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2017/06/24

乗り鉄☆たびきっぷ 15私鉄制覇(#5 三岐北上編)

 JR東海の「乗り鉄☆たびきっぷ」を使って、東海地方の15私鉄を2日間で制覇する旅。
 スタートから36時間、自業自得的なトラブルを乗り越え、41本の列車を乗り継ぎ、13私鉄を制覇してきた。
 残りは2つ、養老鉄道と樽見鉄道のみ。
 いよいよラストスパートに差し掛かってきた。

ラスト2私鉄 養老鉄道へ

桑名駅の近鉄側の入り口 上げ馬神事で有名な多度祭(2016/5/4 撮影) ぼちぼち2日目の日没
桑名・桑名駅

 乗ったんだか乗ってないんだかよくわからない伊勢鉄道を制覇したことにして、桑名に戻ってきたのが18時20分。夏至近くとはいえ、さすがに日が翳ってきた。
 次に乗るのは養老鉄道。かつては近鉄の養老線だったが、現在は分社化されて別会社の路線となっている。桑名からほぼ真北に路線が延び、途中大垣駅を経由して揖斐までの約60キロの路線である。運行系統はスイッチバック駅となっている大垣で分離されていて、北の揖斐側と南の桑名側はほぼ別の路線となっている。
 桑名駅で近鉄のホームに向かい、さらにホーム上の中間改札を経て養老鉄道のホームにたどり着く。JRと近鉄の間に挟まれるような位置に養老鉄道の線路が敷かれている。
 ホームに止まっている車両はかつての近鉄の普通電車そのもの。まだまだ近鉄時代の名残を存分に引きずっているようだ。

 桑名から大垣までは1時間あまり。三重と岐阜の県境を越える頃には夜になってしまった。
 今回の旅は伊豆方面を昼間に回りたいがため、まずは東西の両端を攻めるという変則的なルートになったが、そのあおりを食ったのがこの養老鉄道と次に乗る樽見鉄道。どちらも沿線の景色が豊かな鉄道なのだが、ひたすら闇夜を疾走することになってしまった。
 ちなみに養老鉄道の沿線は、上げ馬神事で有名な多度大社や養老の滝、養老公園などがある。また自転車もそのまま乗せることができるので、線路の東側を流れる長良川のサイクリングロードを利用したサイクリング客にも利用されている。
 しかしながら時は夜。観光客のいる時間ではない。
 養老鉄道沿線には、桑名と大垣以外に大きな街はないので、大垣で乗ってきた客はだんだん減っていき、岐阜県に入る頃には各車両数人を運ぶのみとなる。
 そして、大垣に近づくにつれ再び徐々に乗客が増えはじめ、大垣の街の明かりが近づき、終点・大垣に到着する。

一旦、樽見鉄道に乗り換える


薄墨桜は樽見駅のすぐそば(2014/4/8撮影)
大垣・大垣駅

 桑名からの電車は大垣で終点となるが養老線はまだ北に続いている。だがそれは一旦保留して、大垣から伸びるもう一つの私鉄・樽見鉄道に乗り換える。
 樽見鉄道もまた、国鉄の赤字ローカル線を転換した第3セクター鉄道。
 明知鉄道や天浜線でも見た景色だが、JRの駅のホームの片隅にホームがあり、そこに小さな1両編成のワンマン・ディーゼルカーが止まっている。
 発車までの時間で駅名標を撮影しようと思ったのだが、どうやら樽見鉄道の大垣駅もまた駅名標がないようだ。残念。
 しかし、駅名標って無くても困らないものなんだろうかね...?

 20時18分、定刻どおり樽見行きの列車が出発する。これを入れてあと3本の鉄道を乗り継ぐと、無事ゴールとなる。
 樽見鉄道の沿線には、谷汲山や淡墨桜といった桜の名所があり春先には観光客で賑わう。ただしこの時間は地元の乗客がほとんどで、それぞれの最寄り駅でポツポツと列車を降りていき、終点の樽見駅が近づくと、わずか数名の乗客を残すのみとなってしまう。
 そして1時間あまりで終点の樽見駅に到着。

本巣・樽見駅

 沿線随一の名所・淡墨桜は樽見駅のすぐ近く、徒歩圏内にある。
 だが、時期も時間も外れた今、駅の周りにはただ静寂と漆黒があるのみ。人の気配は一切ない。
 折り返し大垣行きとなる列車の出発を待っていたのは、おいら以外にはただ一人のみであった。
 8分後、折り返し大垣行きとなった列車に再び乗り込み、大垣に戻っていく。
 これで15私鉄中14私鉄を制覇。残りは、養老鉄道の大垣以北の区間のみである。

