スルッとKANSAI 3dayチケットを利用してエリア内10本のケーブルカーを巡る旅の2日目。
本日は、兵庫方面の3本のケーブルカーを制覇する。
(阪急 宝塚本線 17.2km) 川西能勢口 9:13発 普通 日生中央行 → 山下 9:30着
山下 9:33発 普通 妙見口行 → 妙見口 9:41着
(能勢電鉄 妙見線 12.2km) 妙見口駅 9:47発 → ケーブル前
(阪急バス)
大阪・阪急梅田駅
本日1本目のケーブルカーは、大阪と兵庫の府県境付近の妙見山に敷設された妙見の森ケーブルカー。
阪急梅田駅から宝塚本線に乗り北上し、川西能勢口で能勢電鉄に乗り換える。
能勢電鉄には乗車したことがないので、どんな電車なのだろうと楽しみにしていたら、まるっきり”阪急電車”。駅も完全に同じ構内だし、なんだか肩透かしですわ。
豊能・妙見口駅
途中、山下駅で乗り換えて妙見線の終点妙見口に到着。
ここから妙見の森ケーブルカーまでは、阪急バスで移動。駅の横のバスのりばに歩いて行くと、待っていたのがマイクロバス。近くの旅館の送迎バスのような風情だが立派な路線バスで、整理券発券機や料金箱もちゃんと設置してある。
ケーブルカーの乗り場は、歩いて20分程度の距離で、バスならば数分で到着する。
[帰り]山上 11:20発 黒川行 → 黒川 11:25着
(五番 能勢電鉄 妙見の森ケーブル 0.6km) 妙見山を駆け上がるケーブルカーの線路 (左上)ケーブルカーからリフトに乗り継ぐ
(右上)能勢妙見山からの眺め
(左下)能勢妙見山本殿
(右下)禁断の普通名詞バス停”住宅前”(休止中)
豊能・妙見の森ケーブルカー
今回、3日間で10本のケーブルカーに乗ったわけだが、一番の気に入ったのが、この妙見山のケーブルカーだ。
山肌に垂直に真っすぐ急角度に線路が伸びていて、まさにケーブルで”吊り上げられている”感覚で山を登っていく。降りる時は、ちょっと怖いぐらいの迫力がある。
地味なケーブルカーではあるのだが、乗り物好きの方は、一度、訪れていただきたい。
ケーブルカーの山上駅に着くと正面に登り坂が続いていて、そこを5分ほど歩くとリフト乗り場に到着する。リフトを使って、もう一段山を登るわけである。
本日もまた生憎の天気で、リフトにたどり着いた時には、小雨がぱらつき、なによりも5月だというのにとんでもなく寒くなっていた。
こんな時にリフトに乗る客など、当然、おいら一人しかおらず、乗り場のおばさんも”マジかよ”という顔で、リフトの座席に座布団を敷いてくれる。
そんでまた、このリフトの乗車時間がべらぼうに長く、寒さに凍えること12分でようやく降り口に到達する。
妙見山の頂上にあるのは、日蓮宗霊場 能勢妙見山。 途中、見晴らし台的な場所があるのだが、そこから中に浮かんでいるかのような見事な景観を堪能することができる。
お参りを終えて、再び地獄のリフト護送に耐え、ケーブルカーで下山。
帰りはバスに乗らずに歩いて妙見口駅に向かったのだが、そのとき発見したのが”住宅前”という阪急バスのバス停。
いや、”住宅前”は、反則でしょう。このバス停名を許したら”水田前”とか”交差点横”とか”側溝北”とか、アイデンティティのない一般名詞のバス停で日本中溢れかえってしまうぞ....。
一応補足しておくと、別に、この界隈に住宅が1戸しかないというわけではなさそうだ。
(能勢電鉄 妙見線 12.2km)
川西能勢口 12:23発 急行 梅田行 → 十三 12:40着
(阪急 宝塚本線 17.2km) 十三 12:43発 急行 新開地行 → 西宮北口 12:52着
西宮北口 12:54発 普通 三宮行 → 六甲 13:08着
(阪急 神戸本線 22.6km) [行き]阪急六甲 13:47発 → 摩耶ケーブル下
[帰り]摩耶ケーブル下 15:19発 → 阪急六甲 → 六甲ケーブル下
(神戸市営バス 18系統・16系統)
豊能・妙見口駅
妙見口駅から来た線路を十三駅まで戻る。ここから阪急神戸本線の急行に乗り換え、さらに西宮北口で普通に乗り継いで、六甲駅を目指す。
六甲駅からは神戸市営バスに乗り換え、摩耶ケーブル下に到着。ここが、本日2本目のケーブルカーである”まやビューライン”の駅である。
[帰り]虹の駅 15:00発 摩耶ケーブル駅行 → 摩耶ケーブル駅
(六番 まやビューライン ケーブル線 0.9km)
3dayチケット割引あり [行き]虹の駅 14:20発 星の駅行 → 星の駅
[帰り]星の駅 14:40発 虹の駅行 → 虹の駅
(まやビューライン ロープウェー線)
3dayチケット割引あり 摩耶山山頂から神戸を眺める
神戸・摩耶ケーブル駅
まやビューラインは、ケーブルカーとロープウェイを乗り継いで摩耶山山頂へ至る山岳ルート。途中のケーブルカーとロープウェイの乗り継ぎ駅には”虹の駅”、ロープウェイの終点には”星の駅”という、ネズミの国でも付けることをはばかられるようなベッタベタな名前が付けられている。
「わー、駅の名前といいロマンチック」と思う人が何%(いや‰)いるかはしらないが、終点の掬星台から見下ろす神戸の景色はなんとも美しい。
ところで、今まで紹介してきた5本のケーブルカーは、元々、社寺仏閣の参拝客目当てで敷設されたケーブルカーで、頂上に必ず社寺仏閣があった。このまやビューラインも例外ではなく、山頂には摩耶山天上寺という寺があるのだが、あまり案内がされていなかったので、存在に気が付かず参拝せずに下山してしまった。
まあ、”星の駅”とか言っている時点で、あまり、参拝客を誘導する気はなさそうなのだが...
