2010-02-14

国道10号線 鹿児島-北九州462km(2日目)

 鹿児島から北九州まで九州北上国道10号線の旅、2日目。
 結局、昨日は鹿児島南の大隅、薩摩両半島見学に終始し、国道10号線を全く進まなかったため、本日も鹿児島市内からスタート。

昨日からわずか1ブロック先より2日目開始 西郷隆盛が西南戦争時に最後に隠れていたという洞窟
鹿児島・西郷隆盛像前

 昨日もご対面した西郷どんに再びご対面。
 国道10号線の終点照国神社前交差点からわずか200メートル進んだ次の交差点から、今度こそ九州北上作戦開始!

鹿児島・西郷洞窟

 鹿児島ゆかりの人物といえば西郷どん。
 西郷どんが西南戦争で自害する直前、隠れていたのがこの洞窟なんだとか。
 鹿児島市街地にほど近く、現在なら半日もたたずに見つかってしまいそうな場所なのだが、当時は森の中だったんだろうね。まぁ、確かに見渡すと、鹿児島という場所は市街地のすぐ北側まで山が迫ってきている地形となっているっぽいんだよね。

仙巌園より桜島を望む 鹿児島名物・両棒(じゃんぼ)餅
鹿児島・仙巌園(せんがんえん)

 仙巌園は、鹿児島藩藩主島津家の別邸。
 さすが藩主だけあり、桜島のビュー・ポイントとしてはベストの位置にあり、庭園の真正面に桜島が居座っている。
 きれいな庭園や島津家由来の品が数々が飾られた博物館・尚古集成館も魅力なのだが、それはさておき、まずは名物の”両棒(じゃんぼ)餅”をいただく。両棒餅とは、Wikipediaには、”両棒(じゃんぼ)とは、鹿児島弁訛りで上級武士が刀を二本脇に差していた姿で、それを模した姿である。”とあるが、まあよくはわからんが、団子に砂糖醤油がかかった団子のこと。
 おいらは、”じゃんぼ”ってからには”ジャンボ”かと思って大きな団子が食えるかと期待していたのだが、残念な結果に終わる。でも、まぁ、うまかったです。
 で、仙巌園だが、この手の旧藩主の庭園的な場所は全国にままあるが、この仙巌園ほど綺麗に整備されている場所を見たことが無い。外の庭園部分が小奇麗に整備されているのはもちろんで、博物館の展示物もこまめに置き換えられているような感じがする。入場料金は 1,000円とわりと高めの設定だが、こういうのを見ると、金をかけて相応の整備をするって考え方もアリだと思ったなぁ。

宮崎突入
残り400km弱 宮崎名物・にくまき 宮崎市街地にて2日目終了
鹿児島・曽於

 さて、いつまでも鹿児島にいるわけにもいかんので、ぼちぼち次の県・宮崎を目指す。
 で、車を走らせること2時間余りで400kmのキリ番ポストを発見。

鹿児島・宮崎県境

 さらに、続けて、400kmポストのすぐ近くに宮崎県の県境。
 県境というと川か峠が定番だけど、ここはわりと普通の住宅地の近くに県境がある。
 隣の家が違う県とか、あるいは家の中に県境とかありそうな感じ。

宮崎・道の駅高岡ビタミン館

 宮崎市街地近くの道の駅にあったにくまきおにぎりの本家で、”肉巻き”という食べ物を発見。
 ”肉巻き”とは、海苔の代わりに肉を巻いた宮崎名物のおにぎりなのだそうな。
 食べる前に想像したまんまの味なんだけど、それだけにうまい!
 ぜひ近所のサークルKにおいてほしい一品。

宮崎・宮崎市街地

 宮崎中心地に程近い橘通3丁目交差点で本日は終了。
 キロポストを確認し忘れたのだが、まぁ、大体北九州まで 320キロぐらいかな??

青島と鬼の洗濯板 どこか南国チックな青島神社
宮崎・青島

 夕暮れまでまだ時間があるので、日南海岸の名所・青島見物に向かう。
 青島ってのは、日南海岸のすぐそばのほとんど陸地とつながりかけた場所にある島。中には青島神社があり、かつては神聖な場所として一般人の立ち入りが禁じられていたのだそうな。
 今では陸地と橋でつながっていて、おいらのような庶民でも堂々と島内を闊歩することができる。
 この島の名物は島の周りを囲む奇岩・”鬼の洗濯岩”。
 岩が巨大な洗濯岩のような形をしているのがその由来。いや、まぁ、鬼だって真水でパンツを洗いたいと思うんだけどなぁ。

 ところで青島って、かつては新婚旅行の名所だったらしいのだが、おいらは今日まで全く知らなかった。
 観光に来ていた女子高生たちも「青島って、”チンタオ”っぽくねぇ?」「うわ、ビール臭い!」という高度にソフィスティケートされた会話を繰り広げていた。
 まぁ、隣国の地名に知名度で劣るようになっては観光地としてはマズいよねぇ。がんばれ、青島!

