IT Penguin

2019/04/02

フィンランド ラップランドでオーロラを見る (#4 カクシラウッタネン編)

 フィンランドの北極圏でオーロラを見る旅。
 ラップランドの街・サーリセルカの3日目の夜でようやく念願のオーロラを観測。この日がオーロラの出現予想値KP値のピークで、あとはオーロラ出現確率が下がる予報だったので、なんとか最後のチャンスをものにしたことになる。
 サーリセルカ滞在はあと2泊あるのだが、この日は場所を変え、サーリセルカの10キロ南のウインターリゾート・カクシラウッタネンに宿泊することにする。
 このホテルには天井がガラス張りになったガラスイグルーがあり、寝ながらにしてオーロラ観測ができるらしい。

ハスキーサファリ

犬ぞりのレクチャー 出発前テンションマックスのハスキー犬
カクシラウッタネンアークティックリゾート

 翌日、昼前にタクシーでカクシラウッタネンに移動し、まずは犬ぞりのアクティビティ ハスキーサファリに参加した。
 スノーモービルと同じく、こちらの犬ぞり体験はみっちり3時間コース。自分で犬ぞりを操作してコースを回るらしい。何事も本格的が信条であるらしい。
 例によって分厚い防寒着を着せられた後、いざ犬たちのもとへ向かう。

 まずはインストラクターから軽く犬ぞりのレクチャーを受ける。
 そりにはブレーキがついていて、足で踏むことでブレーキがかかる。
 ただし、あまりブレーキをかけすぎると犬に負荷がかかるから注意。さらに、上り坂では犬と一緒にそりを押してあげる、下り坂ではそりが犬を追い越す危険があるので必ずブレーキをかける。などなど、なかなか細かい。
 説明を一通り聞いたら、いよいよハスキー犬とご対面なのだが、もう犬のテンションが高い。デカい犬たちが、吠えて、跳ねて大騒ぎ。
 犬ぞりは1台につき6匹の犬が引っ張る。で、今回10組ほどが参加しているので、ざっくりハスキーが60匹。こいつらが一斉に吠えるからかなりの迫力。
 そりは鎖に繋がれているのだが、犬はもはや引っ張る気満々。おいらがそりにのったら、さらにテンションが上がる。
 インストラクターが鎖を外すとそりがスタートなのだが、もうハスキーたちは最初から全力。予想以上に速い。速すぎる。
 矢のような勢いで森の間の雪道を駆け抜ける。スノーモービルで並走するインストラクターがスピードを落とせと言うのだが、おいらの足ふみブレーキごときでは全く犬の速度は落ちない。こいつに長時間乗るのはげに恐ろしいぞ、と思ったが後の祭り。なすが儘に犬ぞりは暴走していく。
 ところで、犬ぞりは6匹1組。1匹が休憩したくなっても勝手には止まれない。ということで、どの犬も走りながら垂れ流し。先行する他の組の犬ぞりの落とし物で雪道はなかなか大変なことになっている。

 30分強走り続けたあと、ハスキーそりは一旦休憩となる。
 だが、まあ犬は休憩する気ゼロ。今行こう! すぐ行こう!と大暴れ。
 ということで、休憩もそこそこに犬ぞり再開。
 やはり30分余りほど疾走して元の場所に戻ってきた。結局、犬ぞり自体は正味1時間強程度。
 残りはハスキーの赤ちゃんを見たり、写真を撮ったり、おなじみのホットブルーベリージュースを飲んだりして終了。
 楽しかったのだが、よくわからない疲労感に襲われ、ふらふらとホテルに戻ってきた。
 そういえば、ハスキーサファリも4時間のロングコースがあったんだけど、どこに連れていかれるのだろうか?


ハスキーサファリ 驚くほどの疾走感

ガラスイグルー

カクシラウッタネン ウェストヴィレッジの受付 ガラスイグルーの外観 もっと大きなイグルーもあるらしい (左)ガラスイグルーの内部 なぜかゼブラ柄
(右)オーロラアラーム??? 鳴らなかったけど...
カクシラウッタネンアークティックリゾート

 犬ぞりの後、ホテルに戻ってきてチェックインを行ったが、この時点で当然日没。
 このあと、夕食時までカクシラウッタネンをぐるりと散歩してみたが、お土産屋さん以外特に見るものはなかった。いかんせん寒いのでであるのがまずしんどいので、しょうがないわな。
 ところで、フィンランドの人々はなぜか、みんな英語を話す。コンビニでもレストランでも必ず英語が通じる。ホテルでは働いている人たちが多国籍のせいか、ホテルマン同士の会話も英語。なるほどね、日本が国際社会で戦えないのは、このあたりなんだろうね。

