2011-05-06

国道58号線(沖縄編) 沖縄本島縦断(3日目・ふろく)

国道58号線で、沖縄本島を縦断する旅。3日目は、名護より南下開始。

シーカヤックで無人島に出発! シュノーケリングにも挑戦
恩納・やどかり島

 せっかく、沖縄に来たんだから、”まりん・あくちびちー”とやらも、一応は、やっておかないと、と半ば義務感でシーカヤックにトライしてみた。
 予約をしたのは、ソード・フィッシュさんという、万座ビーチ近くのダイビング屋さん。
 おいらは、カヌーで、チャプチャプと海の上を漂えば十分だと思っていたのだが、インストラクターのお姉さんがかなり強引に”シュノーケリング”を勧めてくる。(どうやら、おいらと同じ組の参加者が、シーカヤックの途中にシュノーケリングをやるらしく、おいらもシュノーケリングをやらないと間が持たないらしい)
 おいらもビジネスマンの端くれ、その手の話のわからない男ではないので、しぶしぶながらシュノーケリングに参加することになった。

 お店から、潮風で風化しかかった遺跡のようなワゴン車で移動すること数分、またしても、えらいきれいなビーチに到着。
 そこから、カヌーで無人島に上陸するってことなので、気合をいれてこぎ始めたら、意外と目の前の、歩いても行けるのではないかと思える島・やどかり島に上陸した。
 そこでしばらく散策して、再びカヌーで移動開始。
 海は青くて、波もほとんどない。海を覗き込めば、ヒトデやら珊瑚やらを眺めることができる。いや、いい気分ですわ。
 で、小さな入江を挟んだ対岸に上陸して、小さな洞窟探検をした後、いよいよシュノーケリング開始!
 そもそも、おいらにシュノーケリングなんかできんのか??? と、思っていたのだが、シュノーケリングっつーのは、えらい簡単で、多分、誰でもできる。
 ウェットスーツ、ライフジャケット、足ヒレを装着し、シュノーケルの端っこを口に加えて、泳いでみると、拍子抜けするぐらい簡単に息ができる。息が出来れば、息継ぎがいらないので、いつまでも、プカプカと浮かんでいられる。
 ウェットスーツを着込んでいるので、海開き前の海といっても寒さは全く感じない。
 数十メートル泳ぐと、急に水深が深くなり、珊瑚の生息地となる。そこまで来たら、お魚天国。みんなが餌付けをするせいか、魚の方から寄ってくる感じ。まぁ、おいらは、名古屋からカヌーに乗ってやってきた撒き餌、いや、ルアーのようなもんですわ。♪さかな、さかな、さかな~
 それにしても、シュノーケリングは、快適。人間、なんで、シュノーケルみたいなものを体に生やすように、進化しなかったんだろうなぁ...? とか、考えながら、沖縄の海を漂っていました。
 いやー、よかったですわ。シュノーケリングの押し売りバンザイ!
 ちなみに、さすがは南国。時間にはむちゃくちゃルーズで、定刻より1時間以上遅く始まって、2時間遅れで終了しました。時間には、余裕を持って参加すべしです。

唐突に道端に現れるビックアイス 本日の昼食は”沖縄そば”
読谷・座喜味路上

 沖縄の路上を走行していると、突然、ICEと書かれた、看板が路肩に立っているのにでくわす。看板は、コーンにのったアイスクリームの絵が描かれている。
 どこかに、アイスクリーム屋があるのだろうと見渡すと、どこにもない。
 ?????と思っていると、100メートル以上先で、アイスクリームの路上販売がある。
 最初に発見したときは、あまりに看板とお店が遠くて、店を通りすぎてしまったので、次こそは、と待ち構えていたら、読谷村にて、再びアイスクリーム屋を発見。どうやら、お店の名前は、ビック・アイスクリンというらしい。(ビックカメラといい、『ビック』って、なんなんだろう??)
 シークワーサーとバニラがあるというので、シークワーサーを注文。
 アイスクリームとシャーベットの中間という感じのザラッとした食感で、お味は、あっさりしていて、なかなかうまい。
 そういえば、桃鉄で高知あたりにアイスクリンって物件があるけど、あれも、こんな味なのかいね??

読谷・読谷食堂ゆいまーる

 アイスクリン屋さんの目の前のレストランで、沖縄そばを食べる。
 ”そば”というよりは、うどん風中華麺といった感じの麺で、かなり独特の食感。
 沖縄と言えば、ソーキそばだが、ソーキってのは、豚のあばら肉のことで、つまり、沖縄そばの具をソーキにすると、ソーキそばになるのだそうな。

この旅唯一のキリ番ポスト 100Kポスト 国道58号線終点
嘉手納・嘉手納基地前

 嘉手納基地の前で、この度唯一のキリ番キロポスト、100キロポストを発見。
 沖縄本島の起点・奥港からの距離が100キロということが記されているだけで、国道58号線の起点が鹿児島からの通算距離は、どこにも書かれていない。なんか、国道マニアとしては、ちょっと寂しいさぁ。

