早朝、賢島駅から出発して約10時間。22本の電車を乗り継いで、435キロの道のりを辿ったのだが、路線図を見てみると、まだまだ塗りつぶしていない路線がたくさんある。
さすがは私鉄最長の500キロオーバーの近鉄、恐るべし。
時刻は15時24分。ここからは生駒を起点に時計回りに奈良→京都→橿原神宮前→大阪阿部野橋→生駒と生駒山を中心に大きく周回するコースに入る。再び生駒に戻ってくるのは、6時間後の21時24分の予定。
(奈良線 12.5km) 24. 近鉄奈良 16:00発 特急 京都行 → 京都 16:36着
(奈良線・京都線 39.0km) 25. 京都 16:45発 特急 橿原神宮前行 → 大和西大寺 17:13着
(京都線 39.0km)
奈良・近鉄奈良駅
生駒から20分弱で近鉄奈良駅に到着。奈良線終了。
今更アレだけど、古都奈良に着こうが、大阪に着こうが駅から出るわけではないので、どこに着いたんだかさっぱり分からん。
特に地下駅の奈良は周りの様子も全くわからず、ホームに鹿がいるわけでもないので大仏の近くにきた実感は全くない。そういえば、奈良駅は駅が広い割にほとんどお客さんがいなかったんだけど、観光地から離れた場所にあるのだろうか???
20分ほどの乗り換え時間があったので、トイレでTシャツを着替えたのだが、洗面所の前でおっさんがパンツ一丁でズボンを履き替えていて、何かに敗北したような、勝ったような複雑な気分で奈良駅を後にした。
京都・京都駅
奈良から特急で36分。終点京都に着いたので、京都線終了。
もちろん、ここでも古都を堪能することなく、すぐに特急で折り返す。折り返しの特急は新型の車両で、正面から見るとどこか手塚治虫のキャラっぽく見える。(そう思ってるのは、おいらだけか?)
それにしても、全席指定の特急は快適。特急のおかげでなんぼこの旅が楽になったことか。
(橿原線・天理線 14.4km) 27. 天理 17:57発 普通 平端行 → 平端 18:03着
(天理線 4.5km) 平端から橿原神宮前方面を望む。もうすぐ夕刻。
奈良・大和西大寺駅
快適な特急を惜しみながら、大和西大寺で乗り換えのために下車。
大和西大寺駅は、奈良方面、京都方面、大阪方面、橿原神宮前方面の4方向の路線が平面で交わる駅のため、複雑に入り組んだ線路の上を次から次に電車が滑りこんでくる。ホームから両方の線路を覗きこむと、信号待ちの電車が常時何編成か見え、かなり混雑している様子がわかる。
大和西大寺からは天理線に直通する普通電車に乗車。
大和郡山・平端駅
天理線との分岐駅・平端駅で9分ほど停車。
平端駅は何もないところに大きなホームだけがあるような駅。ホームから遠くまで見通すことができて、飛鳥方面の山の稜線が綺麗に広がっていた。
今日1日で景色をじっくり堪能したのは、この平端駅のホームだけだったなあ。
天理・天理駅
平端からは3駅で終点天理駅に到着。天理線終了。
やはり、わりと人影まばらな駅で、折り返しの電車に乗り換える。
大和郡山・平端駅
再び平端駅に戻って、橿原線に乗り換え、終点橿原神宮前に向けて南下を再開。
途中、田原本駅で車内から少し離れた位置にある田原本線の西田原本駅の場所を確かめる。5時間後に、田原本線で西田原本駅へ向かい田原本駅へ乗り換える予定なので、二つの駅がどのくらい離れているかの確認である。
二つの駅は駅前広場を挟んで向かい合うような位置にあるので、数分で乗り換え可能と判断。全く問題なし。
さらに、しばらくして大和八木駅を通過する。去年、日本最長の路線バス八木新宮線に乗車するために訪れた駅である。
近鉄特急の京都方面、大阪方面、伊勢・名古屋方面の交点で特急の乗り換え客が非常に多い近鉄有数の駅なのだが、なぜかこの旅では降りずじまいだね。
(南大阪線 7.4km) 30. 尺土 18:42発 普通 近鉄御所行 → 近鉄御所 18:50着
