IT Penguin

2015/07/11

新・近鉄全線501.2km 1日制覇(#1 伊勢・名古屋編)

 500キロを超える営業キロを誇る日本最大の私鉄、「近鉄」こと、近畿日本鉄道。
 この壮大な路線を1日で全て乗り潰してしまおうという挑戦を敢行した。
 「って、前も同じことやったじゃないか?」と、思うかもしれないが、確かに2年前に近鉄全線508.1km 1日制覇をやっている。
 この時、本来やりたかったのは全国の営業距離の長い3大私鉄(近鉄、東武、名鉄)をそれぞれ、「公共交通機関のみ」を使用して、1日で制覇するというチャレンジ。しかしながら、近鉄だけは、その長すぎる営業距離故、途中で自家用車を利用してショートカットすることで、1日制覇を達成した。
 だが、時は流れて2015年の4月、近鉄唯一のナローゲージ・内部線と八王子線が公設民営方式にて、四日市あすなろう鉄道に移管され、近鉄の総延長が7キロほど減った。
 で、改めて時刻表を眺めてみたら、今度こそ自動車を使わずに近鉄全線を制覇することができそう。となれば、本来の形で近鉄全線1日制覇を再チャレンジせねばなるまい。
 そんなわけで、出発の地・賢島駅へ早朝に降り立つこととなった。

(上)夜明け直後の英虞湾
(左下)賢島駅
(右下)近鉄週末フリーパス 宇治山田で鮮魚列車を見送る
志摩・賢島

 夜が明けないうちから最初の電車に乗る賢島駅へ向かう。
 近鉄全線を一日で制覇するルートをいろいろ考えたのだが、結局、2年前同様に賢島スタート、吉野ゴールとなった。末端分が長く始発の早い賢島スタートと、終電の遅い吉野ゴールを避けては一日で近鉄を制覇することは難しいということだ。
 それでも、途中のコースに変化をつけようと、前回はJR西日本の大阪環状線以外、近鉄以外の電車には乗らない(バスは、近鉄バスと奈良交通に乗った)コースだったが、今回は、JR以外にも南海、大阪市営地下鉄を利用するコースとした。
 思えば、2年前は大雨で賢島の景色なんか何も見えなかったのだが、今回は英虞湾の夜明けを見ることができた。静かで美しいリアス式海岸である。

志摩・賢島駅

 定刻通り、伊勢中川行きの始発の普通列車が出発する。もちろん、乗客はおいら一人。
 19時間先のゴール、吉野へ向けて、いざ出陣。

伊勢・宇治山田駅

 各駅停車で揺られること1時間。乗客もそこそこ増えてきたところで、最初の乗換駅、伊勢神宮内宮にほど近い宇治山田駅に到着。
 ここで大阪上本町行きの快速急行に乗り換えるのだが、その列車の発車の数分前に”鮮魚列車”が出発する。伊勢の行商が魚を積み込んで大阪へ向かう専用の貸切列車で、一日一往復しか姿を見ることができない幻の電車である。
 鮮魚列車を見送って、快速急行が出発する。なお、快速急行は松阪駅で鮮魚列車に追い付き、そこで追い越すことになる。

伊勢・伊勢中川駅

 大阪方面の大阪線と名古屋方面の名古屋線の分岐点、伊勢中川駅に到着。
 まずは名古屋方面の各路線を片付けるので、ここで名古屋行きの急行に乗り換える。
 伊勢中川駅の北方には、大阪-伊勢、伊勢-名古屋、名古屋-大阪を結ぶ線路が三角形に敷設されてる。今から通るのが伊勢-名古屋の線路で、名古屋に行った後、折り返して通るのが名古屋-大阪の線路。となると、残りの大阪-伊勢の線路は通らないことになるが、そこはまあ良しとする。



車両の連結部分の行き先表示もちゃんと”名古屋”行き
鈴鹿・伊勢若松駅

 伊勢若松駅から支線・鈴鹿線に乗り換えて、鈴鹿線を往復する。
 鈴鹿線の乗客の大半は沿線のどこかの高校の学生。どういうわけか、全員がニューヨーク・ヤンキースのロゴが入ったリュックサックを背負っている。誇張ではなく”全員が”である。
 「鈴鹿市は、ニューヨーク市の飛び地である」、「その高校の校章がヤンキースのマークそっくりで、よく見たらヤンキースのロゴとは少し違う」、「(まさか、いくらなんでもそれは無いとは思うが)ヤンキースのリュックが流行っている」などの仮説が成り立つが、真相は闇の中である。

四日市・近鉄四日市駅

 鈴鹿線の次は、四日市から伸びる湯の山線の往復。四日市の乗り換えは、行きが2分、帰りが3分しか無いので、結構焦る。
 2年前は湯の山線の他に内部線があったのだが、今は他の鉄道会社になってしまった。元々改札口も離れていたので、今となってはその姿を拝むこともなく、再び名古屋線に戻るって、名古屋へと向かう。
 四日市から名古屋までは、全席指定の近鉄特急。ロングシートの車両に乗り続けていると、特急のリクライニングシートに乗ると本当にホッとする。


名古屋・近鉄名古屋駅

 近鉄最果ての地・名古屋に到着。列車が着いた時には、既に次においらが乗る大阪難波行きの特急の発車メロディが鳴り始めていた。
 我がホームタウンに着いたのだが、感慨に耽る間もなく、ホームの反対側の特急列車に乗り換える。
 次の乗り換え駅大和八木駅までは1時間47分。本日39本の近鉄電車に乗るが、この区間が最長不倒距離。ついさっき見たばかりの車窓を振り返りながら、しばし休憩。

田原本駅から西田原本駅へ移動
橿原・大和八木駅

 名古屋線と大阪線の分岐、伊勢中川の短絡線を超え、近鉄だけでなく私鉄最長のトンネル・新青山トンネルを超え、いよいよ関西圏に突入する。
 近鉄東西の幹線・大阪線と南北の幹線・橿原線が交わる大和八木駅で橿原線に乗り換える。ここの乗り換えも3分間。慌ただしく、階段を駆け下りて1階層下のホームへ移動。
 ところで、今回も近鉄を全線制覇する別ルートを立てた友人がいて、ここから先のルートが違うので、別動隊として大和八木駅から大阪方面へ向かっていった。

橿原・橿原神宮前駅

 橿原線の終点、橿原神宮前で折り返す。ここの乗り換え時間も2分間。ただし、乗り換え時間がタイトなのはここまでで、ここからしばらくは、のんびり歩いて乗り換えができるスケジュールになっている。早朝からスタートして6時間が経過、午前中も終わりかけてたところで、一山越えた感じ。

田原本・田原本駅

 田原本駅で、田原本線へ乗り換える。田原本線は、橿原線と離れているので、賢島以来、久しぶりに改札の外へ出る。まさに、「シャバの空気を吸う」という感覚。
 改札を出たら広場を挟んで目の前にある西田原本駅へ移動。徒歩3分ほどの小旅行。

王寺・新王寺駅

 田原本線を端から端まで乗車して、終点新王寺駅に到着。ここから近鉄生駒線の王寺駅まではまた徒歩数分なのだが、生駒線には乗らず、奈良交通のバスに乗り換えて信貴山に向かう。信貴山でバスを乗り継いで高安山へ向かい、そこから麓へ下る西信貴ケーブルを先に片付けるという計画。バスの発車時刻まで15分ほどあるので、本日、初めて買い物をすることができる。とりあえず、まずは食糧調達しないと餓死してしまう...。

0 件のコメント: