近鉄全線500キロを1日で全部乗りつぶしてしまおうという旅。
早朝5時に志摩方面の先端・賢島を出発し、支線を塗りつぶしながら近鉄最果ての地、近鉄名古屋駅に到着。この時点で、時刻は午前10時半。
名古屋からいよいよ近鉄の本場、大阪へ出発!
名古屋・近鉄名古屋駅
近鉄の裏ターミナル名古屋駅。駅は結構大きいのだが、名古屋地区の近距離線としては地味な地域を走っているためそんなに人は多くはない。
名古屋でも近鉄で通勤・通学をしている人は大勢いるのだが、多くの名古屋市民にとって近鉄といえば、伊勢や大阪に向かう近鉄特急のイメージが強い。中でも大阪に向かう近鉄特急アーバンライナーは新幹線よりも安い値段で大阪に行けるマストアイテム。
徹夜で賢島に移動して、近鉄全線制覇を開始したので、ここらでガッツリ休憩しようと、今回は500円余分に払って、3列シートのデラックスシートを予約した。
大阪難波駅まで2時間少々。おやすみなさいませ...!
(難波線・大阪線 3.1km) 16. 鶴橋 13:21発 区間準急 榛原行 → 河内山本 13:33着
(大阪線 10.0km) 17. 河内山本 13:34発 普通 信貴山口行 → 信貴山口 13:39着
(信貴線 10.0km)
大阪・大阪難波駅
本当にぐっすり眠りこけて、気がついたときには、大阪が間近に迫っていた。
これで、近鉄最長の大阪線、さらに難波線が終了。この2時間で200キロ近くを走破したので累計距離は400キロ間近。距離で言えば、半分以上が終わったことになる。だが、まだまだゴールは11時間以上先で、30本以上の電車に乗らないといけない。むしろ、勝負はこれからと言った感じ。
大阪難波に着いたら、すぐに乗ってきたばかりの難波線、大阪線を河内山本まで引き返して、信貴線に向かう。
八尾・河内山本駅
鶴橋で区間準急に乗り換え10分あまりで河内山本駅に到着。
車内は座席が埋まる程度の乗車率で、なんとなく休日の昼間という雰囲気。
同じホームの反対側に止まっている電車に乗り換え、信貴線制覇開始。
(西信貴鋼索線 1.3km)
西信貴ケーブルの前面車窓
(左)生駒スカイライン通行証(近鉄経営)(右)生駒山上遊園地駐車場領収証(こちらも近鉄グループ経営)
乗用車を利用したにもかかわらず、近鉄さんにガッツリ持っていかれます 生駒山上遊園地の駐車場からケーブルカーの駅まで地獄の階段 ミニSLの真ん中に三角点がある
八尾・信貴山口駅
わずか2駅で終点・信貴山口に到着して、信貴線終了。というか、この難波から信貴山口までの道のりは、つい最近ケーブルカー十番勝負で訪れた道のり。当然、信貴線の先に待ち受けるのは、西信貴ケーブルこと西信貴鋼索線。
かつては信貴山朝護孫子寺への参拝客で賑わった路線なのだそうだが、本日も乗客はまばら。
まあ、ケーブルカー自体はつい最近ご紹介したので、今回はケーブルカーの車窓でもどうぞ。
八尾・高安山駅
終点・高安山に到着。西信貴鋼索線終了。
さて、この高安山駅から接続している公共交通機関は、信貴山へ向かう近鉄バスのみ。となると、本来はバスで信貴山に向かうか、40分後のケーブルカーで下山するしか選択肢はない。40分待つぐらいなら先にすすめばいいかといえば、バスは信貴山止まりなので、そこからさらに奈良交通のバスに乗り換えて、信貴山下駅か王子駅に向かわないと近鉄には辿りつけない上に、接続も悪い。
今回は苦渋の選択で、高安山から生駒ケーブルの終点・生駒山上遊園地まで、乗用車でショートカットすることにした。そんなわけで、早朝名古屋から賢島まで送り届けてもらった友人に高安山まで先回りしてもらっていた。(ご苦労をお掛けします!)
