2013-06-17

東武全線464.6km 1日制覇(#2 栃木編)

 東武鉄道全線を1日で制覇する旅を実行中。
 東上線最果ての地・寄居駅の始発電車に乗り、越生線、東上線、亀戸線、大師線さらに、伊勢崎線の東武スカイツリーライン区間を制覇。
 東武線は東武動物公園駅以北で栃木側の日光線系統と群馬側の伊勢崎線系統に大きく分かれるのだが、まずは、日光線から攻めてみる。

東武全線1日制覇 春日部 → 館林
13. 春日部 10:33発 特急スペーシアきぬ109号 鬼怒川温泉行
→ 鬼怒川温泉 11:59着
(伊勢崎線・日光線・鬼怒川線 105.5km) 14. 鬼怒川温泉 12:10発 快速AIZUマウントエクスプレス号 会津若松行
→ 新藤原 12:19着
(鬼怒川線 3.8km)
春日部・春日部駅

 春日部駅構内でメンチカツカレーを食べた後は、特急スペーシアきぬ109号に乗って鬼怒川温泉に向かう。
 東武動物公園以北の栃木・群馬地域では列車の本数が極端に減り、1時間に1本の区間も珍しくなくなる。そんな閑散区間のダイヤを何とか繋げて東武を1日で乗り潰すプランを練り上げたので、ここから約10時間後に再び都心に戻ってくるまでの間は、1度でも乗り間違えたり、寝過ごしたりしてしまったら、その時点でチャレンジ失敗となる。つまり、このきぬ109号からが、本当の東武全線制覇のスタートである。

 ところで、東武の特急は全席指定で別途特急料金が必要となる。万が一にも”特急券が買えずに、東部全線制覇失敗”という事態にならないように、わざわざこの日のために東武携帯ネット会員となって、特急券を予約したのだが、一つ問題があった。
 東武携帯ネット会員は「一日につき、上り方向と下り方向それぞれ1本づつしか予約ができない」という制約がある。この上り方向というのは、日光線、伊勢崎線関係なく、どちらかの上り方向しか予約ができない。
 つまり、「伊勢崎から”りょうもう”で東武動物公園に行き、春日部に移動して”きぬ”で日光に向かう」という場合、片道分の予約はできるのだが、往復の予約はできないということになる。(あるいは、”りょうもう”のみ往復分なら予約できる)
 で、今回、”きぬ”片道と”りょうもう”往復の計3回特急に乗る予定だったのだが、”りょうもう”の帰りの1回分の予約ができなかった。結局、残った1回分は、名古屋の東武トラベルに行って予約したので、携帯ネット会員の意味は全くナッシング...。
 まあ、そんな東武さんの「たった1日で、我が東武全線の制覇なんぞさせるものか」という妨害にもめげず、今回のプランの中で1番長い距離、そして長い時間を走行する特急きぬ号に乗車。ちなみに特急券は全席売り切れとのことで、なかなか繁盛している模様。

日光・鬼怒川温泉駅

 約1時間半後、鬼怒川温泉に到着。すっかり山が近いというか、山の中に入ってきている。
 ここからは東武の終点新藤原を超えて、野岩鉄道、会津鉄道を経由して、JR只見線の会津若松まで行くAIZUマウントエクスプレス号に乗車する。(こんな列車で寝過ごしたら、とんでもない所で目が覚めそう)
 車内は木目を基調とした和のテイストの内装になっていて、普通料金で乗れる列車にもかかわらず、なかなか高級感を漂わせている。非電化区間へ直通しているためディーゼル車両となっていて、エンジンの音が遠くに旅立つという雰囲気を演出する。が、わずか2駅で、おいらは下車。

15. 新藤原 12:36発 普通 新栃木行 → 下今市 13:08着
(鬼怒川線・日光線 16.2km) (左)PASMO最北端、つまり、東武北端ならず、関東私鉄最北端の駅
(右)車内に行き先表示幕があるのは珍しい(よね?) 16. 下今市 13:13発 普通 東武日光行 → 東武日光 13:22着
(日光線 7.1km)
日光・新藤原駅

 東武のホームページの路線図などでは新藤原から先も線路が続いているように描かれているが、東武としては新藤原駅が最北端の地。ここから先は、野岩鉄道という別の会社の線路となる。
 たしかに大抵の電車が新藤原駅を通過して野岩鉄道に直通するので、一見終点には見えないのだが、改札には終点の証である”PASMO北端の駅”の張り紙が貼られていた。
 最北端の改札機にタッチして、鬼怒川線終了。折り返して下今市へ戻る。