摩耶山上から次の六甲ケーブルで登る六甲山頂まで”六甲摩耶スカイシャトルバス”で繋がっているのだが、時間が合わず一旦、摩耶山を下山して、バスで六甲山を目指す。
ロープウェイ、ケーブルカー、バスと行きと同じルートで六甲駅に戻り、そこから神戸市バスで六甲ケーブル乗り場へ向かう。
(七番 六甲ケーブル 1.7km)
3dayチケット割引あり 六甲山頂から神戸を眺める 六甲ケーブル山上駅 16:20発 → 六甲有馬ロープウェー山頂駅
(六甲山上バス)
スルっとKANSAI対象外 六甲山頂 16:50発 → 有馬温泉
(六甲有馬ロープウェー)
3dayチケット割引あり 有馬温泉 金の湯
スルッとKANSAI 割引あり
神戸・六甲ケーブル下駅
六甲ケーブルで六甲山を登り、裏六甲と呼ばれる北側の斜面をロープウェイで下る計画で、ケーブルカーのチケットを買う。
窓口で、3dayチケットの割引券を見せてケーブルカーのチケットを買おうとするが、ロープウェイも乗ることを告げると窓口のおっさんに「こちらの方がお安いです」とケーブルカー、連絡バス、ロープウェイの連絡チケットを勧められる。進められるがままにチケットを買ったのだが、あとで調べてみたら3dayチケットで割引したほうが圧倒的に安いじゃないかい! たいがいにせいや、六甲ケーブルのおっさん!!
ところで、バスでケーブルカーの駅についてから次のケーブルカーまで時間があったのだが、その間1本回送電車があって、乗客を乗せずにケーブルカーが山に登っていった。あれは、なんだったのだろうか????
大きな2両編成の車両で、この旅初めて、5人以上の客を載せたケーブルカーに乗りあわせて山頂に登る。(数十人は、乗車していたかな?)
山上駅の横に天覧台という展望台があり、そこから神戸の町と港を眺めることができる。とても、綺麗な景色なのだが、う~ん、さっきの摩耶山からの景色とあまり変わらない...。
六甲ケーブルカーは、今回の10本のケーブルカーでは唯一、参拝客目当てで敷設されたわけではないケーブルカーであり、当然、山頂に目立った社寺仏閣はない。代わりにいろいろなレジャースポットがあるのだが、時間が遅いので、素通りし、六甲山上バスを利用して、六甲有馬ロープウェーの六甲山頂駅に向かう。
六甲有馬ロープウェイは、かつては、六甲山町駅から先にももう一つロープウェイがあり、全長5キロという日本最長のロープウェイだったのだが、現在は、六甲山頂と裏六甲の麓の有馬温泉を結ぶ2キロ少々の路線となっている。
ロープウェイで、裏六甲の深い谷を見下ろしながら下山すると、そこは、またしても雨。しかも、結構本格的に降ってきた。
雨からの避難も兼ねて、有馬温泉の立ち寄り湯金の湯に寄り道。有馬温泉には、金の湯と呼ばれる色の濃い温泉と、銀の湯と呼ばれる透明な温泉が湧き出ている。
金の湯というよりは、まあ、色的には銅の湯なのだが、雨に冷えた体にはなかなか心地よい、いいお湯でした。
ちなみに、金の湯も3dayチケットの割引対象施設となっている。
有馬口 17:59発 普通 新開地行 → 谷上 18:09着
(神鉄 有馬線 8.8km)
谷上 18:12発 普通 西新中央行 → 三宮 18:22着
(北神急行 北神線・神戸市営地下鉄 山手線 8.8km) 三宮 18:12発 直通特急 梅田行 → 梅田 19:14着
(阪神 本線 31.2km)
神戸・有馬温泉駅
有馬温泉も堪能したことで、本日の旅も終了。
あとは、神戸電鉄、北神急行、神戸地下鉄、阪神と乗り継いで、大阪に戻っていく。
ところで、阪神の三宮駅だけど、知らない間に見違えるほど綺麗な駅になっていた。
ものすごい偏見だとは思うけど、あんまり綺麗な駅だと阪神らしくないよね...
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