ちょうど高安山と生駒山上遊園地の間は、生駒スカイラインという近鉄の経営する有料道路が敷設されていて、20分ほどで移動できるような位置関係になっているので、34分後に生駒山上駅を出発する生駒ケーブルに間に合うはずという計算。
生駒・生駒山上遊園地
予定通り20分で生駒山上遊園地に到着したのだが、ここからの道のりがなかなか難儀。
駐車場の奥から生駒山上駅に繋がる階段があるのだが、ほぼ登山道と言っても過言ではない心臓破りの道。普通に登っているだけで、息が上がる。
暑さもあって、クラクラしながらも、なんとか生駒山上駅に到着。ケーブルカーの時間までは、あと9分。
生駒山上遊園地は、その名の通り生駒山の山上にあり、生駒山の頂上も遊園地の中にある。頂上の厳密な場所は、ミニSL(生駒山上遊園地は、近鉄の経営だから、これも近鉄電車なのか??)の線路の中で、測量用の三角点も設置されている。
せっかくだから頂点を極めようと、生駒山上駅からさらに坂を駆け上り、ミニSL乗り場に到着。係の方に断りを入れて、三角点、すなわち生駒山の頂点を写真に収めた。で、ここで湯の山温泉に現れた友人たちとまたしても再会。この後は、奈良公園で開催されているオクトバーフェストに向かうのだとか。
そうこうしている間に、ケーブルカーの出発時刻まであと5分。急いで、坂を駆け下りる。
(生駒鋼索線 1.1km) 20. 宝山寺 14:40発 普通 鳥居前行 → 鳥居前 14:45着
(生駒鋼索線 0.9km)
生駒・生駒山上駅
階段を全力で駆け上がった上に、三角点の撮影とか余計なことをしたお陰で、ごく軽い脱水症状らしき症状に見まわれ、かなりクラクラしながらケーブルカーで下山する。こんなときに限って、この旅初の満席状態で座れず、手すりにしがみ付くようにしてなんとか、宝山寺駅にたどり着いた。
さらにケーブルカーを乗り継いで、鳥居前駅に到着。生駒ケーブルこと生駒鋼索線も無事終了。
結果、近鉄のケーブルカー2路線3車両をわずか1時間足らずで片付けることに成功。本日、一番の難所を乗り越えたので、あとはスケジュールに添って淡々と電車を乗り継いでいけば、全線制覇できるはず。
が、なんだか生駒山で無駄にHPを消費したので、この後、”寝過ごし”の不安が...。
ちなみに、生駒ケーブルの方もケーブルカー十番勝負でも、紹介しています。
(けいはんな線 10.2km) 22. 長田 15:07発 普通 学研奈良登美ケ丘行 → 生駒 15:20着
(けいはんな線 10.2km)
生駒・生駒駅
鳥居前駅からペデストリアンデッキで繋がっている生駒駅に移動。
生駒駅には、5方向から3路線が乗り入れているのだが、まずは大阪方面に向かうけいはんな線に向かう。
けいはんな線は大阪市営地下鉄中央線と直通運転を実施している路線で、駅名看板や車両が他の近鉄とは違ったデザインになっている。また、車両そのものも地面近くから電力を集電する第三軌条方式となっているので、パンタグラフがない。確実に近鉄の車両基地でいじめに合っているであろう異質な車両に乗り込み、けいはんな線に乗車。
生駒駅を出てすぐ長いトンネルに入り、大阪府に出戻り。生駒から4駅先の長田駅までが近鉄の路線で、そこから先の区間は大阪市営地下鉄中央線となる。
長田で電車降り、すぐに到着した反対側の電車で、生駒へ折り返す。
生駒・生駒駅
10分少々で、生駒駅に帰還。けいはんな線は、京都方面にまだ伸びているのだが、続きは後回しにして、奈良に向かう奈良線に乗り換える。
生駒駅の構内には、なぜかけいはんな線とそれ以外の線の間に中間改札があり、きっぷを自動改札機に通さなくてはならない。しかしながら、おいらが使っている”近鉄週末フリーパス”は、裏が白い紙のきっぷで自動改札機を通すことができない。
駅員を探してウロウロしている間に時間をロスしてしまったので、余裕の4分の乗り換えのはずが、ギリギリ滑り込みに....。なんで中間改札があるんだよ、生駒駅...。
0 件のコメント:
コメントを投稿