2013-02-21

種子島 H-IIAロケット打ち上げ見物(#4 宇宙センター見学ツアー編)

 ロケット打ち上げ見物に訪れた屋久島も滞在4日目。
 唯一心残りだった、種子島宇宙センターの見学ツアーに参加するため、センターへこの旅3度目の訪問。
 二日前に打ち上げが終わったばかりの発射場へ行くことができました。

バスに乗り込んで見学開始 H-IIロケット7号機が保管されている大崎第一事業所 ロケット組立棟と大型ロケット発射場
2日目に打ち上げを終えたばかりなので、まだ移動発射台が残っていた 総合指令棟
種子島・種子島宇宙センター

 種子島宇宙センターの見学ツアーは、1日3回開催されているが、おいらは1番最初の朝11時のコースに参加した。
 まずは、大崎第一事務所に向かい、諸事情により打ち上げられることなくお蔵入りとなってしまったH-IIロケット7号機を見学した。
 H-IIロケットは、現在打ち上げられているH-IIAロケットの先代のロケットにあたる。大きさは、H-IIAとほぼ同じなので、ロケットのバカでかさがよくわかる展示になっている。

 次に向かったのが、このツアーのメインイベントである。ロケット発射場の見学。
 見学といっても、バスの中からの見学で窓を開けることも許されない。が、まあ、それは仕方がない。
 バスはロケットが組み立てられる組立棟と打ち上げられる発射場の間を通過する。
 3日前の夜、遠くからロケットの移動を眺めたのだが、ここを移動していたということになる。
 打ち上げが終わったばかりなので、焦げ付いた移動発射台が発射場に残っていた。
 ロケット打ち上げの映像を見る時、ロケットの横に赤白の鉄塔があるので、そいつが発射台と思っていたのだが、あれはただの避雷針なんだそうな。じゃあ、どれが発射台なのかというと、鉄塔の内側にあるH型の鉄骨。ロケットはこの台の上で組み立てられて、発射上まで運ばれる。
 で、その組み立てが行われるのが組立棟。当然、全長50m強のロケットが入る大きさの建物で、ロケットを運び出す時は、扉がスライド式に開くのだそうだ。この扉は引き戸としては世界最大の大きさでギネスブックにも載っているんだってさ。
 いや、まあ、「ただただ、デカい」ってのが素直な感想ですわ。ほんと、ロケットって巨大。
 なお、ロケットの打ち上げ間近の時期は、このツアーに参加しても発射場の見学はキャンセルされるらしいので、注意が必要です。

 ツアーの最後の見学場所は、総合指令棟。カウントダウンが行われているあの管制室だ。
 思ったより狭く見えたのだが、ロケット打ち上げの自動化が進み、管制を行なう人が減ったので、最近部屋を狭くしたのだそうな。ここにも雇用減の波が来ているとは...。
 2日前、打ち上げ見学会場で聞いた「X-40秒...」の声は、ここで誰かが言っていたんだなぁ...。

らーめん濱商 ”おじゃり申せ種子島”のロボティクス・ノーツのポスター 最後のジェットフォイル乗船
種子島・らーめん濱商

 種子島最後の昼食は、西之表港近くのラーメン屋さん。らーめん濱商さん。
 メニューを見てみると、なんとなく、みそラーメンを売りにしているように見えたので、注文。
 太麺にみそが良くからんで、いい味でした。チャーシューもうまかった。
 冬のラーメンはみそラーメンに限ると思っているおいらにとっては、おいしいみそラーメンにありつけたのはラッキーでした。

種子島・西之表港

 西之表港からジェットフォイルに乗り込むと、いよいよ種子島ともお別れ。
 そういえば、種子島中でやたらと目についたのが、写真の”おじゃり申せ 種子島”というポスター。
 ”おじゃり申せ”ってのは、種子島の言葉で”ようこそ”といった意味のよう。で、気になるのがポスターのキャラクターなのだが、なんでも、種子島が舞台のROBOTICS;NOTESというアニメのキャラクターなのだそうな。
 地元が舞台になったということで、商工会さんか青年会さんあたりが、かなり力を入れて押しているようです。
 ノリとしては、「NHKの朝のテレビ小説の舞台になったので、いざ町おこし!」に近い感じ。
 それにしても、街でさんざんこのポスターを見たんだけど、全くロボティクス・ノーツとやらに興味が湧かないんだよねぇ。種子島の方は、ご覧になっているんですかね??

鹿児島湾から見る桜島 (左上)鹿児島中央駅
(右上)九州新幹線みずほ号
(左下)指定席は、なんと2列×2列シート
(右下)鹿児島と言えば、”しろくま” 鹿児島中央から名古屋まで
鹿児島・鹿児島本港南埠頭

 途中、指宿に経由して鹿児島港に到着する便だったので、行きよりも少し時間がかかって、2時間弱で鹿児島港に到着。
 鹿児島港の背後にそびえ立つ桜島さんは、本日も豪快に煙を噴き上げているようです。
 しかし、こうもしょっちゅう噴火する火山と暮らすってのもなかなか御苦労があるでしょうなぁ...

鹿児島・鹿児島中央駅

 鹿児島本港からバスで20分ほどで、鹿児島中央駅に到着。かつて”日本特急旅行ゲーム”に夢中なったおいらとしては、”西鹿児島駅”の名の方が馴染み深い駅である。
 ホームで待ち構えていたのは、山陽新幹線直通のみずほ606号・新大阪行き。
 外観は東海道新幹線でもおなじみのN700系そっくりなので、JR九州らしくなく、がっかりしたのだが、すばらしいのは、その中身だった。
 なんと、普通の指定席でも、シート配列2列×2列で、東海道新幹線でいえばグリーン車並のゆったりスペースが用意されている。
 シートの横幅が広いのはもちろん、足元も軽くステップが踏めるぐらいの広さが確保されている。これなら、少々の長旅もまったく苦にならない。
 新幹線で鹿児島から新大阪で乗り換えて名古屋まで、約5時間。飛行機だと1時間半で着くことは着くんだけど、飛行機は空港までが遠い(特に鹿児島側はバスで市街地まで1時間)し、保安検査なんかに時間がかかるから正味4時間弱ぐらいの時間が必要になる。
 で、この広々シートを見てしまうと、多少時間がかかっても新幹線の方が断然イイですなぁ。
 いや、九州新幹線の登場で、南九州がかなり近くなりました。
 国道3号線(北九州―鹿児島間の熊本周り)も制覇していないし、また、九州に行きたいですたい!

 なんだかんだで、種子島に4日間も滞在してしまいました。離島に4日間もいたのは、人生初じゃないかなぁ?
 とにもかくにも、ロケットが予定通り無事打ち上げられて何よりでした。
 やっぱり、ロケットの打ち上げってのは迫力があって、一度見てしまうと、”もっと晴れた日に見たい”とか、”違う角度から見てみたい”とか”より大型のHⅡ-Bの打ち上げも見てみたい”とか更なる欲求が沸いてくるんだけど、場所的に再訪は、なかなか厳しいかなぁ...。
 九州にお住まいの方なら、打ち上げ時間によっては、日帰りも可能なので、ぜひ、一度足を運んでいただきたいです。
 では、また、次回!

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