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2014/11/03

東京フリーきっぷ 444.3km 完全制覇(#1 蒲田 → 浅草橋)

 前回は、関西の私鉄をスルッとKANSAI 3dayきっぷを使って、3日で乗り潰す旅に出たのだが、関西の鉄道にさんざん乗っておいて、関東をほっとく訳には行かない。
 関西の鉄道網を私鉄王国とすると、関東はJRと地下鉄の帝国。山手線を中心にJR路線が伸び、内側は地下鉄路線が網の目のように張り巡らされている。
 そんな関東のJRと地下鉄が1日乗り放題となる「東京フリーきっぷ」というきっぷがある。
 JR都区内と東京メトロ、東京都交通局の全線が乗り放題となる一日乗車券である。
 全ての鉄道路線の距離を足すと、444.3キロ。なんだか、ギリギリ1日で制覇できそうなキロ数。で、時刻表を眺めること数週間。始発から終電までギリギリ乗ると、全ての路線に何とか乗ることができそうということがわかった。
 この1日で全線を制覇するという企画は、名鉄東武近鉄、スルッとKANSAI(3日間)とやってきたのだが、いずれの時も、全線に乗るには、一日中、目いっぱい電車に乗るのスケジュールとなった。だが、今回の東京フリーきっぷのスケジュールは、今までとは”目一杯”の度合いが全然違う。
 今までの日程の所要時間(スタートからゴールまでの時間)と乗車時間(実際に電車に乗る時間の合計)、乗り換え時間(所要時間 - 乗車時間)を並べてみると、一目瞭然。

所要時間乗車時間乗り換え時間
名鉄18時間59分14時間55分4時間04分
東武18時間59分14時間17分4時間44分
近鉄18時間29分13時間03分5時間26分
スルッとKANSAI 1日目18時間53分13時間51分5時間02分
東京フリーきっぷ20時間52分16時間55分3時間57分

 東京は、始発が早く終電が遅い分、電車にのることができる時間は2時間程増える。が、それも関わらず、乗り換え時間が今までで一番短い。こうなると、乗り換えを常に迅速に行わなくてはならないのはもちろん、数分、電車が遅れるだけでチャレンジ失敗に終わる可能性も高くなる。土地勘の無い、東京でこれは、非常に厳しい。
 が、まあ、そうは言っても、成功する可能性が無いわけではないので、やってみるしか無いということで、東京に向かった。

早朝の蒲田駅 (上)JRで購入した東京フリーきっぷで、いざ鉄道制覇の旅へ
(下)駅看板に区の字が入っているのが、”東京都区内”の証
大田区・蒲田駅

 東京の朝は早い。JRの始発の時刻は他地域よりも1時間ほど早い午前4時代。中でも一番早い、蒲田駅の京浜東北線の始発は午前4時24分。
 3時起きで、まだ入口の開いていない蒲田駅に到着。
 東京のJRは始発も早いが、終電も遅く、50本余りの電車を乗り継いで本日のゴール・西荻窪に到着するのは、翌1時16分の予定。実に、21時間も先の話である。

 あらためて、東京フリーきっぷの説明をすると、東京フリーきっぷは、JR東日本東京メトロ東京都交通局の3社から発売されるきっぷで、JR東日本の東京都区内区間と東京メトロ全線、東京都交通局全線が一日乗り放題となる。
 東京都区内というのは、JRの路線の内、東京都23区内にある駅の範囲のことで、200キロを超える切符を買った時に切符に表示される”東京都区内”のことである。該当する駅には、駅名の看板の右上に”区”マークが表示されている。
 また、東京都交通局の全線は、地下鉄だけでなく、都電と日暮里・舎人ライナー、それに都営バスが含まれる。(今回の制覇対象は鉄道だけなので、バスは除外。バスなんか全線乗ってたら、何十日かかることか...)
 なお、お値段はで1590円。デザインは3社それぞれ異なるが、どこで買っても同じ効力のきっぷとなる。

