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2014/05/12

立山黒部アルペンルート(前編)

 立山連峰の名峰・立山からケーブルカーやロープウェイを乗り継いで長野県へ抜ける日本屈指の観光山岳ルート・立山黒部アルペンルート。
 当ブログでも関西電力黒部ルート 黒部峡谷地下の旅のときに、長野県側の一部のみご紹介したのだが、今回は、改めて全線を走破することにした。
 まずは、アルペンルートの富山側の入り口、富山へ移動。

(左上)高山に残る古い町並み
(左下)高山ラーメンの名店 やよいそば
(右)みたらし団子 (上)高山祭屋台会館
(左下)高山陣屋
(右下)飛騨高山獅子会館 からくりミュージアム
高山・やよいそば

 名古屋から富山までは、高山線の特急ワイドビューひだ号で移動する。
 で、途中、昼食タイムを兼ねて、高山で下車。向かうは、高山ラーメンの有名店やよいそば。高山ラーメンは、醤油味のラーメンなのだが、いわゆる中華そばよりも醤油の風味が強め。あえて言えば、多少そばつゆに近い感じのスープとなる。
 かつおだしの甘みがきいたラーメンを堪能した後は、高山散策。古い町並みの所々で打っているのが”みたらし団子”。
 このあたりのみたらし団子は、甘辛のタレではなく、醤油味のシンプルなお団子である。おいらは、断然こっちのほうが好きですわ。

高山・高山祭屋台会館

 高山といえば高山祭が有名だが、そこで引き回される屋台が展示してあるのが高山祭屋台会館。高山祭は、春と秋の2回あるのだが、実は春と秋は別のお祭りで、登場する屋台も違う。こちらに展示されているのは、秋の祭りで使用されるものだそうな。
 この屋台会館は、秋の高山祭を執り行う桜山八幡宮境内にあるのだが、もう一つ、見ておくべき施設が屋台会館の隣の桜山日光館。(高山祭屋台会館の入場券で入場可)
 ここに展示してあるのは、大正時代三十三人の技術者が十五年もの歳月をかけて作り上げたという、十分の一サイズの日光東照宮の模型。模型と言っても、建物の外観だけでなく、構造、装飾、彫刻や絵画まで忠実に再現されている。気の遠くなるほど精巧に出来た陽明門は見事で、本来は見ることのできない天頂かの様子などもじっくり見ることができる。

高山・飛騨高山獅子会館 からくりミュージアム

 で、桜山八幡宮のすぐ隣に、飛騨高山獅子会館 からくりミュージアムなる施設があるのだが、ここもお勧め。からくり人形が常設してあり、常時からくり師によるからくり人形の操演を見ることができる。
 糸や棒で操られているだけのからくり人形のはずだが、その動きはもはやマジックの領域。どうやって動いているのかさっぱりわからない。正に、匠の技ここにあり。

高山・高山陣屋

 陣屋とは江戸時代の役所であり、郡代がこの陣屋から幕府直轄領であった飛騨を治めていたそうである。
 江戸時代の陣屋が残っているのは、全国でここだけとのことで、大きな屋敷跡から当時の幕府の権力をうかがい知ることができる。取り立てた年貢を保存してあった米蔵は、飛騨高山の歴史をたどる資料館になっている。

ワイドビューひだで、富山へ移動 富山ライトレールで富山港へ 富山港の夕暮れ
富山・富山港

 高山見物を終え、再び、ワイドビューひだで高山線の終点富山に移動。日没まで少し時間があるので、富山ライトレールに乗って富山港へ向かう。
 富山ライトレールは、もともとJRの路線だった富山港線を路面電車に改良した路線。富山駅の高架工事が終わった後は、富山市内を走る市電と相互直通運転が行われる予定なのだとか。
 今、全国、各地で市街地に路面電車を復活させる案が出されているが、その多くが、ローカル線の再生として、全国で数少ない成功例である富山ライトレールをモデルケースとしている。が、まあ、今のところ、具体的に動きそうな案件は一つもないんだけどね。
 富山ライトレールの終点岩瀬浜周辺には、江戸時代の廻船問屋の建物が残っていて、江戸時代の港町の雰囲気の面影がある。らしいのだが、ちょっと時間が遅かったのか、通りは人通りもなく、古い建物もいまひとつよくわからなかった。
 少し、岩瀬浜を散策した後、富山港で夕焼けを眺めて、富山市街地に戻る。

