2017-12-18

フルムーン夫婦グリーンパス 9新幹線制覇の旅 (4日目・5日目)

 日本中の9つの新幹線全てに乗車する旅もいよいよ4日目。
 北陸、上越、山形、秋田、北海道と過半数の新幹線を制覇し、残りは東北、東海道、山陽、九州の4つ。
 残りの4つの新幹線は、函館から鹿児島まで南下して一気に制覇する。

雪の函館

早朝、雪に埋もれた函館駅 12. 函館 6:57発 快速 はこだてライナー 新函館北斗行 → 新函館北斗 7:16着
(函館本線 17.9km)
函館・函館駅

 翌朝、起きてみたら一面銀世界。未だパウダースノーがパラパラと降り続いている。
 そんな中、ぺらっぺらのスニーカーを履いたおいらは、新雪に足先を凍らせながら、なんとか函館駅に到着。
 函館から新函館北斗駅へは「快速はこだてライナー」で移動する。
 函館、新函館北斗間のわずかな間にも雪の量が増えていき、新函館北斗駅につく頃にはそこそこ大雪になっていた。

東北新幹線 やまびこ

(上)新函館北斗駅在来線ホーム
(下)新函館北斗駅札幌方 13. 新函館北斗 7:34発 はやぶさ12号 東京行 → 東京 12:04着
(北海道新幹線・東北新幹線 862.5km) (左)はやぶさ号のグリーン車
(右)外は晴れたり、曇ったり
函館・新函館北斗駅

 新幹線ホームへ移動すると、朝っぱらから多数の団体客がいて、けっこうな賑わい。
 新幹線のホーム全体が大屋根で覆われてはいるものの、雪の北海道はひたすらに寒い。
 札幌へと伸びるはずの建設中の線路を眺めると、凍結防止のスプリンクラーがふんだんにお湯を噴出していた。
 しばらくして、ホームに車両が到着すると、早々にグリーン車に乗り込むことにする。
 どうやら我々と同じくフルムーンパスを使う団体旅行客がいるらしく、グリーン車は早くもほぼ満席。フルムーン世代の団体客、なんだかにぎやかです...。

 さて、本日は、新函館北斗から新幹線を乗り継いで鹿児島中央駅まで向かうわけだが、その距離はなんと2149.6キロ。
 2000キロ超える距離を鉄道で一日で移動できるようになったなんて、21世紀ハンパないですわ。
 新函館北斗を出発するとあっという間に青函トンネルに到達。スマホの使えない暗いトンネルを耐え忍び、本州に帰還するが本州もまた雪の中。今年初の冬将軍の到来とやらで、北日本が銀世界に覆われているらしい。
 新青森からしばらくは雪が残っていたのだが、八戸を過ぎたあたりで一旦雪がなくなり、盛岡あたりでまた少し残雪を発見する。そこから先の季節は晩秋、紅葉が見ごろの日本列島をやまびこ号は南へとひた走る。

赤レンガの東京駅丸の内口 ブラン ルージュのランチコース すぐ外は山手線内回り
東京・東京駅

 今回の旅最長であるジャスト4時間半の長旅の末、東京駅に到着。これで新幹線はもちろん在来線を含めても日本最長距離を誇る東北新幹線を制覇したことになる。
 北海道新幹線の開通で北の大地・北海道から九州の最果て鹿児島まで新幹線で移動できるようになったものの、東北新幹線と東海道新幹線の線路は繋がっておらず、どうしても東京駅で乗り換えなくてはならない。
 時間もちょうど正午を回ったところなので、東京駅で一旦改札を出て、ランチタイムとすることにした。

東京・東京ステーションホテル

 東京駅というと赤レンガの建物をイメージするが、あの建物の中は東京ステーションホテルというホテルになっている。そのホテルの中のレストランブラン ルージュで、ランチコースを食べることにした。
 レストランの場所は駅舎の南側、正面から見て向かって右側のドームの下にある。座った席の窓の向こうは京浜東北線、山手線の内回りの線路になっている。(中央線は高架ホームでレストランより高い位置にあるため見えない)
 この旅、唯一の贅沢として、優雅に昼食を食べるつもりだったのだが、ちょっと計算が狂ってしまった。
 ランチコースなので1時間あれば食事が終わるかと思っていたら、思いの他ちゃんとしたコースで時間が足りない。無理を言って料理を早めに出してもらい、大急ぎで料理を食べまくる。デザートなんか3口で終了。
 完全に場違いな早食い芸を見せつけ、レストランの空気を乱して、退場。ホント申し訳ない...。

東海道新幹線 ひかり

14. 東京 13:33発 ひかり515号 新大阪行 → 新大阪 16:26着
(東海道新幹線 552.6km) (上)本日、富士山は裾野のみ
(下)東海道新幹線にも限定アイスクリーム・みかんアイスクリームがあった
東京・東京駅

