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2014/10/07

スルッとKANSAI 3day 1192.5km 完全制覇(#8 京都 & 京阪Ⅲ編)

 スルッとKANSAI 3day チケットを利用して、関西私鉄を(ケーブルカーを除いて)3日で制覇してしまおうという無謀な旅。
 最終日の3日目も始発から電車に乗りまくって、時刻は午前11時。これまで、121本の電車を乗り継いで、スルッとKANSAI 加盟19社局のうち、14社局の全線を制覇している。
 いよいよ、あと5社局(阪急、嵐電、京都市営地下鉄、京阪、近鉄)。35本の電車でゴールとなる。ここまできたら意地でも成功させたい。居眠り厳禁と、肝に銘じて先を急ぐ。

京阪の祇園四条駅から阪急の河原町駅の間に、気分だけ京都散策
京都・四条大橋

 京阪の四条駅と阪急の河原町駅は、鴨川を挟んで共に、四条大橋の袂というか地下にある。
 京阪の四条駅の出口から地上に出て、四条大橋を渡る。河原越しに京都らしい雅やかな景色が広がっているのだが、いかんせん乗り換え時間は6分間。猛ダッシュで河原町駅を目指す。

京都・河原町駅

 滑り込みセーフで、河原町発の準急を捕まえる。隣の烏丸を通過した時点で、15社局目、阪急全線制覇を達成。最初の阪急路線に乗ったのが2日前の14時半なので、実に約45時間かけての偉業。残りは、いよいよ4社局。
 そして、もう1駅先の大宮駅で電車を降りる。
 これで阪急カラーの車両も見納め。鉄郎のように去りゆく電車を追いかけたいところだが、時間は無いわ、足は動かんわで、辞退させていただいた。


京都・四条大宮駅

 地下駅である大宮駅から地上に出ると、すぐそこに嵐電(らんでん)こと、京福電鉄の四条大宮駅がある。はずなのだが、ない!
 路面電車である嵐電の駅は野外にあるという思い込みで、交差点の向こうのビルの中にある四条大宮駅をなかなか見つけることができなかった。いや、焦った、焦った。目の前にあったのに...。

 嵐電は、京都中心部と嵐山を結ぶ路面電車。料金は、全線一律200円。途中、太秦映画村などの観光地を結んでいる。
 日曜日の昼前ということで、電車は満員御礼の大盛況。叡山電鉄に続いて、定刻通り運行してくれるのかヒヤヒヤしたのだが、嵐電さんにしたら慣れたもので、時刻表通りの運行で終点まで運んでくれる。

京都・帷子ノ辻駅

 嵐電には、北野線という支線がある。嵐山本線の真ん中あたりの駅・帷子ノ辻(かたびらのつじ)駅から分岐している。嵐山本線と北野線は同時刻に帷子ノ辻駅に到着し、相互に乗客を乗り換えさせてから出発するダイヤになっている。
 おいらの乗る本線の電車が到着した時には、北野線の電車は到着しており、地下通路を渡って北野線のホームに移動する。
 北野線は、四条大宮に戻るような方向に伸びていて、終点の北野白梅町駅の4キロほど先が、京阪と叡山電鉄の乗換駅出町柳駅である。
 乗車時間は約10分、30分足らずで往復して帷子ノ辻駅に戻ってくると、また地下通路を潜って嵐山本線に戻る。

京都・嵐山駅

 7分後嵐山駅に到着。これで16社局目の京福電鉄も制覇し、残りは、ついに3社局。
 嵐電の嵐山駅は、昨日訪れた阪急の嵐山駅から、桂川を挟んで1キロほど離れている。両駅を繋ぐのが有名な渡月橋である。いや、らしい。なにせ駅舎を出ていないから、よくわからない。
 到着から8分後、例によって、乗ってきた電車で折り返す。次のターゲットは、京都市営地下鉄の東西線。東西線の終点・太秦天神川駅が嵐電の嵐電天神川駅の目の前にあるので、そこまで戻っていく。