電鉄富山 8:02発 普通 → 立山 9:08着
富山地方鉄道 本線・立山線 (上)立山黒部アルペンルートの通し切符
(下)富山地方鉄道立山線の車窓 立山カルデラ砂防博物館 立山 10:20発 → 美女平 10:27着
立山ケーブルカー
富山・電鉄富山駅

 翌朝、”地鉄”として地元で親しまれている富山地方電鉄の電鉄富山駅に立つ。
 ここが、立山・黒部アルペンルートの富山側の玄関口。ここから電車、ケーブルカー×2、トロリーバス×2、ロープウェイ、バス×2と乗り継いで、標高3000メートルの山を越えて、長野県大町市に向かう。
 富山から途中の扇沢までは、一枚のきっぷで通しで乗車することができる。ちなみに、電鉄富山から信濃大町駅までの運賃は、10,850円也。
 富山駅を出てしばらくは、通勤通学路線の趣で社内は学生たちで溢れているのだが、車窓から立山連峰が見えるころには、おいらと同じく立山への観光目当てらしき乗客ばかりになる。終点立山に近づくと、電車は勾配を上り始め、じわじわと山岳列車の雰囲気になっていく。

立山・立山カルデラ砂防博物館

 富山地方鉄道に揺られて1時間強、終点立山線に到着。
 ここから、いよいよ本格的なアルペンルートの開始なのだが、その前に、立山駅前の立山カルデラ砂防博物館の看板が気になったので、ちょっと寄り道。
 立山近くには大きなカルデラがあり、そこからの土砂の流出を防ぐため、大正時代より砂防工事が行われている。この博物館では、立山カルデラと砂防工事の歴史を学ぶことができる。
 立山カルデラ自体も興味深いのだが、この博物館を見ておくと、これから進むアルペンルートの地理的な全体像を知ることができ、その意味でも、アルペンルート出発前に、ぜひ立ち寄っておきたい。

立山・立山駅

 博物館の見学を終えたところで、ケーブルカーに乗車。輸送量の問題なのか、アルペンルート全ての工程の中で、このケーブルカーが一番混む。よって、このケーブルカーのみ乗車時間が指定制になっている。
 約500メートルほどを登坂するケーブルカーの特色は、車両の麓側に連結された貨車。一般車両の通行が規制されているアルペンルートでは、ケーブルカーが物流面でも重責をになっているようだ。
 途中何度かトンネルを抜け、7分かけて美女平に到着すると、あたりに残雪が見えるようになる。

(上)高原バスで室堂へ (下)室堂に到着 雪の大谷ウォーク 室堂から見る立山
(雲が切れなかったんだよね)
立山・美女平駅

 ケーブルカーの次は高原バスに乗り換える。アルペンルートの中でもっとも長い距離を長い時間かけて走るのがこの高原バス。
 50分かけて1500メートル近く登った先の終点・室堂の標高は、2450メートル。アルペンルート最高点で、ゴールデンウィークだというのに未だ一面銀世界。

立山・室堂駅

 4月から5月にかけての室堂の名物は、”雪の大谷ウォーキング”。
 道路の脇に積もった雪はバスの高さのゆうに2倍は越え、雪の壁というよりは、雪の崖。
 その中を歩くことができるのだが、壁が高すぎて、なんだか人口建造物のようにも見える。冬の間にこんなに雪が降り積もるってのは、平地の人間としてはまったく想像の範疇外。冬の間、ここら一帯はどんな景色なんだろうね?

長くなったので、続きは後編で。

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