IT Penguin

2015/10/07

国道18号線 上越-高崎192km(前編)

 国道18号線は、群馬県高崎市から、長野を経て、新潟県の上越市までを通る200キロ弱の国道。
 鉄道で言えば信越本線、高速道路で言えば上信越道と同じようなルートを辿っている。
 途中、難所として知られた碓氷峠を超えることで有名。
 終点の上越市直江津駅近くから、高崎に向かって走破してみた。

(左上)マゼランペンギンがたくさんいることが”売り”らしい
(右上)水族館の屋上から見る日本海の荒波
(下)マゼランペンギンがいっぱい
上越・上越市立水族博物館

 国道の旅を始める前に、上越市内に興味をそそられる施設を発見したので、さっそく寄り道する。
 寄り道したのは、上越市立水族博物館。何にひかれたかと言えば、売り文句が「マゼラン・ペンギン飼育数日本一」ってこと。
 ペンギンマニアのおいらとしては、当然の立ち寄りポイントなのだが、しかし、この「マゼラン・ペンギン飼育数日本一」ってふれこみがペンギン好き以外に伝わるのかが、気になるところ。
 このマゼラン・ペンギンの写真をみると「あれ? うちの近所の水族館はもっとたくさんのペンギンがいる気がする」と思うかもしれない。しかし、そのペンギンはおそらくフンボルト・ペンギンだ。よく似ているが、首の周りの縞模様の数が違っていて、1本ならマゼランペンギン(または、ケープペンギン。顔の白い部分が大きかったら、こっち)だ。マゼラン・ペンギンは野生では絶滅危惧種なのだが、日本の水族館では順調に繁殖が進み、むしろ増えすぎているぐらいたくさんいる。
 では、マゼラン・ペンギンは、とっても希少なのかと言えば、まあ、そうでもなく、そこそこの水族館で飼育されている。
 実に微妙。
 微妙ではあるのだが、マニアのおいらの目から見たら、こんなにうじゃうじゃマゼラン・ペンギンたちがいるのは、確かに壮観。それなりの満足度はありました。

(上)国道18号線の終点・下源入交差点
(下)スタートからしばらくは、高規格なバイパス道路
上越・下源入交差点

 直江津の港から1キロほど南下した国道8号線の下源入交差点が国道18号線の終点。
 交差点の周りをぐるぐる回ってみたが、特に”終点”のキロポストや標識は見つからなかった。
 近くの大勝軒系のラーメン屋で盛りそばを食べてから出発。

妙高・関山交差点

 出発してからしばらくは、片側2車線のバイパス仕様の立派な道路が続き、信号も少ないのであっという間に18号線は山の中に吸い込まれていく。
 山の中に入ってからも立派な道が続くので、どんどん先に進めて、あっという間に本日の目的地である関山駅付近の交差点に到達する。

妙高・アパリゾート上越妙高

 なんでまた、こんな辺鄙なところで旅を中断するのかと言うと、この近くのアパリゾート上越妙高に用があるからだ。
 ここで開催されているイルミネーションが”東日本最大級”という触れ込みらしい。”東日本最大級”ってからには、西日本にはもっとすごいイルミネーションがあるわけで、それはおそらくなばなの里のことだと思われる。なばなの里のイルミネーションなら、何度も足を運んでいるので、どちらが日本一なのか、おいらの目で勝手に決めてしまうことにする。

 夜を待って、イルミネーション会場に入場する。イルミネーションは、一方通行のルートが決まっていて、所々で、いろいろと趣向を凝らしたイルミネーションがパビリオンのように配置されている。
 圧巻は、世界最大級のウォーター・プロジェクション・マッピング。池の中に設置された噴水に映像が投影さそれるのだが、3D映画のような立体感がある。ちょっと投影される映像が意味不明なところがあったが、見たことのない迫力に圧倒された。
 あと、最後の巨大イルミネーション・光の双龍も素晴らしい。途中で角度の変わる斜面にイルミネーションが設置されているため、上から見た時と下から見た時で、映像の印象が大きく異なっていて、おもしろい。

 ちょっといやらしいのが、さっさと歩いてイルミネーションを見て回ると30分ぐらいで見終わってしまうからか、あちこちで無意味な足止めを食らう。
 集めても何の特典もないスタンプラリーとか、15分に1回のスペシャルイルミネーション(これが、驚くほどスペシャル感がない。言われなきゃ、誰も気が付かない)とか、随所で時間稼ぎが行われて、待っている間に少し白けてしまう。ここは、ちょっと考え直してほしいものである。

 で、イルミネーション日本一選手権だが、おいらの判定ではなばなの里の勝ち。こんなもん、コンセプトとか関係なく規模の勝負だと思うんだよね。そういう意味で圧倒的なスケール感のあるなばなの里を勝者と認定したい。

(上)ちなみに、龍のイルミネーションがあった場所を朝見ると...
(下)関山駅付近から、18号線の旅再開 (上)野尻湖ナウマンゾウ博物館
(下)野尻湖
信濃・野尻湖ナウマンゾウ博物館