戦慄の15分遅れ表示
京都・太秦天神川駅

 嵐電から京都地下鉄東西線の4分乗り換えもかなり厳しかったのだが、なんとかセーフ。
 京都市営地下鉄の二路線の一つ、東西線に乗り込む。東西線は、御陵(みささぎ)駅から京阪の京津線に乗り入れているので、滋賀地区の京阪と合わせて制覇する計画。
 まずは、時間節約のため山科駅まで向かい、そこでJRでショートカットして石山駅へ、そこで京阪の石山坂本線に乗り換える。
 京都地下鉄・東西線は比較的新しい路線で、太秦天神川駅まで延伸したのは2008年。ホームと線路がガラスで仕切られ、電車が到着した時だけホームドアが開くという今どきスタイルの駅。
 ただ、地下駅でこれをやられてしまうと、ただでさえ息苦しい駅がますます狭く感じられる。おまけに、乗客がまばらでホームは閑散としている、なんだか霊安室のようでもある。
 安全のためなので仕方がないが、なんとかもっと開放感を感じられるような工夫はできないものだろうか。

京都・山科駅

 当初の予定では、13時5分に地下鉄・山科駅に到着。6分後の13時11分発の米原行きのJRの快速に乗る予定だった。
 余裕の6分乗換えということで、大して急がずに、JRのホームに上がり、到着列車の時刻を確かめると、そこに衝撃の赤い文字"遅れ約15分"が記されていた。冗談抜きに血の気が引いて倒れそうになったのだが、よく見ると"15分前に到着しているはずの電車が15分遅れ"ということになっている。何の事はない、すぐ次の電車が来るということ。
 が、喜ぶのはまだ早い。行き先に記された"野洲"の文字。
「野洲(当時は読み方もわからなかったが、「やす」と読む)って、どこよ???」
 ちょうど、山科から先は東海道線と湖西線が分岐していて、行きたいのは東海道線の方向なのだが、野洲がどっちかわからない。
 慌てて路線図がないかと駅を探しまわるが、探すと見つからない。かなり焦って見つけたのだが、今度は"野洲"という駅を見つけられない。「まもなく、電車がまいります」のアナウンスが聞こえる頃、ようやく”野洲”の文字を発見。野洲駅は東海道線の駅で、目的地の石山よりも先の駅。ほっと一安心して、電車に乗り込む乗る。

大津・膳所駅

 13時12分、定刻より16分遅れて、普通・野洲行きが発車する。結果的に予定より1分遅く山科駅を発車したことになる。
 だがダイヤが乱れている以上、順調に石山につけるのかどうかわからない。時計ばかり気にしながら乗車していた矢先、石山駅のひと駅手前の膳所駅で電車が動かなくなった。
 むちゃくちゃ焦りながら時刻表を確認すると、この駅で京阪の膳所駅に移動し、13時21分発の石山寺行き電車に乗れば予定通りの電車にのることができる。京阪の膳所駅は目の前に見えていて、走れば2分強で乗り換えられる気がする。となると、リミットは13時18分で、現在時刻は13時17分!
「おいおい、乗り換えるのか? どうするのか?」
 と自問していいると、車掌より、「前方の安全確認ができたため出発する」とのアナウンス。迷って決めきれなかったおいら、大正解。

大津・石山駅

 結果的に13時23分に石山駅に到着。当初の予定より3分遅れたが大勢に影響なし。いや、嫌な汗をかいた...。
 JRの隣の京阪石山駅に移動する。京阪石山駅のある京阪・石山坂本線(”いしやまさかもとせん”であって”いしやまさかほんせん”ではない)は、スルッとKANSAI 3day チケット には対応しているのだが、どういうわけか、スルッとKANSAI本来のストアードフェア・カードには対応していない。よって、改札機にカードを通すことはできない。
 どうするのかというと、改札のおっさんに磁気カードに印字された日付を見せるのである。ちなみに、日付は最初に自動改札機を通した時に印字される。じゃあ、最初に石山坂本線に乗るときはどうするのかというと、マジックで日付を記入するという画期的な解決策を提示される。(ちなみに、おいらが去年この駅で、スルッとKANSAI 3dayチケットを使用した時はマジックがなく、ホワイトボード用のマーカで日付が記入され、わずか2秒後に日付が消えるという奇跡が起きている。詳しくは、こちら
 それは、ともかく、電車に乗って、二駅先の終点石山寺駅に行く。

大津・石山寺駅

 4分後に終点・石山寺駅に到着。ホーム反対側に止まっている電車に乗り換えて、反対側の終点・坂本駅を目指す。
 いや、まて、ここまで乗ってきた電車をよく見ると、なんかすげー萌えキャラがデカデカと描かれている。痛車だ。
 そういえば、なんか京都に来てから、この手の電車のポスターやマナー啓発ポスターをいくつか目にしたような気がする。
 本当にこれでいいのか? 大丈夫か京都?? 大丈夫か大津???

