58号線の姿のようである。名瀬から先、終点まで58号線にはいくつもトンネルが現れる。割と長めのトンネルも多く、最長は4キロを超える。トンネルを抜けるたびに景色ががらっと変わって、町から山へ、山から海へ、時にはマングローブの森が広がっていることもある。どうやら山を豪快にトンネルでくり抜いて島の縦断するダイナミックな道らしい。

マングローブの森

奄美・黒潮の森マングローブパーク

 名瀬から1時間あまり、いくつかのトンネルを抜けたところで、奄美大島唯一の道の駅を発見する。
道の駅の隣には、黒潮の森マングローブパークという施設もあった。マングローブの森が広がる川のカヌー体験などができるらしい。
 とりあえず、公園の奥に展望台があり、周囲のマングローブの森を一望できるということで、入場券を買って中に入ってみた。
 展望台は公園の一番奥で、それまではマングローブパークとは名ばかりで、普通に広場が広がっている。公園の一番奥、ともすればバックヤードの入り口のような場所に展望台の入り口があった。
 やっと展望台にたどり着いたと思ったのだが、実は、本番はここから、展望台までは予想外に高さがあり、最上部までの道のりはなかなか険しかった。
 なんとかたどり着いた展望台で待っていたのはこの付近を流れる住用川に広がるマングローブ林。苦労して登ってきた甲斐がある景色である。
 あまりの美しさに動画を撮り始めたのだが、あとで再生してみると、展望台に登るときに息を切らしすぎて、喘息かのようにゼーハー言い続けている音声がしっかり入っていた...。

ゴール

国道58号奄美大島区間の終点 特に何もない ホノホシ海岸
荒々しいが、それよりなによりハブが怖い てっちゃんの鶏飯丼
瀬戸内・古仁屋

 マングローブパークから30分ほどで、ゴールの古仁屋に到着。古仁屋には港があり、奄美大島の南にある離島への航路が就航している。
 が、しかしだ、またしても国道58号線はその港の手前数百メートルという中途半端な場所で終焉を迎える。
 ガソリンスタンドが目印のなんてことのない信号交差点。起点と同じく、終点を示すものは何もなく。かろうじて「こっちは58号線」ということを示す矢印看板のみ。実に寂しいゴールである...。
 が、まあ、これにて国道58号線も終了です。大変長らくお世話になりました。

瀬戸内・ホノホシ海岸

 さて、改めてレンタカー屋でもらったガイドブックを見てみると、古仁屋から東へ20分ほど走った先に「ホノホシ海岸」という奄美の名所があるらしい。荒波に揉まれた丸石が奇岩に囲まれた浜辺に敷き詰められているのが見どころなんだとか。
 何もない58号線の終点から気を取り直して、なんだか終点らしき景色が見れそうなホノホシ海岸に向かう。
 だんだん細くなる道を走り、道の行き止まりがホノホシ海岸の駐車場となっている。車を停めて目についたのが「ハブ注意」の看板。ひと気もなく藪があり、まあ、そりゃ、ハブもいますわなぁといった風情。
 駐車場からはちょっとした丘を超えるとホノホシ海岸にたどり着く。確かに、どえらい荒波が海岸を洗っている。
 うん。丸い石も見た。ちょうど日没間近で、暗くなってきたので、ハブが怖いおいらは早々に退散することにした。