なんか年越しそばの準備とやらで開店が遅れているのだとか... 宮崎風釜揚げうどん
宮崎・宮崎市街

 さて、本日の晩御飯は、”宮崎風の釜揚げうどん”に決定。
 なぜかというと、旅行会社でクーポン券をもらったので、そいつで晩飯代を浮かそうという魂胆。
 が、その貧乏人根性が惨劇・”戸隠開かずの間事件”を生むとは知らず、おいらは宮崎市街地向かっていた。

宮崎・宮崎市街

 クーポンをもらったお店は、宮崎市街地のうどん屋さん”戸隠 本店”。
 クーポンを使うと、600円の釜揚げうどんを500円引きで食べることができるらしい。
 クーポンに書いてある情報によれば、お店の開店時間はは午後6時。
 6時を少々過ぎたところで店にやってきたのだが、入り口には準備中の札。
 「もしや、休業日??」と思ったのだが、お店の中には人の気配がある。
 入り口の前からケータイで電話をしてみると、「すいません、年越しそばの準備で忙しくてお店が空けられないんですわ。6時半か、7時ぐらいには開店できると思います」と店員さんが答えてくれた。
 それじゃあしょうがないと、周辺の散策に出かける。

宮崎・宮崎市街

 30分後、満を持して戸隠に戻ったが、依然として準備中。
 まぁ、6時半か7時ぐらいって、言ってたからねぇ。
 仕方がないので近くのミスドでもう30分時間を潰すことにした。

宮崎・宮崎市街

 3度目の正直と、戸隠に戻ってきたが、依然として入り口には準備中の札が...。もちろん、室内の奥には大勢の人の気配...。
 まぁ、忙しいんだろうねぇ...。
 もうちょっと時間をつぶさなくてはいけないようなので、車を”戸隠”の近くの駐車場に移動することにした。いや、最初、場所がよくわからなかったので、結果的に、わりと遠い場所の駐車場に止めてしまっていたんだよね。

宮崎・宮崎市街

 かれこれ1時間半が経過したが、戸隠の門は、未だ開かず。

 この戸隠さんの周りは飲み屋街で、飲食店も結構な数がある。その中には、当然、”釜揚げうどん”ののぼりを掲げたうどん屋もたくさんあり、どの店もとっくに開店している。
 おいらの上着のポケットにあるクーポン券さえなければ、うどんの選択肢はいくらでもあるということである。まぁ、そもそも、別に夕飯に「釜揚げうどんを食わねばならない!」ということもない。
 が、しかし、ここは意地。
 絶対、戸隠しでうどんを食ったろうやないかい!
 と、開かずの門の向こうで年越しそばでも打っているであろう、店員に心の中で絶叫する。

宮崎・宮崎市街

 午後8時、明らかに、さっきより入り口が明るくなっている。
 早足で近づくと、入り口には”営業中の札”が出ている。
 手のひらサイズの準備中の札が、180度くるりと回って営業中になるまでに2時間余り。「お前は日時計か!」とツッコミたくなるような遅さ。
 のれんをくぐり、席に着くと、迷わず、釜揚げうどんを注文、そして食べる。
 うまい!
 以上。

 いや、さぁ、夕方6時の時点で食ってたらさぁ、それなりの感動はあったと思うんだけどさぁ。
 クーポンで500円を浮かそうと思ったために、2時間街をさまよい、ミスドで余分なコーヒーを飲み、2時間分の余計な駐車場代金を払ったわけだよねぇ...。
 うまいんだか、うまくないんだか、もうわかんないんだよねぇ。いや、悪いのは戸隠さんじゃなくてオレですよ、うん。
 なんっつーかぁさぁ、我ながら貧乏人って、イヤだねぇ....。

 で、本日終了ですわ。

2日目
北九州まで:320kmぐらい?

2 件のコメント:

  1. おやぢ27/4/10 21:08

    にくまきおにぎりとじゃんぼもち食べてみたいですね。
    んまそうです。

    しかし夕飯が・・・。

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  2. 肉巻きおにぎりは、最近結構色々なところで見かけますよ。
    結構うまいので、おすすめです。

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