大津・坂本駅

 約30分後、途中路面電車の区間を挟んで、終点坂本駅に到着。やや離れてはいるが、この駅から坂本ケーブルに乗り換えて、比叡山に登ることができる。比叡山を挟んで、叡山電鉄の八瀬比叡山口駅の反対側ということである。
 坂本ケーブルもスルッとKANSAI 3day チケットの対象なのだが、今回はケーブルカーは除外しているので制覇対象から外れている。(なので、本来スルッとKANSAIの対象は20社局なのだが、この旅では坂本ケーブルを覗いて19社局としている)
 ちょっと時間があったので、改札の外から比叡山を見上げてから、折り返しの電車に戻る。

大津・浜大津駅

 石山坂本線の真ん中あたり、京阪の石山坂本駅と京津線の結節点・浜大津駅で降りる。
 京津線は、大津から京都結び、御陵(みささぎ)駅から地下鉄東西線に乗り入れ、太秦天神川まで直通している路線である。同じホームの反対側にやってきた4両編成の真新しい電車に乗り込んで、京都へ帰還する。
 京都と大津を結ぶ路線は京津線の他にJRの東海道本線がある。東海道本線は、旧国鉄の国家権力に物を言わせて京都と大津の間の東山と逢坂山をトンネルをぶち抜いて直進するのに対し、京津線は急勾配を律儀に登っていく。
「え? ここを登るのですか?」
 と、二度見したくなる「峠」としか言いようのない勾配を、どうみても普通の通勤電車が力強く登坂する様は、圧巻。
 車窓を見ていても、アトラクション的なスリルを感じるほどに楽しい。
 この3日間で150本以上の電車に乗ったが、車窓の楽しさランクは京津線をトップと認定したい。ぜひ、もう一度乗りたい路線だ。

京都・御陵駅

 京津線の終点・御陵駅は、京都地下鉄東西線の駅でもあるので、ホームドアに囲まれた東西線スタイルの駅。ここから、地下鉄東西線の乗り残し区間を制覇するため、東西線の終点・六地蔵へ向かう。
 ホームが地下二層に設置されていて、六地蔵行きのホームは、着いたホームの1階下にある。なんだか、柱や階段の多い駅で見通しが悪く、圧迫感が半端ない。そして、乗客もいないためものすごく静か。
 この世から取り残された気分で、六地蔵行きの電車を待つ。

地下鉄・JRと京阪の六地蔵駅の連絡通路は堤防の散歩道
宇治・六地蔵駅

 15分で終点・六地蔵駅に到着。17社局目の京都市交通局の全線制覇を達成し、残りは2社!(神戸、大阪、京都の3交通局が片付いたので、”社局”から”社”になった。)
 六地蔵からは京阪最後の路線・宇治線乗車の為に、京阪の六地蔵駅に移動する。
 出口の案内に従って地上の出口に着くと、京阪・六地蔵駅までの案内地図が書かれていた。地下鉄と京阪の駅が離れているのは、事前に調査済みだったので、改めて地図で京阪・六地蔵駅の場所を確認する。
 ここまでは想定通りだったのだが、想定外なのが両駅間の道のり。駅間の連絡通路とは思えない、住宅街の細い道を歩き、案内看板に従って左折すると、そこは川の土手の上。
 犬を連れて散歩にでも行きたくなるような堤防の散歩道を、さわやかな秋空の下歩いていく。場違いな景色ではあるが、間違いなく一般的な乗り換えルートであるらしく、乗り換え客らしき人々に時々すれ違う。
 とぼとぼ歩くこと6分で、京阪の六地蔵駅に到着。
 この間に3ヶ所も蚊にさされていた。教訓・六地蔵駅での乗り換え時は、虫除けは必須。

宇治・宇治駅

 六地蔵駅から京阪宇治線の終点・宇治へ。
 京阪のラストを飾る宇治線は、京阪本線の中書島駅から平等院で有名な宇治市方面へ延びる支線。宇治から中書島に戻ると、18社局目が終了したことになる。
 スタートから60時間弱の時間を費やし、ついにスルッとKANSAI全線制覇・王手となる。

京都・中書島駅

 無事、定刻通り中書島に到着。近鉄の乗換駅である丹波橋まで特急で1駅移動する。
 近鉄では、まず特急で近鉄奈良駅に向かうのだが、出発まで少々時間があるので、京阪改札内のそば屋で遅めの昼食。
 ゴールまで、9時間を切っている。燃料のそばを補給して、いよいよラストスパート。

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