奄美・てっちゃん

 宿泊するホテルのある名瀬に戻ってきた。
またしてもガイドブックを眺めて、晩御飯は地元の名物・鶏飯とすることにした。レンタカー屋のガイドブックなかなか有能。
 鶏飯の名店として有名な・「てっちゃん」にお邪魔すると、中ではすでにどこぞの大宴会が開催されていた。肩身を狭くしながらカウンターでメニューを眺めていると、「鶏飯」と「鶏飯丼」の2種類のメニューがあるようだった。前者は1200円で、後者は800円である。
 違いはよくわからないが、せっかくなので正統派っぽい「鶏飯」を頼もうとしたのだが、店のおばちゃんに「鶏飯丼の方が食べやすいから鶏飯丼にしときなさい」と強引に鶏飯丼を注文させられた。
 おばちゃん曰く、鶏飯はご飯と具が別々に盛り付けられて出てくるが、鶏飯丼はそれが最初から丼に載せられていて中身は同じなのだそうな...。だったら、高い方のメニューを勧めれば良さそうなものだが、そこはおばちゃんの優しさなのか? 別の思惑があるのかは謎。
 しばらくして、いよいよ鶏飯のご登場。一言で言えば「鳥茶漬け」である。鳥やしいたけ、錦糸卵といった具がご飯に盛り付けられ、その上に出汁がかけられいている。見た目想像通りの味ではあるが、確かに美味い。茶漬けは「梅」か「鮭」と決めた責任者が辞表を提出すべき美味しさである。
 このお店、本来は焼き鳥の店のようだが、確かに焼き鳥も美味しかった。皮が特に絶品であった。

奄美大島北端へ

夢をかなえる「カメ」さん その正体は謎のまま あやまる岬 結局、離陸時は大雨だった
奄美・夢をかなえる「カメ」さん

 翌朝、那覇に戻る飛行機は昼過ぎの出発なので、島内をドライブすることにする。が、しかし、天候は雨。というか、土砂降り。
 とりあえず、足を踏み入れなかった、空港より北側に足を伸ばす。目指すは、島の最北端にあるという「夢をかなえる「カメ」さん」である。
 名瀬から昨日走った道を戻り、国道58号線の起点を通過する。そこからさらに北に進むと、30分ほどで島の最北端が笠利崎に到着する。
 一体、「夢をかなえる「カメ」さん」とは何者なのかというと、巨大な亀の石像がある。とりあえず車から見る限りでは、デカいという以外にこれといった特徴はない。
 なぜ、ここに「カメ」の石像があるのか、「夢をかなえる「カメ」さん」という雑な名前が付けられたか、とっても気になるのだが、いかんせん、このあたりで雨脚がかなり強まり、とてもじゃないが車から降りる気が起きない状態になった。
 一応、雨が弱まったタイミングを見計らって亀に近づいてはみたものの、看板の文字を読む余裕もなく、その由来はわからず。
 あとで調べたところ、カメさんのどこかに触っておくと良いことがあるとかなんだとからしいが、まあ、この日はそれどころではなく、早々に退散した。まあ、結論としては「夢をかなえる「カメ」さん」は、ビリケンさんの足の裏的な何かである。知らんけど。

笠利・あやまる岬観光公園

 笠利崎から奄美空港に向かうのだが、30分ほど走るとようやく雨が止んだようである。
 そんなタイミングで「あやまる岬」という看板を見つけたので立ち寄ってみる。
 海に突き出した岬から太平洋を見下ろすことができる絶景ポイントで、山を下った海岸沿いはプールなどもある公園となっているようだ。
 岬の眺めの良い一等地にみしょらんカフェというおしゃれなカフェがある。芝生の中に立つカフェの窓から、晴れ間が見え始めた海を眺めて、コーヒーを飲むなんてのは贅沢ですなぁ。

奄美・奄美空港

 到着から約24時間、那覇へ帰る時間がやってきた。
奄美空港内にはジョイフルが出店している。
 ジョイフルは大分の会社で九州ではよく見かけるのだが、まさか離島にまで出店していたとは...。しかも、この他に路面店が島内に4店もある。ファミレス界九州王者は手広い!

