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2017/06/22

乗り鉄☆たびきっぷ 15私鉄制覇(#4 濃尾南下編)

 JR東海の「乗り鉄☆たびきっぷ」を使って、2日間でエリアの15私鉄私鉄を制覇してまおうという旅。
 スタートから29時間が過ぎ、9つの私鉄を制覇し、残りは6つ。
 脳内に鳴りやまぬ「愚か者」に苦しめられつつ、なんとか恵那駅に戻ってきた。
 これまで、伊豆箱根鉄道から西へ西へとフロンティアを開拓してきたが、これからは一路南へ進路を変え突き進む。

幻の鉄道路線・城北線

いつまでも放置されている勝川駅のど真ん中の城北線予定地 勝川駅構内を「城北線」の案内に従って歩いていくと...
外にはじき出され、行き場を失う... はるか彼方に見える城北線の乗り場らしき階段を目指す
やっとたどり着いた階段を上ってゴール!
かと思いきや、まだまだ先は長い (上)高架の上の細い通路を通路を歩いてようやくホームへたどり着く
(下)ホームからは、無駄に眺めが良い
春日井・勝川駅

 恵那駅から名古屋行の中央線快速に乗り50分、勝川駅に到着。
 ここで乗り換えるのは日本一存在感の無い鉄道と言ってもよい、地味極まりない城北線。
 どのくらい地味かというと、両端の駅以外名古屋市内を走っているにもかかわらず、名古屋市民のほとんどがその存在を知らない。さらには沿線に住んでいる人、乗換駅である勝川駅を毎日使っている人ですら知っているほうが珍しいというぐらいの存在感の幻の鉄道。
 なぜそんなにも地味なのかというと、一つは勝川と枇杷島という中途半端な駅とつながっていること、さらには地下鉄や名鉄と交差しているにもかかわらず乗換駅がないこと、ついでに勝川での乗り換えが驚くほど不便であること、このあたりが理由だと思われる。

 勝川駅のホームに着くと、ホームの反対側に線路の敷かれていない窪地がある。ここが城北線が乗り入れるために用意されている空間なのだが、全く計画が進まず長年放置されている。
 ではどこにホームがあるのかというと、駅の外にある。「城北線→」という案内表示に従って歩いていくと、改札から追い出さられ、さらには駅のコンコースからも追い出される。そこで案内が途切れるのだが、城北線の乗り場は影も形もない。
 ふと左手を見ると、はるか彼方にやたら高い高架とその上段に続く階段が見える。そう、あれが城北線の乗り場である。年に3人はたどり着けずに息絶えるのではないかと想像できるほどに遠い。
 乗り場を目指し、歩いていくと5分ほどで駅の入り口の階段に到達。エスカレーターなんていう近代兵器があるわけはなく、長い階段を一歩ずつ上るしかない。
 で、階段を登り切ったところでホームが見えるかと思えば、そうではない。さらに高架の上を100メートルほど歩かないとならないのだ。
 待っていたのは、もちろん1両編成のディーゼルカー。駅に改札などあるわけもなく、そのまま列車に乗り込んでいく。
 城北線は利用客や車両のわりに鉄道のインフラは豪華で、全線が複線高架になっていて、しかもその高架がやたら高いので、結構眺めはよい。
 走り出すと、左手にだだっ広い真っ平らな濃尾平野とそこに立つ名駅辺りのビル群を見渡すことができる。
 まあ、特徴と言えばこんなもん。わずか16分で、東海道線との接続駅・枇杷島に到着する。

名古屋臨海高速鉄道・あおなみ線

名古屋駅構内のレゴランドの案内は手作り(?)
金城ふ頭駅に到着目前、一瞬だけレゴランドの姿が見える
ちなみに、あおなみ線のガラスは文字通り”青色”なので、写真も少し青っぽく見える
清須・枇杷島駅

 ここで東海道線に乗り換え名古屋駅に向かうのだが、この日初の本格的な電車遅延にぶち当たった。
 この日の朝、人身事故で東海道線が不通になっていたのだが、未だに遅れが回復できていないようだ。下りの特別快速なんかは、2時間15分遅れなどという、わけのわからない文字が電光掲示板に表示されている。
 幸いにも、おいらが乗ろうとしていた下りの普通は4分の遅れで、大勢に影響なく旅を続けることができた。

名古屋・名古屋駅

 さて、名古屋駅からは11番目の私鉄・あおなみ線に乗り金城ふ頭に向かう。あおなみ線はかつての貨物線を鉄道未開の地である名古屋南東部のために旅客線化した鉄道である。
 開業以来、ずーっと地味な類の鉄道だったのだが、この春、金城ふ頭にレゴランド・ジャパンが開園したことによってアクセス路線として注目を集めている。
 はずだったのだが、入場料の高さのせいなのかレゴランドは不入りであるというニュースが流れている。
 確かにJRの名古屋駅でもレゴランドはナメられていて、同じ金城ふ頭にある「リニア・鉄道館」の案内板はしっかりと表示されているが、レゴランドの案内板は駅員のお手製。いらなくなったら剝がしてしまおうと言わんばかりの力の入れなさ具合である。
 JR在来線のやや南に位置するあおなみ線の改札からホームに上がると、まあまあの乗客が次の列車を待っていた。このうちどのくらいがレゴランド効果なのかはわからないが、それっぽい客はまあまあいる。

 あおなみ線は普段から乗る電車なので、これといった感想もなく、気がついたら金城ふ頭。駅からは微妙にレゴランドの中は覗けない位置関係なので、噂どおり閑散としているかはわからない。ただ、少なくとも、駅前がごった返しているという感じはない。
 ちょっと前、ポケモンGOのブームの時、金城ふ頭にラプラスが出るとか出ないとかで人が溢れていたのだが、その時と比較すると
 レゴランドの集客力 << ラプラスの集客力
 ということになる。
 さて5分後に出発する名古屋駅の電車に乗って、名古屋駅に折り返しますかね。

