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2015/07/23

新・近鉄全線501.2km 1日制覇(#4 吉野・南大阪編)

 近鉄全線1日制覇まさかの敗退から1ヶ月。リベンジの時がやってきた。
 前回の挑戦で、何が悔しかったかって、失敗したのが近鉄のトラブルじゃなくて、JRのトラブル。しかも事故じゃなくて、故障ってこと。
 で、考えたのが、なんとか近鉄以外の鉄道を使わずに1日で全線を制覇することはできないものかということ。
 まあ、考えたら、ルートはできたことは出来たのだが、どう考えても前回よりも難易度が高い。一度失敗したのに難易度を上げるというのはいかがなものかとは思ったが、だめなら、もう一度リベンジすればいいだけのこと。
 はっきり言って、前回は、残り3時間半のところまでこぎつけているので、ほぼ成功したと言っても過言ではない。もう一度やれば多分成功する。ならば、失敗しても悔いがないルートでリベンジしようじゃないかと、またしても、出発の地・賢島へ向かうことになった。

1ヶ月ぶりの早朝の賢島駅 (左上)
(右)
(左下) (左上)

(右上)
(左下)

(右下) (左上)
(右上)
(下)橿原神宮駅の吉野方 ここからが本番
志摩・賢島

 まさか1カ月後にここに戻ってくるとは思わなかったのだが、またしても早朝の賢島。夏至間近で、前回よりも幾分夜明けが早くなっている。
 この1カ月の間に大きな出来事が一つあった。来年のサミットの開催地が賢島に決定したのだ。また失敗して、三度早朝の賢島を訪れようものなら、「夜中に賢島に来て、始発電車で帰っていく怪しげな男がいる」と通報され、サミットを狙うテロリストとして逮捕されかねない。なんとしても、今日こそ成功させねばなるまい。

志摩・賢島駅

 今回は、一月前とはがらりとコースを変えて近鉄全線一日制覇に挑むのだが、賢島の始発電車からスタートという部分はどうしても変えることができなかった。
 賢島から支線をなぞりながら名古屋に向かい、そこから折り返して大阪に向かう午前中の行程は前回と全く同じ。なので、この部分はダイジェストで紹介する。

 賢島発の始発の普通電車に小一時間揺られて、宇治山田駅へ。志摩線、鳥羽線を片付ける。
 ここで、いつものように鮮魚列車を見送るはずなのだが、なんだか少し様子がおかしい。いつもの専用列車が整備中なのか、ノーマルタイプの近鉄電車が代役を務めている模様。ただでさえレアな鮮魚列車だが、今日の鮮魚列車はさらにレア度が高いらしい。
 次は大阪上本町行の快速急行で伊勢中川へ。山田線終了。
 伊勢中川から名古屋線に入り、伊勢若松で鈴鹿線を往復。さらに、近鉄四日市へ北上して湯の山線も往復。湯の山線の乗り換えは、行きも帰りもタイトなので、四日市の駅をわき目も振らずに移動する。
 ここで、本日初登場の全席指定の近鉄特急の登場。名古屋線の終点・近鉄名古屋を目指す。
 近鉄名古屋に着いたら、折り返しの特急に乗って関西方面を目指すのだが、この乗り換え時間が2分しかない。乗り換えといっても、同じホームの反対側の電車に乗るだけなので、本来は2分もあれば余裕なのだが、近鉄名古屋駅は典型的な終端駅なので、駅直前の電車の混雑で到着が遅れがち。本日も1分遅れたので、駅に着く前にはもう、おいらが乗る大阪難波行の特急の発車メロディーが鳴り始めている。
 列車が到着し、扉が開いたと同時に、ホームを横断して反対側の特急に乗り込む。おいらが乗り込んだのを見計らうかのように車掌が笛を鳴らして、扉を閉めた。なんとかセーフ。
 今回も大和八木駅でこの特急を降りる。特急を降りた後は、乗ってきた大阪線に直行する橿原線に乗り換え、終点・橿原神宮前駅を目指す。
 ここまでが前回と全く同じ行程。前回はこの後、橿原線を北上して、田原本駅を目指したのだが、今回は違う。
 まずは、前回たどり着くことができなかった吉野駅を目指す。
 ここからが、いよいよ本番だ。

前回辿りつけなかった吉野駅
(左下)よもぎのおやき
橿原・橿原神宮前駅

 賢島のスタートから6時間余り。11本の電車を乗り継いで、近鉄の大和八木以東の路線を乗り潰してきたが、ここまでは前回失敗した時と同じルート。まあ、なんなら「別にわざわざ乗らんでもよかった」という部分。だが、これからは違う。ブランニュー・ルートで近鉄全線制覇を目指す。
 まず、何よりも新鮮なのが午前中から吉野を制覇してしまおうというプラン。前回も、2年前のチャレンジの時もゴールは吉野駅。前回はたどり着けなかったし、2年前も深夜に到着したので周りの景色は全く見えていなかった。つまり、吉野線はほぼ初めて乗ると言っても過言ではない路線なのだ。その目新しい路線、吉野線へ気合を入れて乗り換える。