 新幹線のホームは、赤レンガのある丸の内口側とは反対の八重洲口側にある。
 慌てて東京駅の構内を横断し、東海道新幹線ホームにたどり着いたのは発車3分前。
 なんとか駆け込み乗車をせずに東海道新幹線に乗り込むことができた。
 JRの全線乗り放題のフルムーンパスだが、ルール上乗れない列車が2つある。東海道・山陽・九州新幹線の最速列車である「のぞみ」と「みずほ」である。
 となると「ひかり」か「さくら」に乗って、のぞみ号に追い越されながら西へ向かうしかない。そんなわけで、ひかり515号新大阪行きに乗り込んで、新大阪へ向かう。

名古屋・名古屋駅

 我らがホームタウン・名古屋駅に到着。
 新幹線の名古屋駅を素通りするのは、おいら的にはかなりレア。
 さようなら名古屋、でも明日戻ってまいります。

山陽新幹線 さくら

(左)551
(右)たこ昌 15. 新大阪 17:09発 さくら515号 鹿児島中央行 → 鹿児島中央 21:29着
(山陽新幹線・九州新幹線 911.2km)
大阪・新大阪駅

 のぞみなら2時間半で着くところを、我らがひかり君は3時間かかって新大阪に到着。ちなみに、こだまだと東京から新大阪まで4時間必要。それに比べたらひかり君だって結構がんばっている。
 これにて東海道新幹線も無事制覇。あとは山陽、九州の両新幹線を残すのみとなった。
 せっかく大阪にきたので食い倒れておかねばならぬと、駅構内で551の肉まんとたこ昌のたこ焼きを入手。
 551って見るたびに販売店が増えていて、今では駅ナカに1軒(チルド販売のみ)、改札のすぐ外に1軒、1階下の専門店街に1軒(イートインあり)ある。駅ナカはわりと混んでいるので、急ぐ人は一度改札の外に出ることをお勧めする。
 味に関しては、言わずもがなで、551さん抜群の安定感を誇っています。

 新大阪では山陽新幹線から九州新幹線に直通するさくら567号鹿児島中央駅行きに乗車する。
 ここでもフルムーンパスの制限で、「さくら」に乗ることになるが、鹿児島中央までの乗車時間は、「みずほ」が約3時間半に対して、「さくら」は約4時間半となる。それなりの差があるが、まあ仕方が無い。
 この列車、鹿児島中央行きということは、この列車が終点に着いた時点で全新幹線の制覇が完了するということ。今回の旅の目的達成の最後の列車ということになる。

九州新幹線 さくら

(上)さくら号のグリーン車
(左下)山陽新幹線の限定アイスは、イタリアンマロン
(右下)九州新幹線区間に入ると、つばめの雨を配ってくれる 鹿児島中央駅 南国の駅もすっかり冬の装い
福岡・博多駅

 関門トンネルをくぐり九州に上陸。さらに20分ほどで博多駅に到着する。これで山陽新幹線も踏破。
 ここから先の九州新幹線はJR九州の管轄。JRも東海、西日本、東日本、北海道と乗り継いで、ついに5社目となる。まあ、当然、新幹線を持たない唯一のJRであるJR四国さんは、今回はシカトすることになる。すまぬ。

鹿児島・鹿児島中央駅

 新大阪を出て、おおよそ4時間半、ついに終点・鹿児島中央駅に到着。
 早朝、函館を出発して以来、新幹線の乗車時間だけで12時間近く。日本、狭いようでなかなかに広い、というか長い。
 北海道に比べれば暖かいものの、駅前にクリスマスツリーが飾られた鹿児島にも、寒波がやってきていた。
 寒さに耐えかねて、駅前見学もほどほどに足早に市電に乗り込み、ホテルへ向かう。

帰りましょうかね

こむらさきのラーメン (上)鹿児島市電
(下)駅ビルの観覧車・アミュランから桜島を眺める 16. 鹿児島中央 13:04発 さくら406号 博多行 → 博多 14:39着
(九州新幹線 288.9km)
鹿児島・天文館

 5日目。鹿児島で朝を迎える。というか、4日間に渡る長旅に疲れ果て、起きたらもう昼近くである。
 とりあえず、朝飯だか昼飯だかを食べに、街に出る。インターネットで調べていて気になったのが、鹿児島ラーメンの名店・こむらさきのラーメン。
 野菜たっぷりのラーメンの上に黒豚のチャーシューが乗っている。
 豚骨がベースだと思うのだが、具として入っているキャベツとしいたけのエキスのせいか、今まで食べたことのないような味がする、すこし不思議なラーメン。
 カウンターキッチンなので、中の調理の様子が見えるのだが、よくはわからないがラーメンにしてはなんだか手数が多く、手間をかけて作っているように見える。
 何か一つのジャンルを確立しているこのラーメン、もっとメジャーになっていい存在だと思う。

鹿児島・鹿児島中央駅

 そうこうしているうちに、鹿児島を出発する時間。いかんせん、帰りも「さくら」&「ひかり」で帰らないといけないので、名古屋まで結構時間がかかる。
 とは言え、桜島を見ずに帰るわけにもいかないので、駅ビルの観覧車に乗って高みの見物を決め込むことにする。
 以前、国道10号線 鹿児島-北九州462kmで鹿児島を旅したときは、そこそこの規模の噴火に遭遇したが、本日の桜島は、湯気みたいな煙があがるのみでわりと穏やかな模様。
 しかし、鹿児島さんはこんな大きな火山の近くに街を作っちゃったものですな。