那覇・明治橋

 嘉手納から1時間弱で、那覇に到着。
 那覇の市街地からちょっと外れた、明治橋を渡りきったところで、国道58号線は終了。
 ”終点”と記された、標識は見つからなかったが、橋の中央分離帯に”58”とだけ、書かれたシンプルなモニュメントを発見。
 これで、国道58号線の鹿児島市内部分と、沖縄本島部分は走破。残るは、種子島と奄美大島。敷居はなかなか高いけど、いつか行きたいものですなぁ。

沖縄ぜんざい 国際通り
那覇・富士屋

 沖縄を散策していると、”ぜんざい”ののぼりをよく目にする。
 沖縄ぐらい暖かいところで暮らしていると、夏でもぜんざいを食べるのだろうかと思っていたら、沖縄風のぜんざいとは、要は小豆入りのかき氷のことなのだそうな。
 スイーツ男子としては、ここは、行っとかないかんでしょうと、沖縄ぜんざいで有名な、富士屋さんに向かった。
 裏通りといっても良い、細い路地に面した昭和の香りがする外観の喫茶店が富士屋。
 どーんと飾られた中尾彬のサインを横目に、テーブルに腰掛け、ぜんざいを注文する。
 しばらくすると、亀の甲の形をしたせんべいが添えられた、ぜんざいが登場。
 微妙に黒糖の風味が混ざったかき氷は、南国に絶妙にマッチする。うまい。
(が、まぁ、その日は微妙に寒く、暖かい普通のぜんざいも食べたいと思ったり、おもわなかったり...)

那覇・国際通り

 夜は、定番・国際通り散策で締めました。
 ところで、この日4月3日は4と3で、”シーサー”の日なんだとか。
 沖縄の守り神・シーサーの日ってからには、シーサーさんもさぞかし厚遇されるのだろうと思いきや、どこの店に行っても、シーサー10%OFFセール!
 シーサーの日ってのは、なんのことはなく、シーサーがたたき売られる日だったのね...。
 僕は、ハブボックスというTシャツ屋で、シーサーが43(シーサー)匹描かれたTシャツを買いました。

首里城 守礼門前にて 旧海軍司令部壕
壁には手榴弾で自決した跡が...
那覇・首里城

 翌日、せっかく沖縄まで足を伸ばしたので、ということで、市内見物にでかける。
 まずは、お決まりの”首里城”!
 中華風と和風が微妙に混ざりこんだ琉球風の城。
 城そのものも美しいのだが、首里城の敷地の広さに、往時の琉球王朝の隆盛を感じる。
 あと、守礼門が意外と小さいことにも、ちょっとビックリ。

那覇・旧海軍司令部壕

 続いて、訪れたのが、市内の高台の地下にあった、旧帝国海軍の司令基地。太平洋戦争末期の沖縄戦の基地として、実際に使われていたそうだ。まさに、リアル・ジャブロー。
 幕僚室には、幕僚たちが手榴弾で自決した際にできた、破片の跡がそのまま残っている。
 全滅するまで戦って時間を稼げと命じられ、20万人が死んでいった沖縄戦。我が国の体質が、戦後、本当に変わってくれたのか疑問に思う今日この頃。

A&W
ルートビアならおかわり自由 さんぴん茶とブルーシールアイスクリームも欠かせません
那覇・A&W那覇金城店

 日本には、沖縄にしか無い外資のハンバーガーチェーン・A&W
 A&Wには、ここでしか飲めない”ルート・ビア”なる飲み物がある。ビアと名乗っているが、ビールではなく、れっきとしたソフトドリンク。
 レジで、ルート・ビアを注文すると、「お客様は、以前、ルート・ビアを飲まれたことがありますか」という、不吉な質問を店員に投げかけられる。
 「いいえ」と答えると、今度は、「クセが強い飲み物ですので、試飲されてから注文することもできますが、いかがしますか」という、三十数年に及ぶ人生の中でも、聞いたことのないセリフを耳にする。試飲をお願いすると、試飲とは思えないほど、なみなみと継がれたルート・ビアを手渡され、店員とレジに並ぶ人々に見守られながら、ルート・ビアの処女体験を執り行なうこととなる。
 確かに、かなりクセがある。薬草を溶かし込んだソーダというべきか味で、後味に仄かな苦味が残る。うまいとは、言いがたいが、慣れると手放せなくなる予感がする味。おいら的には、”アリ”な飲み物ですわ。
 ちなみに、A&Wでは、ルート・ビアは、おかわり自由らしいです。

那覇・那覇国際空港

 空港の待ち時間の間に、食べそこねていたブルーシール・アイスを、さんぴん茶片手に頂く。
 ちなみに、さんぴん茶とは、ジャスミン茶のことで、沖縄ではかなりポピュラーなお茶。
 コカ・コーラの自販機でも、爽健美茶を凌ぐポジションで売られている。

 南国は素晴らしい!っとのが、今回の感想です。暖かい上に、海というか景色が美しい。ほんと、最高!
 沖縄には、58号線しか2桁国道がないので、国道の旅としてはもう訪れることはないですが、また、別の機会に行きたいですなぁ。

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