ゆいレール

(上)ゆいレールの那覇空港駅
(左下)一日乗車券はQRコード 黒い帯は偽造防止らしい
(右下)モノレールの線路は萌える ゆいレール制覇に出発 終点のてだこ浦西駅 なんだかかっこいい
那覇・那覇空港駅

 奄美から那覇に戻ってきて「どこかにマイル」の旅は終わったわけだが、せっかく那覇まで来たので、沖縄唯一の鉄道「ゆいレール」にも乗車しておきたい。幸いにも、ゆいレールの起点は「那覇空港駅」。ここから終点・てだこ浦西駅まで乗ってしまえば、制覇完了である。

 那覇空港からペデストリアンデッキで繋がった那覇空港駅に歩いていく。こちらも雨は上がったようだ。
 帰りにちょっと寄り道するかもしれないので、往復料金より数十円高いだけの「一日乗車券」を購入した。ゆいレールはとっくの昔に磁気乗車券を廃止しており、一日乗車券はQRコードとなっている。切符を見てみると、確かにQRコードが印字されているのだが、なぜか切符の下部に黒い帯が印字されており、QRコードと完全に被っていて、目視ではQRコードが読み取れない状態となっている。
 大丈夫なんだろうかと思ったが、普通に改札を通過することができた。どうやら複製防止でわざと一部を隠しているらしい。鉄道も徐々にQRが普及してきてようやくFelicaの呪縛から解き放たれつつあるね。
 ゆいレールは2両編成の小さなモノレール。やたら縦に長い胴体の車両が特徴的な日本跨座式というタイプである。多摩モノレールや大阪モノレールもこのタイプで、このタイプは車両はかっこ悪いのだが、レールの分岐器がむやみやたらにかっこいい。終点那覇空港駅で列車は折り返すため、毎回出発前に分岐器が動く姿を眺められるのだが全く見飽きない。コンクリートの塊のはずのレールが有機的に動く姿に感動を覚える。
 といって、分岐機器をいつまでも眺めているわけにはいかないので、とりあえず列車に乗車することにする。
 空港から那覇の中心地・県庁前までは10分少々。漫湖を超えるとすぐに市街地に入る。繁華街の近くに空港のある街はいいよね。うらやましい。
 モノレールは、那覇随一の目抜き通り・国際通りの北側を迂回するように走った後、住宅街へと進んでいく。空港からしばらくは大きな荷物を持った観光客でごった返していたが、住宅街に入ると徐々に乗客が降りていった。
 途中、かつての終点であった首里で残った乗客の大半が降りると、残りの乗客は僕を含めて数人となった。だが、モノレール的には見どころはむしろここからで、高架の高度を上げながら急カーブを曲がったり、那覇を一望できる眺望がとてもよい。

浦添・てだこ浦西

 那覇空港を出発して約40分。終点・てだこ浦西駅に到着。日本最南端の鉄道を全線走破完了である。
 勾配に強いモノレールの特徴を活かして、急勾配や急カーブをものともせず走り続けたゆいレールだが、最後の最後てだこ浦西駅の手前はトンネル区間となる。
 トンネルを抜け、沖縄自動車道の高架とぶつかるところで線路が途切れている。
 駅から出て見ると、高台で長めの良い場所にあるが、周りは川と高速道路とバイパスに囲まれ、何もない。本当に文字通り何もないのである。見渡す限りあるのは巨大な立体駐車場のみ。おそらくは、渋滞の激しい那覇市内の交通分散のためパークアンドライドの利用を促すためのものだと思われる。平日の稼働状況は分からないが、休日の今日は駐車場を利用する人もなく、人影が全く見当たらなかった。
 そんなゆいレールだが、利用者は順調に増えているようで、ちょうど今、2両編成から3両編成への増結工事の真っ最中である。いくつかの駅ではすでに増結分のホームドアが完成していた。

 国道58号線の制覇を始めたのが2009年。鹿児島市内沖縄本島種子島と走破してきて最後の大トリとなったのが奄美大島。
 ともかく印象的だったのがトンネルの多さ。山がちな奄美大島を豪快にトンネルで貫いたといった印象。おかげで、トンネルを抜けると海が見え、町が現れ、マングローブ林に迷い込むといった舞台転換のような景色が広がっていた。長瀬の町に近いトンネルは完全な生活道路らしく、広い歩道の上を自転車が行きかっていたのあまり見たことのない景色だった。

 ところで、国道の旅、最近全然やってないんだよね....。ぼちぼちやりますかねぇ...

0 件のコメント: