2025-08-29

青春18きっぷ 秋田三セク鉄道制覇 (#4 東北関東南下作戦)

 名古屋から青春18きっぷを使って5日間で秋田を往復する旅。
 3日目までで、旅の目的であった秋田の2つの3セク鉄道(由利高原鉄道、秋田内陸縦貫鉄道)を制覇した。あとは帰るだけなのだが、秋田から名古屋までは普通列車では2日かかる。  とりあえず、本日は東北を脱出して、首都圏の端っこ山梨へ向かう。

奥羽本線

侮れないうまさ きりたんぽカップスープ 大曲駅の朝 #18 大曲 06:44発 新庄行 → 新庄08:42着
(奥羽本線 98.4km) 新庄駅
新庄駅でも奥羽本線は、標準軌と狭軌で分断されている #19 新庄 09:34発 山形行 → 羽前千歳10:38着
(奥羽本線 56.7km)
大仙・大曲駅前

 4日目の朝、始発に乗るために5時起床。前日に買っておいたきりたんぽ入りカップスープを食べる。
 秋田のコンビニや駅の売店にお土産用に売っている商品で、話の種にと買ったものなのだが、バカにできないクオリティだった。
 きりたんぽをお湯で5分戻して湯切りし、スープの素を入れてから、もう一度お湯を注ぐという、ひと手間かかるカップスープなのだが、きりたんぽがとてもおいしい。正直、鍋に入っているきりたんぽは、私としては煮込みすぎで微妙なのだが、このきりたんぽは、食感がちょうどいい。
 スープの種類が2種類かあったのだが、選んだのは、秋田の有名ラーメン店・末廣とのコラボ商品。きりたんぽ、ラーメンのスープにもよく合う。次はノーマルバージョンの比内地鶏醤油味も飲んでみたい。(でも、カップの大きさが微妙にデカいので、お土産にはちょと不向きかも。自分用に一つ買うには超おすすめ。)

大仙・大曲駅

 朝食を食べたところでホテルをチェックアウトし、大曲駅に向かう。
 4日目、5日目は名古屋への帰路である。実際のところ、時間的には2日というよりは、1日とちょっとという距離でなので、本来ならば本日は東京あたりで1泊したいところ。しかし、最近のホテル代金の高騰につき、都心での宿泊はお財布に厳しい。よって、今日中に東京を抜けてしまうことにした。
 まずは奥羽本線で山形方面に向かう。大曲から新庄までは、羽越本線でも乗ったGV-E400気動車の単行。朝も早いせいか、乗客は数名、ほぼ貸し切りである。
 新庄までは約2時間の旅である。

新庄・新庄駅

 新庄から南の奥羽本線は、山形新幹線との供用区間で標準軌となる。秋田駅と同じく長いホームのど真ん中で線路が途切れているので、乗り換えは必須となる。ただ、秋田と違って線路は分断されているものの、ホームは繋がっている。秋田が分断国家ならば、新庄は再び祖国統一を成し遂げたものの分断時代の傷跡が残る景色のようである。
 次の普通列車は50分後に出発する山形行。それまで新庄駅で待機である。

 新庄駅構内をうろうろしたものの特にすることはなく、自販機のコーヒー飲んで時間つぶし、ホームに戻ってきた。
 山形行の列車の車両は東北の交流地域の主力車両701系、4両編成である。
 新庄で乗り込んだ乗客は、1両につき数名といったところだが、これから増えていくのだろうか?
 さて、ここから先のルートは、奥羽本線を福島まで進んでもいいのだが、乗ったことのない路線に乗りたいので、山形駅の2駅手前の羽前千歳駅から仙山線に乗り換え仙台に向かい、仙台からは常磐線で東京を目指すことにする。

山形・羽前千歳駅

 定刻通り新庄駅を出発し、1時間で羽前千歳に到着。
 奥羽本線と仙山線の分岐駅なのだが、ホームは一つのみの小さな駅である。西側が奥羽本線、東側が仙山線の線路、単線並列となっている。それぞれ標準機、狭軌なので線路はつながっていないのだが、山形方で平面交差をしている。狭軌と標準機のダイヤモンドクロッシングはなかなか珍しい。