日光・下今市駅

 下今市に戻るときの電車には、車内に行き先表示幕があった。おいら的には初めて見たのだが、もしかしたら関東あたりでは珍しくないのかな??
 30分少々で下今市へ到着し、すぐに日光行きの電車に乗り換える。

モダンな洋風木造駅舎 JR日光駅 日光 13:35発 普通 宇都宮行 → 宇都宮 14:16着
(JR日光線 40.5km) (左)宇都宮のパルコの前で買った抹茶チュロス
(右)JR宇都宮駅前から続く大通り
日光・東武日光駅

 終点日光東武駅に到着し、全長94.5キロ、東武で2番めに長い日光線(東武動物公園-東武日光)が終了。
 ここから東武宇都宮駅までは、JRの日光線を使ってショートカットする。
 東武日光駅を出てゆるい下り坂を4、5分下ったところに、大正元年に落成されたという壮麗な木造の洋風駅舎があり、これがJRの日光駅だ。(ネオ・ルネッサンスってやつかい?)
 JR日光線さんは、駅舎の中の駅名看板なんかも大賞風味のモダンなデザインで統一されていて、なかなかの趣きのある演出がされている。
 が、まあ、今回はJRさんは全く関係ないので、先を急ぐ。

宇都宮・宇都宮駅

 日光線の終点・宇都宮で下車。日光線は7駅しかないのに、40分ほど時間がかかり、駅間がむちゃくちゃ長かった。さて、JRの宇都宮駅から東武宇都宮駅の間は約2キロほど離れている。その間はバスが頻発しているので、バスに乗れば10分ほどで移動可能である。
 だが、今回、乗り換え時間が40分弱と余裕があり、天気もよいので、気分転換を兼ねて歩いて移動することにした。

 宇都宮駅と東武宇都宮の間はほぼ一本道。駅前の大通りを西に向かって歩いて、最後に左折すると、すぐに東武の宇都宮駅が現れる。
 大通りは交通量も人通りも多く、にぎやかなのだが、寄り道をするほどの時間的余裕は無いので、わき目もふらずまっすぐ歩いていく。途中、名物のぎょうざ店が何件もあったのだが、おいらの目を引いたのはパルコの前で売られていたチュロス。ハーフサイズの抹茶サイズを購入し、食べながら東武の宇都宮駅に向かう。
 なかなかの美味でした。(店の名前を覚えなかったんだよなぁ、惜しいことをした...)

17. 東武宇都宮 14:52発 普通 栃木行 → 栃木 15:30着
(宇都宮線・日光線 27.3km) 栃木 15:51発 普通 高崎行 → 佐野 16:07着
(JR両毛線 15.8km)
宇都宮・東武宇都宮駅

 JRの宇都宮駅に比べて随分静かな東武宇都宮駅に到着。1時間半ぶりの東武線に乗車する。
 30分ほどで新栃木駅に到着し、ここで宇都宮線終了。電車はそのまま次の日光線・栃木駅まで直通する。
 ここで再びJRに乗り換えて、佐野駅に向かう。なんだか、JRの合間に東武に乗っているような雰囲気になってきた。

18. 佐野 16:14発 普通 葛生行 → 葛生 16:31着
(佐野線 10.6km) 19. 葛生 16:41発 普通 館林行 → 館林 17:16着
(佐野線 22.1km)
佐野・佐野駅

 JR両毛線を挟んで、再び東武線に帰還。次は、館林-葛生間の佐野線に着手。
 栃木-佐野間は両毛線だと15キロ20分弱なのだが、東武だけで移動しようとすると、一度、東武動物公園まで戻らなくてはならないので、90キロ、2時間近くかかる。東武全線を1日で乗り潰そうとすると、ここは外せないショートカットとなっている。

佐野・葛生駅

 東武の末端は数あれど、最果ての地を一つ選ぶなら、おいらは葛生を挙げたい。
 寄居、新藤原、伊勢崎などの終端駅と違って、葛生駅は他線とも繋がっておらず、「山があるからこれ以上は線路が引けない。故に終点」といった、掛け値なしの終着駅となっている。
 そんな何もない葛生駅だが、かつては貨物駅として大いに栄えたのだそうな。妙に広い駅構内にその名残を見いだせなくはないが、まあ、往時の姿を想像するのは難しい。

 葛生駅に10分ほど滞在した後、佐野線を戻って、伊勢崎線との分岐駅館林駅に向かう。ここで佐野線終了。そして栃木県も終了し、いよいよ北関東の暗黒地帯・群馬への進撃を開始する。

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