お久しぶりっす。ヒロ†でございます。
例によって国道の旅に行ってまいりました。
今回は、初めて日本海側の道路、山陰を貫く国道9号線を走破してまいりました。
国道9号線は、京都から山陰の日本海側を通って下関に向かう638.4kmの道。2008年のゴールデンウィークに、下関から京都へ向かって出発しました。
山口・下関
下関駅近くの鉄道高架下が国道9号線の終点。
国道9号線は、基本的には山陰地方の日本海側に沿った道なのだが、山口県部分だけは瀬戸内海側を走っている。よって、9号線は、下関駅からまずは瀬戸内海に向かう。(反対に日本海に向かう道は191号線)
キロポストの数字は651。国道4号線に次ぐ日本で2番目の長さを誇る。
1日200キロで、2泊3日でゴールできる計算。さて、がんばりますか。
山口・海峡ゆめタワー
出発してすぐの下関港に関門海峡と対岸の九州を望む”海峡ゆめタワー”があったので、さっそく登頂。
眼下に、武蔵と小次郎の決戦で有名な巌流島が見える。
地元の観光協会らしきおっさんから
「巌流島に渡る観光船がありますよ」
と、誘われるが、”俺の戦う相手は、武蔵じゃねぇ。国道だ”と、心の中で叫びながら先を急ぐ。
山口・関門人道トンネル
さて、本州と九州の間に横たわる関門海峡を横断する道路は、二つある。
一つは高速道路である関門橋、もう一つは、去年通った国道2号線の関門トンネルだ。
で、実はその関門トンネルの真下には、関門人道トンネルと呼ばれる歩道がある。
国道2号線を走破した去年、この歩道も走破するつもりだったのだが、時間がなくて断念してしまった。
今回、1年ぶりのリベンジとして、徒歩で九州上陸を目指すことにした。
関門人道トンネルは、入口にエレベーターがあり、まずはそのエレベータに乗って真っ直ぐ地下に降りる。
エレベーターから出て、左に曲がると道幅数メートルの地下道が真っ直ぐ続いている。その長さ780メートル。ゆっくり歩いて10分ちょっと。雰囲気としては、街はずれの歩道橋代わりの地下道という感じ。
もちろん海底だって感じは特にないのだが、1キロ弱という微妙な長さと天井の低さ、なんとなく湿っぽい感じが”それっぽさ”を醸し出しているような気もする。
意外と歩いている人が多いなぁと思いながら、端までたどり着くと、やはり同じようなエレベーターが待ち構えている。で、エレベーターに乗って数十秒で地上に戻ると、そこは九州。
対岸にはさっきまでいたはずの本州の岸が見える。
いや~、俺は徒歩で九州上陸を果たしたのかぁ、と感慨にふける。
が、まぁ、下関に戻らないといけないんだよね....780メートル歩いて...。
山口・平家茶屋
関門橋の袂にある平家茶屋にて、下関名物の”瓦そば”を食す。
熱した瓦の上で蕎麦(中華麺ではない)を焼くという妙な食べ物。「屋台で食べる焼きそばの端っこのほうのパリパリと焦げた部分が好き」って方にはたまりません。
まあまあ旨いです。
山口・関門トンネル入口付近
下関駅から10キロ。ここで、国道9号線は、国道2号線する。
国道X号線というのは”道の名前”という気がしてしまうが、厳密には”道”そのものについた名前ではなく、どこからどこまでという”ルート”に付けらた名前である。
よって、同じ道に複数の番号がつけられることがよくある。この場合、一般的には、地図上や標識・看板上ではより若い番号で表記される。
国道9号線は、ここから50キロほど、国道2号線との重複区間となるため、地図上や標識から姿を消し、標識もキロポストも国道2号線のそれに変わってしまう。
で、この国道2号線、1年前に走ったばかりなので、まぁ、なんというか、その、つまらない50キロなんですわ....。
山口・秋芳洞
山口といえば、秋芳洞と秋吉台。
ってわけで、実は9号線から結構離れているんだけど、しっかり行きました。
まずは、巨大鍾乳洞・秋芳洞(いや、おいらは”あきよしほら”って読むと勘違いしていたんだけど、”あきよしどう”です。って、みんな知ってるよね)。
びっくりしたんだけど、この鍾乳洞はデカい。むちゃくちゃデカい!
おいらが知ってる鍾乳洞って、天井が低くて少し屈みながら洞窟を進むイメージだったんだけど、ここは違う。洞窟というよりは、巨大なホール、いやドームといってもいいぐらい。
自然ってのは、ホント、すごいって。
ただ、この鍾乳洞は、あえて難点をあげると、ルートがループではなく直線になっているから、一度洞窟の奥まで進むと、元来た道を戻らないといけない、トボトボとね...。(まぁ、海底トンネルをトボトボト戻るよりは、なんぼかマシですが...)
山口・秋吉台
さて、秋芳洞の上は、カルスト台地・秋吉台が広がっている。
このカルスト台地、教科書には名前が出てくるから知ってはいるが、”ただの石灰岩でしょ”ってイメージだった。しかし、コヤツ、なかなかバカにできない。
だだっ広い草原の中に白い岩がボコボコ見える景色は、ありそうでない、見たことがない不思議な景色。
なんだか外国に来た気分になる。(いや、外国にこんな景色があるのかどうかは知らんけどさ)
ちなみに、秋吉台の展望台の脇にある”夏みかんソフト”は、けっこう美味です。
山口・山口市
走りながらふと気づいたのが、
「山口県の県庁所在地、山口ってどこにあるんだ?」
って、こと。
どこにあるのかと、地図を見ると、山口県の山の中にひっそりとある。
なんで、こんな人の住んでいなさそうな所に県庁所在地があるのだ? と、思ったのだが、行ってみてもやはり、疑問。
人もいなければ、店もないところに、ひっそりと役所がある。
よーわからん県だ...。
山口・島根県境
山口の山の中を淡々と走り続ける、山口・島根の県境があらわれる。
写真の奥のトンネルの中が県境。
島根・益田
500キロのキロポスト。下関より150キロ。
ん? 日も暮れて一日が経とうとしているのに、まだ150キロかよ...。
しばらく走ると、下関以来久々に日本海が見える。いよいよ、ここから9号線は、日本海に沿って東に向かう。
島根・浜田
さて、浜田市中心部にて本日終了。
もう真っ暗で何も見えないし、写真にも写りません。
それでも何か撮ろうと道路の案内看板を撮影していたら、火の用心のオッサンに怒られた。
そんな、あるゴールデン・ウィークの一日。
1日目
京都まで:454km
いつも面白いです
返信削除突然ですが国道26号に行ってみませんか
あそこは見どころたっぷりです
なかのさんどうも。
返信削除いや、26号線もそのうち行こうとは思ってますよ。
見どころって、何がありますかね??
住吉大社や池上曽根遺跡岸和田城などがあります
返信削除情報ありがとうございます。
返信削除26号線を完走した際には、このブログにて報告させていただきます!
みさき公園も行ってみてくださいペンギンやイルカショーなどがあります
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