仙山線

羽前千歳駅南方のダイヤモンドクロッシング #20 羽前千歳 11:06発 仙台行 → 仙台12:26着
(仙山線 58.0km)
山形・羽前千歳駅

 炎天下の羽前千歳のホームで待つこと30分、仙台行の列車がやってきた。仙台地区おなじみのE721系電車4両編成である。
 個人的に今回の旅の一番の発見だったのだが、山形と仙台は意外と近いということ。普通列車で1時間半で行き来できる距離である。調べてみると高速バスだと1時間ちょいで、ピーク時は時間7-8本も運行されている。
 勝手なイメージだと、仙山線はいくつもの山を越えて仙台に抜けるローカル線だったのだが、実際は山を一つ越えたら仙台。車内の雰囲気も近郊列車のようであり、両市を日常的に行き来していると思われる乗客も多数いた。

 列車が仙台に近づくと、急に都市部の景色になる、いつのまにか車内は満員。久しぶりの都会のターミナル駅・仙台に到着した。

常磐線

#21 仙台 12:40発 原ノ町行 → 原ノ町13:57着
(東北本線/常磐線 74.4km) #22 原ノ町 14:08発 水戸行 → 水戸17:21着
(常磐線 171.6km) 三陸海岸が見えてきた #23 水戸 17:36発 上野行 → 上野19:46着
(常磐線 117.5km) 青春18きっぷの旅のオアシス 普通列車グリーン車
仙台・仙台駅

 仙台からは常磐線に乗り換えて東京に向かう。といっても東京まで直通する普通列車はないので、原ノ町と水戸で2回乗り換えることになる。乗車時間は、それぞれ1時間、3時間、2時間、乗り換え時間を合わせると合計で7時間越え。常磐線は今回の青春18きっぷの旅の山場である。

 仙台からまずは原ノ町までの移動。4両編成の緑色の仙台カラーの701系電車に乗車する。
 駅では常磐線と案内されるが、仙台から途中の岩沼駅までは東北本線であり、そこから常磐線は分岐する。岩沼から先は単線となるので、岩沼で反対方面の列車の待ち合わせのため、5分遅れで出発。ここから本当の意味で常磐線である。
 平日の日中であるので乗客はワイシャツを着たサラリーマンが目立つ。他には、大学生と思われる乗客も何名かいるが、雰囲気的には私と同じ、鉄道目的の客っぽい。岩沼を過ぎると、めっきり乗客の乗り降りは減り、ほとんどの乗客が終点・原ノ町まで乗り通した。
 ところで、この列車ロングシート車両なのだが、私の隣に座っている学生らしき男が熟睡していて、体をむっちゃ傾けている。幸い、混雑した列車ではないので、男の頭が当たることはないのだが、シートとの角度が30度を切りそうなぐらいに傾いているので、なぜその姿勢で熟睡できるのかが気になって仕方がない。

南相馬・原ノ町駅

 福島県に入り原ノ町駅に到着。常磐線の普通列車は上りも下りの原ノ町止まりで、そこから先へ進むには乗り換えが必要になる。
 隣のホームで待っていたのは交直流対応の青色のE531系5両編成である。ここからようやく首都圏の常磐線カラーとなる。
 列車は乗り換えたものの、乗っている面々はあまり変わり映えがしない。気のせいか、それぞれさっきの車両と同じような位置に座っている気がする。ちなみに、30度熟睡男は、今度は私の正面に座っており、出発時から徐々に体を傾むけ、最終的に推定32度の角度で安定し、熟睡し始めた。名人芸の領域である。
 原ノ町を過ぎると、東日本大震災の時に何度も聞いた地名の駅が続々と現れる。あれから14年、さすがに震災の傷跡はもう消えつつあるが、海に近づくにつれ、近年建てられたと思われる新しい建物や堤防が見えてくる。やはり、この地は「復興」された場所なのだ。
 ところで、福島第一原発の復旧拠点としてその名を何度も聞いたJヴィレッジだが、本来は、サッカーのナショナルトレーニングセンターである。その最寄り駅としてJヴィレッジ駅があり、なんとなくサッカー場のすぐ横に駅があるイメージだったのだが、ホームからは森しか見えず、なんなら到達不能の秘境駅にすら見える。公式ホームページによると、駅から徒歩5分らしいのだが、不思議である。