 千本桜で有名な吉野山への観光ルートとなっている吉野線。吉野"山"というぐらいなので、吉野に近づくと電車はガンガン高度を上げていく。山の中を走ること1時間弱、吉野川を渡る鉄橋を超えると吉野山が目の前に見え、しばらくすると終点・吉野駅に到着する。

吉野・吉野駅

 吉野駅の改札を出ると山を蛇行しながら登る七曲りの坂があり、この当たりに植えられている桜が下千本と呼ばれている。さらに山上に中千本、上千本、奥千本と数多くの桜が植えられている。(いや、もちろん本日は全くの季節外れだが...)
 七曲りの坂を登る代わりに吉野大峯ケーブル自動車のケーブルカーで山を登ることもできる。このケーブルカー、その名前とは裏腹に”日本最古のロープウェイ”を自称している。その姿は、確かにケーブルで電車を釣り上げるケーブルカーではなく、ロープに箱が吊り下げられたロープウェイである。
 ただし、本来の英語では、日本でいうところのロープウェイのことを、普通はCable Carと呼ぶ。だから、吉野大峯ケーブルで何も問題はない。...だが、なのに、吉野ケーブルの英語表記がどういうわけか"Yoshino Rope Way"になっている。そこは、Cable Carでよかったのだが...

 そんなケーブルカーだかロープウェイだかの案内表記にぶつくさ文句を言っているうちにお腹が空いたので、駅の改札を出てすぐの売店でよもぎのおやきを購入する。おやきを一つ購入するつもりだったのだが、「いくついる?」というおばちゃんの声に促されるかのようになぜか3つも購入してしまい、次の電車に乗りながら、あんこを体内に死ぬほど注入することになる。でも、よもぎの香りが効いていておいしかったですわ。

吉野・吉野駅

 吉野で10分少々休憩したのち、今度は特急で吉野線を折り返す。
 吉野線は橿原神宮前から先は、南大阪線につながっている。これから3時間ほどの時間をかけて、南大阪線とそれから伸びる支線を片っ端から片付けていくことにする。
 特急で1時間弱、南大阪線に入ってすぐの駅・尺土駅で降りて、そこからわずか5キロほど伸びている御所線を乗り潰す。往復して、戻ってきたら再び特急に乗って、南大阪線の起点・大阪阿部野橋を目指す。
 今度の特急は、ピンク色の”さくらライナー”。シートに電源もある新しい車両で、ピンクのシートの座り心地が快適。リクライニングシートの倒れ方がいいと思うのだが、近鉄さん、アーバンライナーにもぜひ、このシートを導入してくださいませ。

柏原から堅下までのんびり移動
大阪・大阪阿部野橋駅

 さくらライナーで30分。快適なシートにまだまだ乗っていたいのだが、終点・大阪阿部野橋に到着し、南大阪線を踏破。あべのハルカスの鎮座する近鉄の大阪側のターミナルの一つを制覇した。
 だが、南大阪線には、まだ長野線と道明寺線という二つの支線が残っているので、すぐに長野線に直通する河内長野行の準急で折り返す。
 途中の長野線で、電車に乗り込むなり、見知らぬ兄ちゃんに「昨日、タイガースは勝ったんか?」と大声で凄みだす「河内のタイガースおじさん」を目撃し、生きた心地がしないままなんとか、長野線を終わらせた。帰りも、また息を殺して河内おっさん地獄を折り返す。
 長野線から南大阪線に入って一駅目・道明寺駅で降りて、ここから2キロだけちょろっと伸びる道明寺線に乗り換える。
 どうでもいいが、この長野線の起点・古市駅から道明寺駅までの1駅間は、今日一日で唯一3回乗車するレアな区間。他の線路は、最大でも2回しか通らない。

柏原・柏原駅

 わずか4分で道明寺線を制覇して、柏原駅に到着。
 ここから前回同様に600メートルほど離れた、大阪線の堅下駅へ徒歩移動する。(前回とは方向が逆だけどね)
 今回は前回と違って、乗り換え時間が15分にあるので、のんびり歩いて移動することができる。さらに、今回は雨も降っていないし、死ぬほど暑いわけでもないし、2度目なので道に迷う心配もない。「圧倒的じゃないかわが軍は」と、ギレン閣下もおっしゃるであろう楽勝の乗り換え行軍である。
 柏原駅から東へ伸びる道を信貴山を眺めながら歩き、3回角を曲がると堅下駅に到着する。
 この後は、信貴線と西信貴ケーブルの制覇を目指すのだが、これが今回の行程の最大の難所になっている。

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