2008-08-16

青春18きっぷ使いきり 西日本周遊1910.3km (2日目)

 青春18きっぷを使って、西日本を周遊する旅。
 2日目は、SLやまぐち号に乗車し、その後九州に向かう。

新山口駅から2日目スタート 新山口 9:36発 普通 山口行き
(山口線 14.0km)
山口 9:59着 山口 10:04発 普通 益田行き
(山口線 55.2km)
津和野 11:16着
山口・新山口駅

 新山口駅にて、きっぷに2日目のスタンプを押してもらう。
 スタンプを押した瞬間、改札のお姉さんが”しまった”という顔をした。何かと思えば、写真の通り、どうもスタンプの位置がかなりずれている。
 なんだか、今日も幸先が悪いが、とりあえず、ホームに向かう。

 さて、今日のメインイベントは”SLやまぐち号”。
 ”SLやまぐち号”は、時代の流れで廃車されていったSLを復活させようと、昭和54年から運転されている観光列車。
 土日を中心に1日1往復、新山口-津和野間を走っている。
 C57とC58という二つの機関車が在籍しているのだが、本日はC57で運転するのだそうだ。(すまぬが、違いはよくわからん)
 やまぐち号の指定券は、上りの津和野⇒新山口の分を確保しているので、まずは津和野へ移動。

2008/8/11 10:30 山口・山口駅

 山口で普通列車を乗り継ぐ。
 昨日までの東海道本線や山陽本線と違って、山口線は完全なローカル線。ディーゼル1両編成という、なかなか味のある列車。(と、この時は思っていたが、その後、嫌というほど小さなディーゼルカーに乗ることとなる)

津和野の鯉 かなりメタボ 乙女峠マリア記念聖堂
島根・津和野

 SLやまぐち号の出発まで4時間ほどあるので、その間に津和野観光。
 津和野といえば古い町並みとその町並みの掘割を泳ぐ鯉が有名。
 だが、この鯉。異常にデカイ。ゴジラと戦うために放射能にさらされたのかよっ! と、回りくどいツッコミをいれたくなるほどデカイ。
 というか、すでに、デカ過ぎて、ちょっと気持ち悪い。

津和野・乙女峠マリア記念聖堂

 津和野の古い町並から少し外れたところに、乙女峠という場所がある。
 明治初期に長崎より移送されたキリシタンが監禁された場所なのだそうだ。
 そこで殉教した信者たちの霊を慰めるために小さな聖堂が建立されている。
 キリシタンたちはこの場所で氷の張った池に沈められる拷問をうけたという。
 文明開化と騒ぎながらキリストを弾圧した明治政府と、オリンピックと騒ぐ某国の姿を重ねつつ平和のありがたさを実感する。

津和野・津和野城跡

 さらに、街から離れた山の奥に津和野城の跡がある。
 おそろしくわかりにくい場所からリフトに乗り、降りたところからさらに20分ほど歩くと石垣が見える。
 この城跡から見下ろす津和野の町並みと周りの山々は、実に爽快な景観。
 このページトップの写真がそれ。

津和野 15:36発 快速 SL山口号 新山口行き
(山口線 69.2km)
新山口 17:35着 SLやまぐち号の客車 車内はレトロ調 この車両は昭和風
島根・津和野駅

 いよいよSLやまぐち号に乗車。
 ローカル線の駅とは思えないほどたくさんの人がホームにあふれている。
 SLを写真に収めようと線路の脇にも三脚を抱えた人々が、列車の出発を待ち構えている。
 このSLやまぐち号、客車もSLに合わせてレトロ調になっている。
 外装はSLが走っていた頃の客車の雰囲気になっていて、内装は号車ごとに、明治風、大正風、昭和風、オリエント急行をイメージした欧州風、ヨーロッパの展望車風をイメージした座席が配されている。
 おいらが乗ったのは欧州風の2号車。まぁ、悪くない感じでした。
 では、他の客車はどうなっているんだろうと、見て廻ったのだが、まぁ、それぞれ雰囲気が出ている。ただ、どうも”昭和風”だけは、単に古くてぼろい車両のようにしか見えない。なんか、車内も終戦直後の引き上げ兵の様相。
 まぁ、個人の主観の問題ではあるが、3号車の昭和風はハズレな気がする。

 ウロウロしているうちに、やまぐち号が出発。前方から汽笛と蒸気機関の駆動音が聞こえてくる。
 それにしても、SLってのは、音がいい。重低音というのか、音に重さがある
 乗ってるだけといえば、乗ってるだけなのだが、音と車窓を満喫した2時間でした。

新山口 17:35発 普通 下関行き
(山陽本線 68.9km)
下関 18:41着 下関 18:57発 普通 小倉行き
(山陽本線 6.3km)
門司 19:04着
山口・新山口駅

 さて、SLやまぐち号を降りたら、余韻に浸るまもなく跨線橋を渡って、下関行きの普通に乗り換え。
 次の目的地は本日の宿泊地・博多。

山口・下関駅

 本州、そしてJR西日本最後の駅、下関で乗り換え。
 下関の先の関門トンネルを越えたら、そこは九州。線路も、JR九州の管轄となる。
 そいえば、下関って、つい数ヶ月前に来たんだよね...。

門司 19:08発 快速 荒尾行き
(鹿児島本線 72.7km)
博多 20:25着 博多駅にて2日目終了
福岡・門司駅

 関門トンネルを抜けて、門司に着く直前、車内が一瞬暗くなる。
 関門トンネルと九州の鹿児島本線では直流と交流の電気の種別が異なるため、その間数秒通電が止まり、車内の蛍光灯も消えるのだ。(デッドセクションと言う)
 この瞬間で、「なんだ?」と驚く観光客と、当たり前の顔をする地元の乗客(と鉄ヲタ)を一瞬で判別できる。
 門司についたら、快速に乗り換えて、博多に向かう。
 JR九州の線路に入ると、途端に車両がきれいになる。特急もいろいろな形をしていてカッコいいのだが、普通列車もなんだかカラフルでイケている。

福岡・博多駅

 博多駅に到着。本日も都合6本の電車を乗り継いで、無事全工程を終了。
 博多といえば、博多ラーメンということで、地下鉄で天神に向かい有名店一蘭に向かう。
 入って気がついたのだが、チラシによると、この店、名古屋にも店舗があるらしい(しかも、おいらの勤め先から徒歩圏内)。博多まで行って食う必要は全くなし...。痛恨のリサーチ不足...。
 いや、美味いんだけどね...。

2日目乗車距離 286.3km
合計 951.7km

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