博多南線も制覇

17. 博多 15:03発 特急 博多南行 → 博多南 15:11着
(博多南線 8.5km)
18. 博多南 15:44発 特急 博多行 → 博多 15:52着
(博多南線 8.5km) (上)博多南駅は新幹線の基地の中にある
(下)博多南駅
福岡・博多駅

 さて、あまり時間もないのだが、それでも寄り道をしたい場所というか、鉄道路線が一箇所だけある。それは博多駅から南へ10キロ弱伸びる博多南線である。
 なぜこの路線に乗りたいかというと、博多南線は山陽新幹線の車両基地・博多総合車両所までの回送線を旅客化した路線で、山陽新幹線の車両を利用をして運行されている珍しい在来線だからである。今回の「新幹線の旅」の締め、というか「おまけ」に、実にふさわしい。

 そんな博多南線は、博多駅の新幹線ホームから九州新幹線にまぎれる様に、1時間に数本ひっそりと出発する。車両側面、通常は「のぞみ」、「ひかり」などの種別と行き先が表示される場所に「博多南」と表示された列車が博多南線の列車である。
 ホームも車両も新幹線のような博多南線だが、運賃上は、もちろん在来線。時刻表の路線図にも在来線として表記されている。(同じような路線に、上越新幹線の越後湯沢から延びるガーラ湯沢駅があるが、こちらは料金は在来線扱いだが路線図上では新幹線になっている)

福岡・博多南駅

 列車に乗り込むと、車内で「この新幹線は、熊本鹿児島方面の九州新幹線ではありません」とのアナウンスが何度かあり、この列車が博多南線であることをアピールしている。
 定刻通り出発した列車は、しばらくは九州新幹線と同じ線路を走るので、さっき見たばかりの景色を逆走することになる。
 で、5分ほどすると、本線から分岐する車庫へ繋がる回送線に移ることになる。
 前方に多数の新幹線車両が留置されているのが見え、その新幹線たちの真横に並んだところが終点の博多南駅。わずか一駅で終着駅である。  新幹線の車庫だけに、たくさんの新幹線を間近に見ることができるのだが、周囲は住宅地で特に見るべきものはない。
 なので、素直に、30分後の次の列車で博多駅に帰ることにする。

名古屋へ

19. 博多 16:16発 さくら560号 新大阪行 → 新大阪 18:48着
(山陽新幹線 622.3km) 20. 新大阪 19:16発 ひかり534号 東京行 → 名古屋 20:25着
(東海道新幹線 8.5km) (左)名古屋駅ホームのきしめん
ついで、帰りに食べた新幹線車内販売のアイスクリーム (右上)九州新幹線 高千穂牧場 バニラ
(左下)山陽新幹線 大山牧場 紅茶
福岡・博多駅

 いよいよ、あとは名古屋に帰るのみとなった。
 新大阪行きのさくらに乗車し、山陽新幹線の旅に出る。
 事前にチケットを確保していなかったのでグリーン車の座席が確保できず、普通車指定席に乗ることになった。しかしながら、さくら号の指定席は4列シートなので、グリーン車の座席と余り変わらず快適。
 最初は空席が目立っていたのだが、広島、岡山で大量の乗客が乗り込み満席になる。

大阪・新大阪駅

 終点・新大阪駅にてひかり号東京行きに乗り換える。この乗換えが新幹線の旅の最後の乗換えとなる。
 ところで、このひかり 号。ひかりと言っても本気を出すのは名古屋から先で、名古屋までは全ての駅に停車する。駅に停車する度に轟音を鳴り響かせるのぞみ号に抜かされながら、のんびりと東に進んでいく。

名古屋・名古屋駅

 幾多の「のぞみ」に先を越されながらもなんとか4日ぶりに名古屋に帰還した。
 ホームに漂う出汁の匂いに誘われて、駅の立ち食いきしめん屋さんに入ってしまう。
 きしめんを晩御飯として、在来線に乗り換えて家路へと急ぐことにする。

 というわけで、4日間かけて全新幹線を制覇。もちろん急げばもっと短い期間で制覇もできるが、今回利用したフルムーンパスの最短期間が5日間なのでこのような日程となった。
 ちなみに新函館北斗から鹿児島中央まで、のぞみ、みずほを利用した最速移動時間は11時間半ほど。「たった11時間半」とも思えるし、「11時間半も」とも思える。
 飛行機を使ったらどうなるかと言うと、函館、鹿児島間には直行便がないので、羽田乗換えで、結局7、8時間はかかる。
 そう思うと、やはり「たった11時間半」ではないだろうか? えらいぞ新幹線!

 ところで、新幹線の建設は、国家財政の厳しい今日でも、全国で続々と進行している。
 北海道新幹線は、函館から札幌に向けて延伸工事中。北陸新幹線も敦賀まで工事中で、その先は新大阪に向かうらしい。
 さらにはリニアの中央新幹線や九州新幹線長崎ルートも工事が始まっている。
 これらができたら、また乗りに行きたいですな。

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