いよいよ、終点・揖斐駅へ

ゴール揖斐駅
大垣・大垣駅

 結局、樽見駅から約40分、大きなショッピングモールに併設されてモレラ岐阜駅に至るまで、乗客は2人きりのままであった。モレラ岐阜で10名ばかりの乗客が乗り込み、そこから少しずつ乗客を増やしながら大垣駅にたどり着いた。
 もう一度、養老鉄道のホームに戻り、この旅45本目にして最後の列車、揖斐行きの普通列車の出発を待つ。
 しばらくして、定刻通りに大垣駅を出発。これで運転手が急にストライキでも起こさない限り、ゴールは確実となった。
 樽見鉄道とうって変わって養老鉄道の車内は、なんだか明るく賑わっている。絶対的な客数も違うし、比較的若いお客さんもたくさん乗っているからかもしれない
 終点・揖斐までの道のりは、わずか20分余りではあるが、出発してからしばらくの間、途中の広神戸、北神戸あたりまで、あまり乗客の乗り降りはなく、最終的に3割程度のお客さんが終点・揖斐駅まで乗車していった。
 そして、揖斐駅へ到着。これにて、15私鉄の制覇が完了!

揖斐川・揖斐駅

 降りていった乗客の大半は、駅前で待機していた車にのって去っていった。ここから自家用車で家路へ向かうらしい。
 なんて、のんびりしている時間はない。6分後に出発する大垣行きの最終電車に乗らなくてはならないのだ。
 折り返しの電車に戻ってみたら、乗客はおいら一人きり。途中の駅でも誰も乗ってこない。
 それはいいのだが、この電車、なにかがおかしい。
 むちゃくちゃ、尋常ではなく揺れるのだ。いや、揺れると言うより、思いっきり跳ねている。ハンナバーバラのアニメのように、嘘みたいにピョンピョン跳ねる。
 普通に座っているだけなのに、笑っちゃうぐらいおしりがシートから跳ね上がってくる。
 いや、笑ってる場合じゃないぞ。と、冷静に考えてみる。
 行きはこんなことになっていなかったはずだ。行きと帰りの違いといえば、まず乗客の数。スリムなおいら一人では車両が安定しないのだろうか???
 そういえば、もう一つ、行きと帰りで違うことがあった。この列車は2両編成なのだが、行きは揖斐寄りの車両、帰りは大垣寄りの車両に乗っていた。そこで揖斐寄りの車両に移って、揺れを確認してみた。
 うん、揺れない。跳ねない。実に普通だ。
 連結部に立って、揖斐側の車両から大垣側の車両を眺めてみると、大垣側の車両のほうが明らかに飛び跳ねている。
 うーん、大垣寄りの612号車。大丈夫なんだろうか????

JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ 15私鉄制覇
#列車乗車下車乗車路線
実施日:2017年6月3日 - 4日 (土・休日ダイヤ)
総乗車距離:1270.2km
総乗車本数:45本
所要時間:25時間18分
運賃:JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ 8,480円 + 新幹線(EX予約) 4,910円 合計 13,390円

 スタートの時間を間違うという、まさかのありえないトラブルを乗り越え、なんとか15私鉄の制覇を完了。
 「16私鉄」のきっぷだというのに「15私鉄制覇」という低いハードルのせいか達成感的には今一つだが、それでも全国私鉄完全制覇に向けて、空白地帯だった東海地域のローカル線を乗りつぶせたのはかなり大きい。全国制覇に向けてかなり前進した。
 ところで、JRと周辺の私鉄が乗り放題になる企画きっぷというと、JR東日本にも週末パスというきっぷがある。宮城より南のJR東日本全線と14の私鉄が2日間乗り放題になるという、今回の「乗り鉄☆たびきっぷ」によく似たきっぷだ。
 広大なエリアからして2日間で14私鉄全部乗ることは到底不可能なのだが、14私鉄のうち当ブログでは、会津鉄道、ひたちなか海浜鉄道線、鹿島臨海鉄道線の3私鉄を「関東ローカル線の旅」で制覇している。
 残りの11私鉄なら、2日間で何とかなるのではないかと思う。
 なんて、よからぬことを思いついたが、まあ来年以降の課題ということで、また次回。