 この列車の乗車時間は、今回の旅で唯一の3時間越え。距離ももちろん最長不倒の171.6キロ。
 結局、3時間の間、例の学生は推定32度の角度をキープしたまま終点まで熟睡していた。何に生かせるかは定かではないが、間違いなくすごい才能の持ち主である。

水戸・水戸駅

 水戸駅で常磐線最後の乗り換えを慣行。ここからは圧巻の首都圏仕様、15両編成上野行に乗車する。
 朝から移動を開始し、すでに10時間が経過。ぼちぼち臀部が悲鳴を上げてきたので、奮発してグリーン車に乗車することにする。東京近郊の普通車グリーン車は、わずかな料金で快適なリクライニングシートが堪能できる素晴らしい制度なので、利用しない手はない。
 グリーン車の窓側の2階席を確保し、リクライニングシートを全開で倒す。
 とても快適であるのだが、この時間、上り方面はあまり乗客はおらず、私が乗った車両の2階部分の乗客3名のみである。3名に対してエアコンは真夏仕様でマックス全開なので、かなり寒い。この4日間、ただひたすら暑かったのに、まさかの寒さに苦しむことになるとは...。一応、この事態は想定していたので準備していた長袖Tシャツを重ね着し、上野まで寒さを耐え忍ぶことにする。
 上野までは2時間、私には自力で斜めの姿勢を確保する能力はないので、リクライニングシートの力を借りて安眠姿勢をとることにする。おやすみなさい。

中央線

#24 上野 19:51発 山手線外回り → 神田19:56着
(山手線 2.2km) #25 神田 19:53発 通勤快速 大月行 → 大月21:35着
(中央本線 86.5km 4分遅れ) 大月駅 大月駅前のメキシコ料理屋でタコスを食べる
台東区・上野駅

 ウトウトしていたし、停車駅が少ないこともあって、本当にあっという間に上野に着いた。
 ここからのルートであるが、あえて東海道線ではなく中央線で西に進み、今日中に大月まで移動する予定である。
 中央線に乗り換えるため、上野から神田まで山手線で移動する。
 この時間だと、時刻表上は大月まで直通する列車は数分差で乗ることができない。が、ここは日々遅延が発生する中央線、急げば乗れる可能性があるかもしれないので、急いで乗り換える。

千代田区・神田駅

 神田に到着し、中央線のホームに向かうと、案の定、目の前に4分前に出発しているはずの大月行の通勤快速が止まっている。
 もちろん乗車するのは、今年3月からスタートした中央線のグリーン車。こちらは常磐線と違ってほぼ満員。結果、エアコンあんまり効いてない...。
 ちなみに、中央線のグリーン券は、東海道線などの他の首都圏グリーン券と通しで買うことができない。常磐線-東海道線であれば通しで購入でき、なおかつ100キロ以上は同一料金なので、なんだか微妙に損した気がしてくるが、まあルールなので仕方ない。
 2階席から首都圏のごった返したホームを見下ろしながら、大月へ向かう。

大月・大月駅

秋田からスタートし、山形、宮城、福島、茨城、千葉、東京を経て、山梨に入り、本日の終点・大月駅に到着。
 朝から約15時間、9本の列車を乗り継いで、711.6キロを走破。乗車時間だけでも12時間49分というロングランの一日を終えた。今日は、無条件で私のケツを誉めてあげたい。ありがとう臀部。
 大月駅の改札を出ると、すでに街に人の気配はなし。駅前には焼き肉屋とメキシコ料理やしか見当たらず、迷った挙句メキシコに賭けたのだが、大当たり。タコスがうまかった。 メキシコ風居酒屋 to-moさん。タコライスも食べたかった...。
 さて、いよいよ明日は最終日。4日ぶりに名古屋に帰還する。

#5 完結編に続く (coming soon....)

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