大田区・蒲田駅

 蒲田駅東口の入口前。始発の時間が近づいてくると、蒲田の街で夜を明かして始発を待つ人がゾロゾロと集まってくる。
 シャッターが開くと同時に改札に向かう。この頃には、10名を軽く超える人々が、集まっており、なぜか、みんな早足で改札を目指していく。
 東京フリーきっぷを改札機に通して、ホームに上がる。早朝というより深夜といってもよい時刻なので、辺りは闇。ホーム近くのカラオケ屋からファンモンを熱唱する声が聞こえてくる。
 地下鉄が動き出すまでの1時間を利用して、まずは、始発の早いJRを攻めていく。京浜東北線で品川まで北上し、山手線を時計回りで池袋まで移動、埼京線に乗り換えて、さらに北上する。
 乗車する京浜東北線の電車は蒲田駅始発だが、車両がホームで待機しているわけではなく、発車数分前にホームに現れる。
 蒲田駅の発車メロディーは”蒲田行進曲”。誰も「銀ちゃんっ!」と、止めてはくれないので、闇夜に不釣合いな明るい行進曲に見送られながら、東京フリーきっぷの旅が始まる。

港区・品川駅

 10分ほどで、最初の乗換駅品川に到着。昼間に比べた見る影もないほど客足はまばらだが、時間を考えたら、まばらなりにも人がウロウロしているところが大都会・東京だ。
 山手線の外回りに乗り換えて、池袋を目指すのだが、渋谷を越えたあたりから、車内はすし詰めの満員となっていく。どう考えても、この街は、オカシイ。
 池袋での乗り換えは時間は2分しかないのだが、早朝だから人もいないだろうと構えていたのが大失敗で、満員電車から降りるのにも、ホームを移動するにも一苦労。なんとか、埼京線のホームにたどり着いて、大宮行きの電車に乗り換える。

板橋区・浮間舟渡駅

 東京フリーきっぷで、JRに乗ることのできる範囲は”東京都区内”。よって、JR各線の23区ギリギリセーフの駅で折り返すことになる。
 埼京線の北端は、浮間舟渡という聞き覚えのない駅。ここまでくると、さすがに早朝から電車に乗る人はそんなにはいない。特に、折り返して乗った上り方面の列車に乗っていたのは、各車両数人のレベル。
 普通、朝5時の電車といったら、こうだよなぁ。

やっと明るくなってきた秋の早朝、赤羽界隈をひた走る
北区・赤羽駅

 赤羽駅に着いたら、午前5時36分。ぼちぼち地下鉄も動き出している時間なので、JRは、一旦お休みして地下鉄の制覇に取り掛かる。
 と、言いたいところだが、赤羽駅に地下鉄はなく、近くに東京メトロ南北線の終点・赤羽岩淵駅があるのだが、1キロ弱離れている。
 しょうがないので、そこまでダッシュで移動。制限時間は8分間。本日、一日このような厳しい乗換えをこなさなくてはならないので、朝っぱらかマラソンスタイルのジャージで活動している。

北区・赤羽岩淵駅

 ぜいぜい言いながら、赤羽岩淵駅に到着。結構、滑り込みセーフだった。
 埼玉高速鉄道から直通する電車に乗り込み、東京メトロ南北線を一気に乗車、終点・目黒へ向かう。

品川区・目黒駅

 乗車した電車は東急目黒線に直通する日吉行きだが、南北線を制覇すれば目的は達成なので、南北線と東急目黒線の境界駅・目黒で下車。駅としては東急の駅なので、駅看板は東急仕様になっている。
 南北線の終端・目黒近くは都営・三田線と線路を共用しているので、目黒から逆方向へは都営三田線へ直通する電車も発車している。6分後に発車する次の電車がちょうど三田線直通の西高島平行きなので、そいつを捕まえて、引き返す。

板橋区・西高島平駅

 三田線は途中の志村坂上駅より高架路線となる。いつの間にか、すっかり明るくなっている。
 終点の西高島平駅はどの路線とも繋がっていないので、終点についた後は、山手線との乗換駅巣鴨駅まで引き返す。
 土曜日の今日も仕事という人もいるのだろう、朝の西高島平駅から三田線に乗り込む人は、そんな感じの人が多いように見える。

