2007-06-01

国道4号線 青森-東京743km (前説)

  国道の旅第3弾。今回は、日本最長の国道、国道4号線です。
 国道4号線は、東京・日本橋から青森まで東北を縦断する国道で、その距離 743.6km。
 おいらは、2007年のゴールデンウィークに青森から東京まで3日かけて走破してきました。
 で、今回はその1日目、といきたいところだけど、おいらの住まいは赤味噌の国・名古屋。名古屋から青森に行くのが大変。
 よって、今回は青森に着くまで、つまりスタートするまでの顛末です。
 まずは、2007年4月30日・早朝。名古屋を出発して、名神・北陸道を乗り継いで、フェリーに乗るため敦賀に向かいます。

名神養老SAのカレーソフト 敦賀新港に止まるフェリーしらかば
岐阜・養老SA

 名古屋をから名神高速を西へ向かうとき、最初のSAが養老サービスエリア。
 かつて、連続殺人犯・勝田清孝が逮捕されたっつー、由緒あるSA。
 で、ここの名物が、どういうわけかカレーソフト
 多くは語らないが、あってはならない、この色と形!(想像すると、チョコレートソフトまで食えなくなるから、想像しないように!)
 味はといえば、まぁ、ほどほどにターメリックの香がただよう「食えないわけではない」という味。
 名神を通行の際は、ぜひ。

福井・敦賀新港

 愛知、岐阜、滋賀、福井とこの旅早くも4県目の福井へ。
 敦賀の港からフェリーに乗って、秋田に向かう。
 (ファミコン世代には、桃鉄でなじみ深い航路ですな。いや、冬の日本海にはさんざん泣かされたもんだ)
 フェリーは定刻どおり10時ちょうどに出航。

日本海をひた走るフェリー 秋田に到着
能登半島沖(多分)

 おいらの目的地・秋田港に船が着くのは翌朝6時前。
 船を一通り見学して、昼飯を食い、大浴場から海を眺めたら、さっそくやることが何もない。
 ひたすら義務教育のごとくDSをやり続けて、やっと夕方を向かえ、夕食を食べ終えたら、いよいよ万策尽き果てる。で、まだ9時だってのに、就寝。
 早朝からの移動で結構疲れていたので、速攻で熟睡。

新潟・新潟港

 と、思ったのだが、船が新潟に着くと、新潟からの乗客が乗り込んできた。
 なんだか知らんが、親戚一同という風情の大家族が「船だ!」、「フェリー」だと、騒ぎ始め、安眠を妨害。
 その後、やっと、眠れたかと思ったら、もう朝....。

秋田・秋田港

 寝たんだか、寝て無いんだかわからないまま、秋田港に到着...。
 東北に着いたとはいえ、目的地ははるか北方。
 再び、車で北上を開始する。

田のコンビニのレジ前には
”熊よけグッズ”が普通に売っていた。
ちょっと、感動。 十和田湖
秋田・十和田湖

 せっかく秋田に来たので、ちょっと寄り道をして十和田湖に向かう。
 十和田湖は秋田と青森の県境にあるカルデラ湖で、最大深度327mという日本で三番目に深い湖。
 カルデラ湖だけあって、周囲を完全に山に囲まれており、今だにどこか秘境的な景色を漂わせている。

 ところで、遊覧船に乗っていると、説明テープの中にこんな話があった。
 そのまた、昔、十和田湖は「魚が住まない湖」であった。
 だが、明治時代、和井内貞行という男が私財を投じ、苦労に苦労を重ねて、ヒメマスの養殖を成功させ、十和田湖の特産物とした。

 この話、十和田湖の美談らしいんだけど、今だと生態系の破壊だのなんだので問題になりかねないよね??
 いや、わずか100年で、時代って結構変わるもんだ。

奥入瀬渓流 銚子大滝
青森・奥入瀬渓流

 十和田湖の北側はもう青森。その青森側に流れ出す渓流が、有名な奥入瀬渓流。
 十和田湖からの清流にいくつかの滝から水流が流れ込む景色が見事。
 紅葉の名所らしいけど、紅葉とか関係なく、本当にきれいな場所でした。
 もう一度、ゆっくり歩きに来たいものだと思ったよ。

 ちなみに、十和田湖から数キロ下流に、銚子大滝とよばれる川幅一杯に広がったほぼ垂直の滝があり、この滝の傾斜が急だったために、十和田湖には魚が上ってこれず、魚が住まない湖となったのだそうな。

まだ雪深い八甲田山 秘湯・まんじゅうふかし
青森・国道103号線

 青森に向かう前に、温泉によっていこうと酸ヶ湯温泉に向かう。
 温泉がある八甲田山はまだ雪深く、道路は雪のトンネルとなっていた。

青森・酸ヶ湯温泉

 で、この温泉には、”まんじゅうふかし”という温泉がある。
 なんでも、湧き上がる温泉の蒸気の上に木箱を置いて、その上に座ると、痔などの病気がなおるのだとか、なんだとか。
 別に痔ではないのだが、おおっ!と思い、行ってみたら、なんかしょぼい...。
 写真のような小屋にベンチがある、観光客のみんさまが、なんとなく静かに座っている...。
 座ってみると確かにベンチがほの温かい...。
 って、これって、まるで暖房機付きの便座の感覚そのまま...。
 便座に見ず知らずの観光客が10名ばかり着衣のまま座ってる様というのは、なんとも...。
 そういえば、以前、マドンナが来日したとき、「暖かい便座に座ると、日本に来たって感じがするわ」と語っていたが、そうだとすれば、この「まんじゅうふかし」こそが、具現化された日本のアイデンティティそのものと、言えるのかもしれないが...、まぁ...。
 (どっちにしても、痔が治るとは思えないんだけどね....。)

桜満開の青森 旧青函連絡船・八甲田丸
青森・青森市

 名古屋ではとっくに散ってしまった桜がこちらでは、ちょうど満開。
 桜前線はこれから北海道に向かうけど、おいらは、明日から逆走して東京に向かう。

青森・青森港

 名古屋を出て、早36時間余り。
 やっと、青森に到着。でも、ここは、目的地ではなく出発の地。
 かなりうんざりしつつ、明日の出発に備えて名物・じゃっぱ汁を食べ、就寝。

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