三重県に突入

(左)三岐鉄道北勢線 西桑名駅
(右)開けっ放しにして睨まれた改札口 ごめんなさい ナローゲージの北勢線は車内も線路幅も少し小さめ ねじりまんぼアーチ橋(2016/11/6 撮影)
終点・阿下喜駅の真横に軽便鉄道資料館が併設されている
名古屋・名古屋駅

 再び名古屋駅に生還。続いては、関西線に乗って桑名へ移動する。木曽川を超え、三重県に突入。
 三重県内では3つの私鉄を制覇するが、まず手始めは三岐鉄道。
 三岐鉄道には北勢線と三岐線の2線があるが、「乗り鉄☆たびきっぷ」の対象となるのは北勢線のみ。おそらく三岐線は乗換駅がJRではなく、近鉄の富田駅なので対象から外れたと思われる。(清水―新清水間よりは、JRと近鉄の富田駅の間のほうが圧倒的に近いんだけどね...)

桑名・西桑名駅

 JRと近鉄が同じ構内で共存している桑名駅と三岐鉄道の西桑名駅との間は、微妙に数百メートル離れている。
 しかもどういうわけか”西”桑名駅は、桑名駅の”東”側にある。大目に見ても南側で、けして西側ではない。
 だがそんな微妙なトラップごとき動じることなく、悠々と西桑名駅に到着。
 発車まで10分ほど時間があるせいか、改札に誰も係員がおらず、有人改札を通らなくてはならないおいらはホームに入ることができなかった。そんな様子を見かねた親切な駅員さんが「(改札の金属柵を指さして)開けて入っていいですよ」と言ってくれた。
 一通り駅名標などを撮影し終え電車を待っていたが、まだ少し時間がある。喉が渇いたので缶コーヒーでも買おうと思ったが、ホームに自販機がなく、仕方なくもう一度改札から出してもらう。
 で、コーヒーを飲んで、再度改札を通してもらおうとしたら、駅員さんがものすごい渋い顔で睨んでくる。
 そりゃ何度も通って申し訳ないけど、そんなに睨まんでも...と思ったが、駅員さんが渋い顔をするにはわけがあった。おいらが通った後、改札口の柵を閉めるため、わざわざ外に出てきていたのだ。
 「改札を開けたら閉めなさい」ということ、そりゃそうだ。
 いや単なる思い込みだったのだが、扉は勝手に閉まると思っていたんだよね...。ほら、西部劇のバーの扉みたいな感じで、パタンって...。ほんと、申し訳ないです。

 さて、いよいよ出発の時間。ホームに止まっているのは、他の鉄道よりも明らかに小ぶりな車両。
 北勢線はナローゲージと呼ばれる他よりもかなり狭い線路幅の鉄道。車両も横幅2メートルほどしかなく、なんだかかわいいヤツである。
 西桑名を出発すると、電車は鈴鹿山脈へ向かって員弁川に沿って走っていく。
 乗っているとどうっていことのない景色が続くのだが、線路を支える橋梁が古い時代のアーチ橋だったりして、撮り鉄さんにはなかなか魅力的な路線らしい。実際、巨大なレンズをこちらに向けるカメラマンの姿をちらほらと見かけた。
 おいらもかつて一度、アーチ橋の下部のブロックがねじりながら積まれている「ねじりまんぼ」構造の通称「ねじり橋」を見に行ったことがあるのだが、緻密な構造美に驚かされた。CADのない時代にどうやったらあんな設計ができるんだろうね??

 1時間弱で終点の阿下喜駅に到着。
 駅のすぐ横に、なんだかとてもレトロな鉄道車両が置かれている。阿下喜駅の横に併設された軽便鉄道博物館に保存されているかつての車両で、ボランティアの手でメンテナンスされているそうだ。素晴らしいことである。
 ゆっくり見学したいところだが、例によって乗ってきた電車で折り返しの儀があるので、足早に西桑名に戻っていく。

13私鉄目、伊勢鉄道

桑名・桑名駅

 JRの桑名駅に戻り、鳥羽行の快速みえ17号に乗り込む。次の目的地は津駅。
 そこで13番目の私鉄に乗り換えるのかというとそうではない。快速みえ号は13番目の私鉄・伊勢鉄道に乗り入れているので、この列車に乗っているだけで伊勢鉄道の全区間を制覇してしまうという、画期的なシステムになっている。
 なんだかおいしいような、悲しいような話ではあるのだが....。
 桑名から10分ちょっとで四日市駅に到着し、そこから2駅先の河原田から津までの区間が伊勢鉄道の伊勢線である。快速みえ号は、その河原田駅には挨拶もせず素通りし、黙って伊勢鉄道に乗り入れていく。

津・津駅

 さらに15分ほどすると津駅に停車。これで伊勢鉄道の制覇は完了。
 乗ったんだか、乗っていないんだかわからないが、とりあえず13私鉄制覇完了。
 もちろん伊勢鉄道の区間内を走る普通電車もあり、こちらは伊勢鉄道の車両を使用している。できればそっちに乗りたかったが、いかんせんケツカッチンなので、素通りさせていただくしかない。
 そうこう言っているうちに上りの名古屋行き快速みえ22号がやってきたので、早々に津を後にする。またしても伊勢鉄道はほぼ素通り。
 帰りの快速みえは2両編成と短いのに、行楽客の帰宅ラッシュでえらい混雑している。この旅始まって初めて、最初から最後まで立ちっぱなしで桑名駅へ帰還することになった。

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