 翌朝、国道18号線の旅を再開する。
 10キロほど進んだところで、長野県に突入。すぐさま”ナウマンゾウ博物館”なる看板を発見する。
 野尻湖ナウマンゾウ博物館は、国道18号線にほど近い、野尻湖のほとりにある博物館である。野尻湖はナウマンゾウの化石が発掘されることで有名で、その成果が展示されている。
 取り合えず、ここで学んだことは「ナウマンゾウ」の”ナウマン”とは人名で、明治期に日本で研究をしていたドイツ人の”ナウマン”の名から命名されたのだそうな。知らんかった。

 博物館の見学を終えたら、近くの野尻湖まで歩いていく。水のきれいな、静かな湖である。
 野尻湖から発掘される化石には、かつて人間がナウマンゾウを狩っていた痕跡もあるようだ。この湖の周りで、かつて人類が像を狩っていたかと想像するとなんだか感慨深い。

戸隠神社中社 (左上)随神門
(右上)参道の見事な杉並木
(左下)最後は山道
(右下)戸隠神社・奥社
長野・戸隠神社 中社

 18号線からかなり離れるが、パワースポットとやらで名高い・戸隠神社に寄り道する。
 戸隠神社は、戸隠山の麓にある5つの社からなる神社。中でもメインとなるのが中社と奥社で、2つは少し離れた場所にある。
 中社は、門前町の近くにあり、長い階段を登れば辿り着くことができる。
 一つ、道中の無事をお参りして、奥社へ移動する。

長野・戸隠神社 奥社

 で、問題は奥社。シャトルバスで入り口まで行くことができるのだが、そこから参道が延々2キロ続く。
 気合を入れて、歩き始めたのだが、思いのほか平坦な道が続き、あっさりと中間地点の随神門に到着する。随神門は、萱葺きの赤い紋で、この門を潜ったあたりから、周りの空気が変わってくる。
 門からしばらくは、樹齢400年を超える杉が整然と植えられ厳かな雰囲気に包まれている。なんとなくありがたい場所に来たような気がしてきた。
 で、その杉並木を抜けるとそこから先は”山道”。最後の行程は10分間は軽い登山となる。
 山道を登りきると、岩が露出した山肌にたたずむ奥社が現れる。その手前から、えらい長い行列ができているのが、どうやら参拝の列の様だ。狭い参道の先に神社があるので、列が一列となってしまい、一向に進まない。お参りする時って、形式的にさっさと済ませたい人、真剣にお参りしたい人がいるのだが、一列になっちゃうと、どうしてもお参り時間の長い人に引きずられてしまう。
 神社であって、アトラクションじゃないので難しいかもしれないが、ちょっと神社を見て賽銭を入れるだけの人が素早く回れるような工夫があるとうれしいんだけどね。

 ところで、奥社から駐車場まで、シャトルバスで帰ってきたのでが、周囲は大渋滞で、数キロ進むだけで30分以上時間がかかった。3連休とは言え、戸隠神社えらい人気です。

竹風堂の栗おこわ 100キロポスト
長野・竹風堂 アップルライン店

 続いて、小布施に寄り道して名物の栗を食べようとしたのだが、なんでもその週のアド街ック天国で小布施が紹介されたとかで、ものすごい渋滞。諦めて、18号沿いにある小布施の名店・竹風堂の支店に向かう。
 竹風堂さんは、以前も19号線の旅で紹介したが、かなりクオリティの高い和菓子屋さん。栗にこだわったお菓子を作っているのだが、どのお菓子も”栗”を見事に生かしている。今回寄ったアップルライン店を含めたいくつかのお店は、お菓子だけでなく”栗おこわ”も食べることができる。
 遅い昼飯として、栗おこわが入っている”山里定食”を注文。
 信州らしく山菜を生かした定食で、小鉢もおいしいのだけど、なんたって栗。栗とごはんが合わさって一つの料理になっている。竹風堂さん、さすがです。

千曲・磯部

 上越から南下を続けてきた18号線だが、千曲川を何度か渡って長野市を過ぎたあたりから、徐々に東へと方向を変える。
 千曲市役所にほど近い場所で、この旅唯一の3ケタキリ番の100キロポストを収穫。

軽井沢・軽井沢某所

 軽井沢に着いたところで、本日の旅終了。
 ところで、この日泊まったホテルが悲惨だった。
 あまりにひどすぎたので、名前と場所は伏せておくが、おいらの旅史上最悪の宿だと断言してよいところだった。
 ホテル予約サイトで、普通に検索される自称・ホテルなのだが実態は合宿場、あるいは、難民キャンプか捕虜収容所である。
 会議用の細く長い机の上に乗せられた冷えた食事、お湯の出ない風呂、3段ベッド×9の9人部屋。壮絶な経験をしたのだが、料金は普通のビジネスホテルの倍。(軽井沢の相場に比べれば、格安ではあるが...)
 まあ、あまりに凄すぎて、楽しめたことは事実ではあるが、模範囚として、1日で出所させていただいた。

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