 この日の夕食は宿泊費とセットのコース料理だったので、なんだか久しぶりにちゃんとした夕食にありつくことができた。
 夕食を食べた後は、いよいよお待ちかねのガラスイグルーへ移動。
 ホテルのフロントのある建物からガラスイグルーまでは歩いて5分ほど。ホテルの入口にソリがおいてあるのでそれにスーツケースを載せ、ガラスイグルーまで運んでいく。
 ガラスイグルーエリアでは、雪の中からポコポコとキノコのようにガラスイグルーが生えていた。
 自分の部屋番号のガラスイグルーを探し、鍵を開けてみる。
 扉の向こうにちょっとした玄関スペースとトイレがあるが、あとは全てベッドルーム。というか部屋がベッドでほぼ埋まってしまっている。
 部屋の中にシャワーはないので、風呂は別の建物にあるシャワールームやサウナまで行かないといけない。
 いや、これがなかなか曲者で、北極圏のカクシラウッタネンは当然極寒。しかも今日はまた一段と寒い。あとで、その寒さの中サウナに行ったのだが、まあサウナから出て数秒ですぐ冷えましたわ。なかなか厳しい自然環境である。
 ところで部屋の中に見慣れないモトローラの機器が置かれていた。"Aurora Alarm"と書かれている。オーロラが出たらブザーが鳴るのだろうか???

カクシラウッタネンアークティックリゾート

 サウナに入り、あとはひたすらオーロラの出現を待つのみ。
 KP値の予想は3とまずまず。空も比較的雲が少なくたくさんの星が見えている。今日はオーロラの可能性がありそうだ。
 が、まあ、ぼーっと空を見上げてもオーロラが出るわけではなく、時間を持て余してしまう。
 オーロラの予想は夜11時前後がピークなので、それまでひと眠りすることにする。

オーロラ再び

カクシラウッタネンのオーロラ
カクシラウッタネンアークティックリゾート

 ふとそらを見上げてみると、なんだか少し色が緑がかっているような気がする。
 何やら外に人が出ている気配がする。
 慌てて外に出てみると、地平近くにうっすらと一筋の緑色のオーロラがはっきりと見えている。
 前日と比べると、かなり小さいが雲がないため、オーロラがはっきりと見える。
 いやー、オーロラは昨日、天気は今日、組み合わせが逆ならもっとすごいオーロラが見えたのだが、まあしょうがない。  撮影してみたんだけど、カメラにはあまりきれいに映らなかった。
 というか、結局、外でオーロラ見てるのだが、ガラスイグルーって何だったのだろうか?
 そしてオーロラアラーム全く鳴らず。うーん、こいつも一体何なんだか...

トナカイサファリ

カクシラウッタネンの朝 トナカイサファリ
カクシラウッタネンアークティックリゾート

 小粒ながらもハッキリとしたオーロラを観測し、ガラスイグルーの夜を満喫。
 本日は再びサーリセルカに戻ってもう1泊する予定だが、その前にもう一つウインターアクティビティを体験することにする。
 この旅最後のアクティビティは、トナカイ・サファリ。トナカイのそりにのって森を散策するというアクティビティである。
 犬ぞりと同じやないかと言えばまあ同じ。防寒着に着替えて、犬用の倍ぐらいある大きなそりに乗り出発。
 ただ犬ぞりと圧倒的に違うことが一つあり、それはスピード。雪道を疾走していった犬ぞりと違い、トナカイは隊列を組んでとぼとぼのんびり進んでいく。
 犬ぞりの時は危なくて前しか見ていなかったが、トナカイならばのんびりフィンランドの森を観測することができる。
 が、そこまではよかったのだが、この日、今回のフィンランドの旅行の中で別格に寒い日だった。
 今回学んだことが一つあるのだが、マイナス15度ぐらいまではたくさん着込めばどうにか過ごすことができる。ただ、それを下回ると着込むことができない顔が寒さに耐えきれなくなってしまう。そして本日の気温はマイナス20度近く。地面から深々と寒さが伝わってくる。
 最初はよかったのだが、トナカイぞりは、いつしか寒さに耐える雪中行軍となっていった。
 途中休憩場所でホットブルーベリージュースを飲みつつ、都合1時間強の修行を終え、なんとかゴールにたどり着いた。
 トナカイたちはとてもかわいいのだが、いかんせん気候が厳しすぎた。

 寒さと言えば、日本から防寒具を持っていたのだが、どれもわりと有能だった。おすすめなのはウインタースポーツ用とかアウトドア用ではなく、作業用の防寒グッズ。
 冷凍作業用のミトン手の手袋やワークマンで売っていた外作業用の靴下とか顔を覆うマスクなどが安く手に入って実用的だった。北極圏に行くときは、まずはワークマンに行くべし。


ハスキーとは別世界 のんびりトナカイサファリ

0 件のコメント: