国道19号線で長野から名古屋に向かう旅の後編。
前日は安曇野止まりだったので、本日は残り200キロを一気に走破して、名古屋に向かう。
ゴールの熱田神宮南交差点は、おいらのうちのすぐ近く。まあ、安曇野から帰宅の途に就くって感じですかね。
安曇野・光橋東交差点
前日の終了地点安曇野市光橋東交差点へ移動。
途中、菜の花がきれいに咲いておりました。
やっぱり、北アルプスの春は、下界より少し遅いようで。
松本・島内
スタート地点から数キロで200キロのキリ番ポストを発見。
200キロってのは、なかなかの距離を残してしまいましたなぁ。
ところで、松本と言えば、国宝・松本城。天守閣が現存する12の城の中で唯一の平城。
江戸以前に作られたと言われる古い城なのだが、出で立ちはスマートでどこか現代建築的な雰囲気を持っている名城です。(今回は素通りしたけどね)
塩尻・高出交差点
松本から10キロほど南下し、塩尻に到着。
JRの中央線も塩尻駅が名古屋と東京との分水嶺となっているが、国道も同じで、高出交差点を、右折すると19号線、左折すると、東京から続く国道20号線となる。
また、塩尻は中央アルプスの北側に位置して、北アルプスと中央アルプスの間の木曽谷、中央アルプスと南アルプスの間の伊那谷との分かれ目でもある。国道19号線は木曽谷に沿って南下し、名古屋を目指す。一方、高出交差点を直進すると国道153号線に入るのだが、こちらは伊那谷を南下し名古屋を目指し、名古屋市内で再び国道19号線に再会する。
塩尻・奈良井宿
木曽谷は江戸時代に中山道が整備されており、木曽路には11の宿場町が作られた。そのうちの一つ、奈良井宿に立ち寄る。
奈良井宿は、古い建物がよく残されていて、新しい建物もぱっと見、宿場町の名残かのように見えるように工夫され、町全体として”宿場町”が演出されている。
これといった、目玉はないのだが、タイムスリップ気分で宿場町を散歩するには、お勧めのスポット。
木曽・福島宿
続いて、奈良井宿から3つ進んだ福島宿に立ち寄る。
さっきの奈良井宿までは信濃川水系の谷だったので、川の水は日本海に流れていたが、途中で分水嶺を越え、太平洋に繋がる木曽川水系にの谷になっている。
福島宿は、関所があった場所で、関所の跡には関所資料館が立てられている。
奈良井宿とは対象に宿場町の町並みはほとんど残っていない。ただ、代わりというわけではないだろうが、木曽一体を統治していた山村家の代官屋敷の一部が現存している。現存している代官屋敷は非常に少なく、貴重な歴史建造物らしい。
ここのボランティアガイドは非常に質が高く、山村家の歴史や代官屋敷の解説を丁寧に、かつ面白く聞かせてくれる。
なんでも、山村家は一代官でありながら、江戸と尾張にも屋敷を持つ豊かな代官で、江戸を通して木曽の代官で在り続けた名家なのだそうだ。(なんか、いろいろ聞かせてくれた気がするんだが、結局、覚えているのは漠然とこの程度でした。ボランティアさん、スマヌです)
植松・寝覚めの床
いやさあ、何か知らんけどさあ、玉手箱を開けた浦島太郎が目覚めた場所がここなんだって。
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なんつーか、その、突っ込み所満載なのだが、まあ、スルーしようかな。
(せっかくの変わった景色の景勝地なんだから、もう少しマシな売り方はないんかねぇ)
ところで、寝覚めの床の近くに、赤沢自然休養林という公園があるのだが、この公園では、かつて木材を運んでいた森林鉄道の復活運転が行われている。
木曽の森の森林鉄道は全盛期には総延長400キロに及び、日々木材を運び出していたのだそうだ。木材輸送の主役がトラックに移り変わった1970年代に廃止されたのだが、2キロほどの廃線跡を使った復活運転が続けらている。
”トロッコ列車”なるイベント列車は全国のあちらこちらを走っているが、こちらは文字通り本物の木材輸送トロッコなので、臨場感というかリアルさは、一枚も二枚も上手。
植松・玄
19号線沿いに見つけた蕎麦屋さんで、遅めの昼食。本日も、3日連続となる信州そば。
十割そばの店で、そばの風味たっぷり。なかなかのお味です。
寝覚め床の近くに、どのガイドブックにも載っている有名な蕎麦屋があるのだが、そこに行くのなら、絶対この店に行くべし!
南木曽・桃介橋
木曽川にはいくつかの吊り橋がかかっているのだが、中でも目を引くのがこの桃介橋。木造の大きな橋が、19号線を跨いでいる。
木曽川水系の水力発電に尽力した電力王・福沢桃介が、読書ダム建設のために架橋したことから桃介橋と呼ばれている。
橋は一度廃止されたのだが、その際も橋脚部分は残されており、1993年に復元工事が行われ、今の姿となった。
立派な橋桁も素晴らしいのだが、古代建築の趣すらある風格のある橋脚が見もの。
木曽・木曽町田立
間もなく長野が終わろうとする頃、100キロのキリ番ポストを発見。
ということは、長野県区間だけで170キロを走ったことになる。端から端まで走ったわけではないのにこの長さ。
長野、すげーぜ!
長野・岐阜 県境
100キロポストの数キロ先が長野と岐阜の県境。
平成の市町村合併で市町村の数がかなり減ったのだが、この地域は市町村合併で県境が変わった珍しい場所。
もともとこの辺りは、馬籠宿が有名な長野県山口村という村があった。山口村が岐阜県の中津川市と合併したため、現在は岐阜県・中津川市となっている。合併で県境が変わったのは46年ぶりとかで、かなりレアな出来事だったらしい。
ということで、国道19号線の県境も5キロほど長野側に移動し、現在の場所となった。
ま、なんにしろ、やっと2県目に突入。
土岐・土岐プレミアム・アウトレット
名古屋人御用達のアウトレット・モール”土岐プレミアムアウトレット”。高速道路のインターから近いので、距離の割に近くて便利なんだよね。
まあ、たまに行くようなところに、なぜ、あえて行ったかと言えば、いや、靴がほしかったのよ。それだけ。
(というか、こんなの記事に書かなくてもいいのだが、これを飛ばすと岐阜を素通りしたことになっちゃうからさぁ)
岐阜・愛知 県境
内津峠のトンネルの中が愛知と岐阜の県境。
最後の県に突入。すっかり日が沈んでしまったね。
名古屋・熱田神宮南交差点
愛知県に入ると、森を抜け、ベッドタウンを抜け、名古屋市内に入り、市内中心部に到達する。
テレビ塔を横目に見ながら市街地を突っ切って、日銀前の交差点で最後の左折。あとは伏見通りをまっすぐに南下すると数キロでゴールの熱田神宮に到着。
国道1号線にぶち当たると交差点が国道19号線の起点で、この旅の終点となる。
この熱田神宮南交差点は、国道22号線の起点でもあるので、ま、前に紹介したから、もういいよね。
考えてみると、おいらのおひざ元・愛知県の隣接県にも関わらず、長野県は国道の旅初登場。
長野には、国道18号(高崎―上越)と20号(東京―塩尻)が残っているので、あと2回ほどお邪魔することになりますかね。
特に国道18号は軽井沢なんかを通るから、暑いときに避暑と洒落込みたいですな。
そんなわけで、また、次回。
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