豊島区・巣鴨駅

 西高島平駅から折り返して20分、巣鴨駅に到着。おばあちゃんの原宿らしいが、特に高齢者の姿が目立つわけではない。(というか、日本中高齢者だらけなので、よくわからなくなっているのかもしれない)
 池袋以来、久々に山手線に乗るが相変わらず人が多い。池袋から上野方向の山手線はまだ制覇していないのだが、それは夜に回すとして、今は2駅先の田端に向かって、そこから北に伸びる京浜東北線の北端部分を先に片付けるとする。

北区・赤羽駅

 田端で山手線から京浜東北線への2分乗り換えを無難にクリアし赤羽へ。京浜東北線の都区内区間はここまでなので、今度は品川を目指して南下する。赤羽から上野方向へは、田端を通る京浜東北線と尾久を通る宇都宮線(東北本線)に分かれているので、帰りは宇都宮線を利用しなくてはならない。
 宇都宮線のホームに移動し、2時間半ぶりの赤羽駅との再開に胸を踊らせようとしたところ、ホームにまだ来ていないはずの東北線の電車が止まっている。発車メロディーが鳴っているので、上野行きという行き先を確認して、とりあえず電車に乗り込む。
 あとでよくよく調べてみたら、乗った電車は5分遅れの1本前の電車。本来乗る電車に5分遅れに乗ったら、スタートから4時間経たずしてゲームオーバーとなってしまうかなり危機的な状況だった。
 いかんせん、見知らぬ土地で電車を乗るのは、行き先や種別がよくわからなくて乗るのに躊躇するのだが(実際、名鉄全線1日制覇の時に豊橋駅で失敗してるしね)、思い切って勝負して大正解。俺、スゲーわ。

港区・品川駅

 宇都宮線の終点上野で、京浜東北線に乗り換えて更に南下。東京駅を通過して、品川を目指す。この時点で山手線を日暮里から時計回りに池袋まで(と、巣鴨-田端間)を制覇したことになる。(宇都宮線に日暮里駅はないが、営業上は通過したことになっているので、今回はこの考え方を採用)
 ちなみに、山手線の残課題を潰すのは20時台。半日も先の話だ。

品川区・西大井駅

 品川駅から横須賀線に乗り換え。横須賀駅の都区内境界駅は、品川の隣の西大井駅。よって、一駅で折り返し。
 ちなみに、東海道線の境界駅は品川駅(次は、川崎市の川崎駅)なので、京浜東北線の東京-品川間を乗ったことで”済”となっている。
 西大井からは、総武線直通快速にのって、総武線の制覇を目指す。せっかくなので新小岩までの30分弱の間、グリーン車で休憩することにする。

葛飾区・新小岩駅

 せっかくグリーン車に乗ったがあっという間に新小岩駅に到着。ただし、残念ながら総武線の境界駅は、新小岩駅ではなく、一駅先の小岩駅。しょうがないので、普通に乗り換えて小岩駅に移動する。
 小岩に着いたら折り返すわけだが、駅についた途端、遅れていた反対方面の上り電車がホームの向かい側に到着した。結果、予定より5分ほど早く、小岩駅を出発。これ以降、予定よりも1本早い電車に乗ることになる。

台東区・浅草橋駅

 小岩から御茶ノ水へ向かい、御茶ノ水で折り返す。御茶ノ水から先は、この旅の最後に東京からの中央線・最終電車で制覇する予定。
 スタートから約5時間半で16本の電車を乗り継いだこの時点で、JR都区内に関しては半分以上片付いていて、残りは中央線、京葉線、総武線、山手線の池袋-巣鴨間のみ。これからしばらくは、メトロと都営の両地下鉄を中心に乗りつぶしていくことになる。
 まずは、御茶ノ水から2駅戻った浅草橋で都営浅草線に乗り換える。

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