ロケット打ち上げ見学のために種子島に旅に出たのだが、今まで、H-IIAロケットが当初の予定通りの日程で打ち上げられたのは、わずかに30%弱。
めったに行ける場所ではないので、打ち上げが延期になっても見物ができるようにと、2日予備日を見込んでいた。
結果、情報収集衛星を積み込んだH-IIA22号機は予定通り打ち上げられたので、丸2日暇になってしまった...。
種子島でどうしても見ておきたいのが、宇宙センターの見学ツアーなのだが、本日月曜日は定休日。明日の午前中に、予約を入れておいた。
浮いてしまった今日一日はどうしようかと考えたが、種子島の隣の屋久島に行こうと考えた。
そんなわけで、種子島・西之表港からジェットフォイルに乗船して、屋久島に出発!
種子島・西之表港
鹿児島港から種子島へ移動するときも乗船した水中翼船・ジェットフォイルは、元々はボーイング社の製品。
ただし、日本に就航しているジェットフォイルの大半は、ボーイングからのライセンス生産を行っている川崎重工製なのだが、種子屋久高速線の所有する船舶のうち、1隻だけボーイング社製の船がある。
この日乗船した船がそれで、船首には"BOEING 929"という、いかにもボーイングという感じの型番が記されていた。
屋久島・宮之浦港
種子島・西之表港から屋久島・宮之浦港まで約40分。あっというまに、屋久島に上陸。
種子島に戻るジェットフォイルの最終便は15時40分発なので、滞在可能時間は5時間余り。
いつか、ゆっくり屋久島見物に訪れたいとは思っているので、今回は屋久杉見物一本に絞ろうと、手軽に屋久杉を見ることができるるヤクスギランドに向かった。
屋久島・安房
ヤクスギランドへ向かう途中、屋久島のもう一つの港・安房の”屋久どん”さんで昼食。
メニューは屋久島風のうどんと漬け丼のセット。屋久島や種子島の味付けは、甘さが特徴。お寿司の醤油なんかも、ちょっと甘めになっている。
最初、甘めのつゆってのは、濃い目の味付けに慣れた名古屋人の舌には違和感があったのだが、慣れると癖になってくる。で、種子島・屋久島滞在中2杯目のうどん。この味、アリですね。
屋久島・ヤクスギランド
腹ごしらえを終えて、ヤクスギランドに向かったのだが、山道を登るにつれ、沿道に残雪が目立ち始める。
屋久島というのは、島のほとんどが山になっていて、最高地点は標高2000メートル近くになっている。実は、九州最高峰は九州本島ではなく、屋久島なのだそうな。
で、ヤクスギランドも標高1000メートル付近にあり、前日までに降り積もった雪がかなり残っていた。
ヤクスギランドの入口まで500メートルというところまで登ってきたのだが、そこで、道路の凍結が激しくなり、苦渋の決断で撤退...。
まあ、屋久杉はまたの機会ということで...。
そうそう、途中の山道でヤクシカ2匹に遭遇したんだけど、かわいかったなあ。
屋久島・千尋の滝
屋久杉見物を断念したので、代わりに千尋の滝に足を伸ばした。
千尋の滝は、巨大な一枚岩の上から落差60メートルで水が流れ落ちる滝の多い屋久島の中でも一番見ごたえのある滝。ぱっと見、砂防ダムから水が流れているかのように見える不思議な光景。
浸食が進むと”渓谷”と呼ばれる景色になるのだと思うのだが、なんとも見たことのない姿をした滝ですな。
滝の近くでサトウキビのしぼり汁を販売していたので、飲んでみた。
種子島にはたくさんのサトウキビが栽培されていたので、かじってみたいと思っていたんだよね。
飲んでみたら、まあ「ものすごく甘い、黒糖味の青汁」といった感じ。目の前で絞るから、やっぱり”草”っぽい漢字は残っているんだよね。
とはいえ、黒糖の原料はサトウキビで間違いないことが確認できた。いやー、甘かった...!
屋久島・楠川
で、ぼちぼち種子島に戻る時刻になったので、宮之浦港に戻ったのだが、その途中で発見したのが、この物体。
いや、もう、外観にツッコミ所満載なんだけど、それを差し置いて注目してほしいのが、この物体が安置されている台座。
何を書いているのか知らないが、立派な石碑が埋め込まれているんだよね。
いや、だって、無許可でしょ、これ? それを立派な台座にのせて飾っちゃうのは、ちょっと、なんというか、中華ガンダム的というか....。
最後の逃げに、「これは、ドラえもんではありません」と言うのかと思いきや、しっかり石碑にも「ドラえもん」って書いちゃってるんだよねぇ...。すげーよ、屋久島。
種子島・ひょうたん島
無事、種子島の西之表港に戻ってきたが、時間はまだ5時前。
ここで、まだ未踏の地である島の北部を半周する旅に出発した。
まず、訪れたのが、安穏芋を使ってスイートポテトを製造販売するひょうたん島さん。
午後5時の閉店時刻間際に滑り込んでスイートポテトを購入。
安納芋の皮を器にスイートポテトが乗せられたかわいい外観に負けないおいしさです。
屋久島・喜志鹿崎
日没直前に、種子島の北端にある喜志鹿崎灯台に到着。
海の向こうにうっすらと九州本島最南端の大隈半島が見えている。
種子島の最北端を制覇したので、あとは、宿泊場所の中種子町まで戻って、種子島の旅の3日目終了。
これで、種子島の海岸線はほぼ制覇したことになるかな。
関係のない話だけど、種子島と屋久島でよく見たのが写真の道路工事の看板。
道路工事の終わりに必ず”御協力有難う御座居ました。では、御安全に”と書かれている。別に種子島仕様ではないのかもしれないけど、おいらの近所ではあまりお見かけしない看板。
漢字が多くてまどろっこしい看板ではあるが(”御座いました”を”御座居ました”と書くあたりは、まず国語的に微妙だけど...)、”では、ご安全に”ってのが、なんか、丁寧というか、暖かくていいよね。
明日の滞在最終日は、またまた種子島宇宙センターを訪れ、構内を見学するツアーに参加する予定。
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