(御所線 5.2km)
31. 近鉄御所 18:55発 普通 尺土行 → 尺土 19:04着
(御所線 5.2km)
橿原・橿原神宮前駅
橿原神宮前到着。橿原線終了。
橿原神宮前からは南大阪線に乗り換えて、支線を乗りつぶしながら終点・大阪阿部野橋を目指す。
まずは5駅先の尺土で降りて、御所線(ごせせん)を往復。御所線終了。
(南大阪線 14.0km) 33. 古市 19:25発 準急 河内長野行 → 河内長野 19:43着
(長野線 12.5km) 34. 河内長野 19:47発 準急 大阪阿部野橋行 → 道明寺 20:08着
(長野線・南大阪線 14.5km)
曳野・古市駅
尺土から更に西に進み、大阪府に入って3駅目の古市で下車。古市から南に伸びる長野線へ。
全長12.5km、全8駅の長野線を20分かけて制覇。夏至近くとは言え、さすがに8時近くなると真っ暗。スタートから14時間が経過し、いよいよ夜の部へ突入。
長野線の電車は原則南大阪線の大阪方面へ直通するので、帰りはそのまま南大阪線に入り、古市の隣の駅・道明寺で降りる。この時点で朝からの通算乗車距離が600キロを越える。つくづく近鉄路線網の巨大さを痛感する。
(道明寺線 2.2km)
36. 柏原 20:26発 普通 道明寺行 → 道明寺 20:30着
(道明寺線 2.2km) 37. 道明寺 20:38発 準急 大阪阿部野橋行 → 大阪阿部野橋 20:57着
(南大阪線 16.3km)
藤井寺・道明寺駅
道明寺から2駅先の柏原駅まで伸びている道明寺線を往復。道明寺線終了。
ちなみに、懐かしの近鉄バッファローズの本拠地だった藤井寺球場は、道明寺の2駅大阪よりの藤井寺駅の近くにあったそうな。
どうでもいいが、暗くなってくると、乗り換えの短期間に写真をとるのが難しくなり、ピンぼけの写真が増えてくる...。
道明寺線を片付けたことで、やっと南大阪線の支線巡りも終了。あとは終点大阪阿部野橋駅へ西進するのみ。
大阪・大阪阿部野橋駅
ウトウトしかかったところで、近鉄最大の乗降客数を誇る大阪阿部野橋駅へ到着。南大阪線も終了。
日本一の高さのビル・あべのハルカスが開業して賑わっているところだが、おいらは5分でJRの大阪環状線に乗り換えなくてはならない。
近鉄の大阪阿部野橋駅とJRの天王寺駅はすぐ隣なのだが、どちらもいい加減デカい駅なので、5分の乗り換えはなかなかタイト。駅名看板を撮影したら、猛ダッシュで改札に向かい、人混みをかき分けるようにして天王寺駅に向かう。
3分後、無事、天王寺のホームに到着。すぐに到着した電車に乗り込み、鶴橋へ向かう。
今回の近鉄全制覇の旅で唯一乗車する近鉄以外の鉄道が、このわずか3キロ4分間のJR環状線。孤立線がなく、路線が環状で繋がっている近鉄は、名鉄、東武とは違ってほぼ近鉄だけで、全線を乗り潰すことができるのだ。
大阪・鶴橋駅
鶴橋駅はJRと近鉄が直角に上下に交わっている駅。JRの相対式ホーム両方に近鉄との連絡改札があるため、同じ鉄道であるかのようにスムーズに乗り換える事ができる。
そんなわけで、あっという間に近鉄のホームに移動し、生駒に向かう特急に乗車できた。
本日5回目にして最後の近鉄特急だが、乗車時間はわずか13分。指定席に座って一息ついたら、すぐに生駒に到着。
生駒・生駒駅
6時間ぶりに生駒に生還。これで、中途半端に布施-生駒間が残っていた奈良線も乗りつぶし完了。
関西の東側をぐるりと200キロ旋回した生駒周回コースを終えて、残りは、けいはんな線の生駒-学研奈良登美ケ丘間と、生駒線、田原本線、吉野線のみ。時間もあとゴールまで3時間を切った。
いよいよ、終わりが見えてきたと言ってもよいでしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