昨今の事情でリモートワーク続きなので、しばらく避暑しようと一週間ばかし札幌に滞在いたしました。ワーケーションってやつですな。
せっかく札幌に来たので、ついでに恒例の地下鉄・市電全線制覇を敢行してきましたよ。
きれいな廃墟発見
千歳・千歳アウトレットモール・レラ
新千歳空港から札幌市内に向かう途中、そういえば空港から一駅先の南千歳駅にアウトレットモールがあったなと、何の気なしに訪れたのだが、予想外にインパクトのある景色を見ることができた。
ほぼ廃墟なんですわ。札幌市街地に近い北広島に三井さんのアウトレットモールができたせいか客足がすっかり遠のき、4連休だというのに客の姿がまばら。
店舗も空きが目立っており、「こりゃ時間の問題だな」といった様相。閑散としたモールを一周し、GAPさんで滞在中の着替えを買い込んで南千歳を後にした。ええもん見せてもらいました。
過当競争の結果か、人口減の影響か、名古屋のイオンモールみなと、神戸のコトノハコなどなど廃墟モールが増えてきましたなぁ。
札幌市営地下鉄全線制覇
札幌・新さっぽろ駅
せっかく札幌に来たので、恒例の札幌市営地下鉄の全線制覇を開始。
札幌の地下鉄は東西方向に東西線、南北方向に南北線と東豊線の計3線で、距離は全部で50キロぐらい。半日仕事すかね?
まずは新さっぽろ駅から東西線制覇に着手する。
東西線の終点・新さっぽろ駅は、JRは「新札幌」と漢字表記だが、地下鉄はひらがな。札幌駅も地下鉄の駅名は「さっぽろ駅」なので、ここが札幌市交通局さんのこだわりポイントっぽい。
札幌地下鉄さんは、休日のみ有効な1日乗車券・ドニチカキップを発売しているので、駅の自販機で購入。わずか510円で地下鉄乗り放題とはなかなか太っ腹。
ホームに降りて電車を待つ。さっぽろ地下鉄は列車が近づいてくるときに独特の音がする。20世紀のSF映画の未確認飛行物体の飛行音のような「チュンチュン...チュン」といった音である。音の正体を調べてみると、電気を列車から逃すための部品の音らしい。なぜ札幌の地下鉄だけそんな音が鳴るかというと、札幌の地下鉄は車輪が鉄輪ではなくゴムタイヤで、そのためパンタグラフから集電した電気をレールに逃すことができないために、その部品が必要となるそうな。
そんなチュンチュン電車に乗り込んで、札幌地下鉄全線制覇開始。
札幌・宮の沢駅
ゴム車両とはいえ社内はごく普通の鉄道の景色。走行音は静かであるが無音というわけではないので、特別な乗り物という感じはしない。40分ほどで、終点宮の沢駅に到着する。
一度地上に出て、地上の空気を吸ってから、すぐに地下に潜る。さながらカバである。
ここから折り返して、札幌の中心街の本町駅に戻り、残りの2線の制覇に取り掛かる。
大通から東豊線へ
札幌・大通駅
札幌の地下鉄3線はすべて大通駅を通るため、この駅で相互に乗り換えが可能となっている。
大通駅は札幌のシンボル・さっぽろテレビ塔の真下にある。ここで昼飯がてら一旦休憩を取る。
南北線と東豊線、どちらから制覇してもよいのだが、特に他意はなく東豊線から攻めていくことにする。
まずは南下して福住駅へ、そこで折り返して反対側の終点・栄町へ向かう。
札幌・栄町駅
40分程で福住を経由して栄町へ到着。東豊線も制覇完了。
ここで大通駅へ折り返して、残ったの南北線に乗り換えても良いのだが、南北線の北端・麻布駅と栄町駅は直線距離にして2キロほど、両駅を結ぶバスがあるようなので、それに乗ってみることにする。
バスの出発時刻まで30分程あったので駅の周辺をウロウロしたのだが、まあ、それにしても暑い。記録的猛暑とやらで軽く30度を超える猛暑日が続いている。体感で言えば名古屋と大差なく、本当に「避暑」という目的を達成できるのか不安になってくる。
近くにFDA乗り放題で立ち寄ることができなかった丘珠空港があるようなので、覗きに行きたい気持ちもあったのだが、暑さに負けて断念。北の大地もそう甘くはないようだ...
しばらくして、ほぼ定刻通りに麻布駅行きの中央バスがやってきた。真っ直ぐ道を進み、15分で麻布駅に到着した。
最後は南北線
札幌・麻布駅
麻布駅から最後に残された南北線の制覇に取り掛かる。まあ来た電車に乗り込んで終点の真駒内に向かうだけなのだが...
札幌・真駒内駅
南北線の南端区間、南平岸駅から先は地上の高架線となっていて、雪対策のため線路全体がシェルターで覆われている。日の入る明るいトンネルを進む姿は特徴的で、チュンチュン音と並ぶ札幌地下鉄の名物である。
30分ほどで終点の真駒内駅に到着した。ついに苦節4時間で、札幌地下鉄全線制覇達成である。達成感を胸の内にそっとしまって駅前に出てみる。
道路に沿って駅舎が伸びる姿はシンガポールのKhatib駅に似てるなとふと思ったのだが、これは多分暑さのせいだ。観測史上まれに見る異常気象らしいのだが、札幌の地下鉄の駅が南国の駅に見えるぐらいだからさすがに、熱中症の危険信号だ。すごすご駅に引き返してまた電車に乗ることにする。
市電も制覇する
札幌・西4丁目電停
札幌市内には地下鉄だけでなく路面電車も走っている。路面電車は札幌の中心部を環状に、一周1時間弱で周回している。ついでなので、こちらの市電も制覇しておこう。
南北線で本町に戻り、市電の西4丁目電停に向かう。駅のホームから市電の乗り場は微妙に遠く、あとで分かったのだが、南北線で市電に乗り換えるのならすすきの駅の方が便利であった。
昭和を生き抜いたであろうかなり古い車両から最新の低床車両まで様々な車両が走行している札幌市電だが、電停にやってきたのは最古参級の緑色の列車。風情があって大変よろしい。
風情は良いのだが冷房がないため、窓を全開にして走行。換気が大事なこのご時世的にはいいのかもしれないね。
おいらが乗ったのは時計回りの内回り。西4丁目から離れるに連れ乗客は減り、半分を過ぎた頃には数人に...。そこからすすきの方面に近づくに連れ、また乗客が増えていく。全体にスムーズに進むのだが、最後のすすきのから西4丁目までの1キロあまりは、交通量が多く、ものすごく時間がかかる。
一周を終え、西4丁目に戻ってきた頃には多少日が陰り、涼しくなってきた。札幌の市電もこれで制覇完了。
大倉山展望台
札幌・大倉山展望台
今回はワーケーションが目的ということで、ほとんど観光に行かなかったのだが、以前から行ってみたかった大倉山の展望台だけは見学に行ってきた。
大倉山の展望台とは札幌オリンピックでも使われたスキージャンプ競技のラージヒルジャンプ台のことで、ジャンプ競技を開催していない期間は展望台として開放されているのだ。
ジャンプ台の着地点の横には、札幌オリンピックの開催を記念した札幌オリンピックミュージアムが建てられているので、まずはこちらを見学する。
大きなスクリーンの前でジャンパーの気分が味わえるアトラクションなど、とても楽しい設備がいっぱいある施設なのだが、もう、そんなことはどうでもよくなるぐらい、ものすごく暑い。
いや、いくらなんでも暑すぎるだろうと思ったら、どうやらこの施設クーラーが設置されていならしい。涼しい北海道では冷房のない施設も珍しくないそうだ。
しかしながら、ここ数年は異常気象が続き、今年は連日猛暑に次ぐ猛暑。こうなっては、北の大地も単なる亜熱帯。クーラー無しでは流石に厳しい気がする。
家庭にもクーラーがない方がいるらしいけど、札幌の皆さんが無事夏を乗り切れることをお祈りしております。
さて、オリンピックミュージアムの見学を終えて、いよいよジャンプ台に向かう。競技のときは選手が使うリフトに乗って、ジャンプのスタート地点に向かう。
ぐんぐん登るリフトから背中を振り返ると、札幌の街の全容が目に入ってくる。いや、さすがでかいぞラージヒルジャンプ台。
リフトを降りたら、目の前に建物が建っていて、その屋上が展望台になっている。展望台を見下ろすと、ジャンプ台のその先に大通りとテレビ塔が見える。選手は、街に向かってジャンプ台を飛び出すんですなぁ。
しかし、ここからスキー板を履いて飛び降りるとか壮絶すぎますな。いや、もうおいらは全然無理。ラージヒルは諦めてノーマルヒルに転向することを宣言いたします。
ジャンプはできないけど、ジャンプ台から見る景色は本当に素晴らしく、あまりに気に入ったので、翌々日に夜景を見るためにもう一度訪れました。
スキージャンプ台が見下ろす街ってなかなか素敵だよね。
ところで今回はワーケーションということで、仕事をしやすい環境で過ごそうと、初めてAirbnb、いわゆる民泊を使った。
すすきの南側東本願寺の近くの、1LDKのマンションの一室を借りたのだが、実に快適だった。テレビや洗濯機といった家具やキッチンも備えつかけられているので、普通に暮らすように滞在することができる。
値段的にはビジネスホテルと同レベルのお金を出せば、数倍の広さの部屋を借りることができるイメージ。もちろん、シェアハウス的なところを借りるならもっと費用は抑えられる。
寝るだけならホテルがよいかもしれないけど、数日部屋で過ごすのならAirbnbは悪くない選択。おすすめですわ。(当たり外れがあると思うけどね...)。
大倉山ジャンプ台からの眺望
一週間近く札幌に滞在したのだけど、基本、通常通り仕事をしていたので、書ける内容はこんなものかな?
しかしだ、涼みに行ったはずの札幌は記録的な猛暑。連日真夏日で、最終日なんか35度を超える猛暑日。全く涼しくなかったです。
とはいえ、日が沈んだ後はおいらの本拠地名古屋と比べてかなり涼しく、北国の片鱗は伺うことができました。
にしても暑かったわ...
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