2015-10-29

国道52号線 甲府-静岡 95km

 富士山の西側で国道1号線と20号線を繋ぐ100キロ弱の国道が、国道52号線。静岡市の清水区から甲府まで繋がっている。
 ところで、富士山の西側というと、同じようなルートに西富士道路があるが、52号線は、天子山地という山を超えたさらに西側にある。まぁ、つまり、富士山に近いにもかかわらず、道中ほとんど富士山が見えないってことになるんだけだよね...。

甲府警察署前の国道52号線終点からスタート 竜王立体交差点で国道20号線に合流
国道20号線と52号線の重複区間
振り返れば、富士山 すぐに国道52号線単独区間に復帰
甲府・甲府警察署前

 甲府の駅前から数百メートル、甲府警察署の前の貧素な交差点が国道18号線の終点。
 なんで、もうちょっと伸ばして駅前までルートを引かないのか謎なのが、役人仕事クオリティなんだろうな。
 「一般国道52号線終点」の看板を確認し、しばらく歩いてみると、一番近くにあったキロポストが"95.1km"。
 ということで、今回は3桁キリ番ポストなし。
 では、甲府から太平洋を目指して出発。

甲斐・竜王立体交差点

 甲府から5キロほど進むと、国道20号線と竜王立体交差点でぶつかり、ここから3キロほどは国道20号線との重複区間となる。
 律儀に、おにぎりを2つ重ねた重複区間国道標識も建っている。
 前方には南アルプスが見え、振り返ると富士山が見える。新幹線や東名高速から富士山を見ることはよくあるが、山梨側から見ることはあまりないので新鮮。こっちから見ても美しいですな。

甲斐・双田交差点

 そして3キロ進んで、双田交差点で国道20号線とお別れ。
 実は国道52号線は、ここから15キロほど平行して南北に2本ルートが引かれている。今回通ったルートは、甲西道路と呼ばれているルートで現在のメインルート。このルートの概ね1キロほど西側に古い道路があり、こちらもまだ現役の国道52号線。どちらも最後は合流するので、とりあえず手前の方のルートに入ってみた。(旧道の方は、4キロほど先の船山橋北詰交差点で20号線から分離)
 ここから最後まで、原則として片側1車線の道路となる。

甲西道路で静岡へ 甲西道路は中部横断道と並走
道の駅 富士川 富士川の流れ
南アルプス・十日市場交差点

 甲西道路は、全線中部横断自動車道の高架下の道になっている。
 まだ新しいきれいな道で、そのせいもあるのか道路沿いに建物もなく、甲府盆地を囲む山々を見渡すことができる。
 正面やや左全貌に富士山が見え、その姿が近づいてくるのだが、同時に手前の天子山地の山々も大きくなり、富士山の見える範囲がどんどん狭くなっていってしまう。

富士川・道の駅 富士川

 道の駅富士川で休憩。
 道の駅のすぐ横に富士川が流れていて、遠くの山々とその麓を流れる富士川の流れを同時に見渡すことができる。残念ながら、ここまで来ると富士山の姿が隠れてしまい、これ以降、姿を拝むことはできなくなる。
 代わりというわけではないだろうが、この後国道52号線は延々と富士川の右岸を進むことになるので、富士川の流れを眺めながらドライブすることができる。
 ちなみに、国道52号線には、富士川を渡る橋はなく、支流は何度も超えるものの、富士川本体をまたぐことはない。

そば処 菊寿美 売り切れ次第終了
身延・そば処 菊寿美

 道中、昼飯時に何だが、「ここは、ウマそうだ!」と、レーダーが働いたので52号線の蕎麦屋”そば処 菊寿美”に、車を停める。
 なんでも、蕎麦がなくなり次第営業終了とかで、おいらの二組後のお客さんが入ってきたところで、本当にのれんを片付けてしまった。
 しかも、温かいそばと冷たい蕎麦で麺の切り方を変えているそうで、温かい蕎麦は既に売り切れていた。真面目に蕎麦を打っていらっしゃるということだろうから、期待が高まる。
 評判の店らしく、店内はかなりの混雑。30分以上待って席に案内された。
 さっそく天ざる蕎麦を注文。
 いや、美味しいですわ。蕎麦は当然として、天ぷらも、そばつゆも、天つゆもみんな美味しい。というか、天ぷらが本当に美味しかった。衣とつゆが絶妙に絡むので、全ての天ぷらがとても美味しい。(念のため書いときますが、蕎麦もすごく良かったよ)

山梨・静岡県境
山梨・静岡県境

 富士川の支流、内房境川を渡るその名も甲駿橋を渡ると、文字通り甲斐の国に別れを告げて、駿府の国へ入ることになる。
 これまでずーっと富士川の右岸に添って道が作られていたのでが、県境の手前の峠あたりから富士川の流れが東にそれ、富士川とはお別れとなる。
 最後まで片側1車線の道路なのだが、周囲の風景が徐々に街に変わっていく。

現道・バイパス ダブル国道1号線にぶつかってゴール
右は、終点を示すモニュメント 朝霧高原から見た富士山
静岡・興津中町交差点

 ひたすら南下を続けた国道52号線が、太平洋にぶち当たる直前。本当に、堤防がすぐそこに見えているぐらいの直前で、国道1号線にぶつかってジエンド。
 この辺りの国道1号線は、現道とバイパスの2本が走っているのだが、この交差点は2本が隣接していて、ジャンクションとなっている。
 こういう街外れの国道起点には珍しく、国道の起点を示す立派なモニュメントが建立されていた。
 実に立派な心がけで、旧清水市民の心意気を感じる。ありがとう。
 ということで、まだ日が高い時間ではありますが、この旅は閉店ですな。

富士宮・朝霧駐車場

 帰りは天子山地の向こう側の西富士道路を通って甲府に戻ったんだけど、朝霧高原あたりで綺麗な富士山が見えました。
 遠くから見ても美しいが、近くもまた良し。この八方美人め!

 距離が短いとはいえ、さすがにあっさりし過ぎのような気もするんだけど、まあ、一つも都市を通過しないし、道路沿線には本当になにもないんだよね。
 ただ、景色はかなり綺麗です。でも、綺麗なんだけど、富士山が見えないのが、今ひとつセールス・ポイントに欠けるところなんだよなぁ...。
 では、また!

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