2011-05-19

国道33号線・55号線 高知周り四国横断(後編)

 国道33号線と55線を乗り継いで、松山から高知経由で徳島へ向かう、四国横断の旅。
 2日目は、高知から室戸岬を回って徳島まで繋がっている国道55線を走破します。

高知城 桂浜行きシャトルバス乗り場
高知・高知城

 国道33号線と55号線の境界となる高知県庁前交差点から北方の山の上に、高知城が見える。
 高知城も松山城と同じく天守閣の現存する城であるので、素通りするわけには、いかぬと山を登って天守閣を目指した。
 高知城が完成したのは、1603年。その後、火災で焼失するが、1749年に、当初の設計のままで再建をされる。
 再建されたのも松山城より100年以上古く、また、設計は200年以上古いということだが、それは、素人が見てもなんとなく想像できる。
 天守はもちろん、全体に城の規模が小じんまりとしており、城というよりは、大きな屋敷といった風情もあり、どことなく”初期型”感が漂っているのだ。
 一口に城と言ってもいろいろな顔があるんですなぁと思うと、現存天守12城を制覇したくなりますなぁ。(なんか、また一つ旅の案件が増えたぞ...)

高知・高知競馬場駐車場

 城から国道55号線の終点に戻って、いよいよ徳島へ出発。
 スタート地点からしばらくは、国道32号線(高松-高知間)との重複路線。
 重複区間から国道55号線単独区間に変わる国分川のちょうど真南に、かの有名な景勝地・桂浜がある。
 坂本竜馬ゆかりの地でもある桂浜を一目見ておこうと、桂浜に向かったところ、ゴールデンウイーク期間は混雑対策として、高知競馬場の駐車場からシャトルバスによるピストン輸送を行っているらしいという情報をラジオから仕入れた。
 で、高知競馬場の駐車場に車を置き、シャトルバス乗り場に向かうと、そこには、数百メートルにはなろうというものすごい行列。聞けば40分待ちなんだとか...。
 桂浜ったって、ただの砂浜。砂浜だったら、内海(名古屋近くの海水浴場)でも見れるわいっ! と、捨て台詞と共に、見学を断念。
 さすがは、ゴールデンウイーク。侮れませんな。
 そういえば、今年のゴールデンウイーク、自粛ムードも何処へやらで、少なくとも西日本は、どこも結構な人出だったのだが、どこにでもいるはずの中国と韓国の観光客を一人もお見かけしなかった。やっぱ、原発ですかね??

200キロポスト 徳島までは意外と遠い
南国・高知龍馬空港近く

 桂浜を断念して、55号線に戻ってしばらく進んだところで、200キロのキリ番キロポストをゲット。
 55号線は、室戸岬を経由して海岸に沿って徳島に向かうので、結構、距離が長い。

のいち動物公園 ジャングルミュージアム 桃鉄でおなじみのアイスクリン
香南・高知県立のいち動物公園

 次に向かったのが、日経新聞土曜版”生態がよくわかる動物園”第10位の高知県立のいち動物公園。
 これが、また、ものすごい渋滞で、国道55号線からわずか2キロの道のりを1時間以上かけて、山の上にある公園の麓に到着。
 それでも、まだ山に向かって延々と車列が続くので、入園できるのはいつになることやらと思っていたのだが、車を誘導していた警備員がやってきて、「お年寄りやベビーカーが必要な方はいらっしゃいませんか?」と聞いてきた。
 「いいえ」と答えたところ、臨時駐車場とやらへ誘導してくれた。
 が、まぁ、警備員があえて聞くぐらいだから想像はしていたが、そこから動物園の入口の間には、見上げるほどの高さの切り立った崖が行く手を阻んでいる。
 がんばって、階段を登りきって、なんとか動物園の入り口に到着すると、近くで桃鉄の物件でお馴染みの”アイスクリン”を売っていたので、すかさず購入。つい最近、沖縄でもアイスクリンを食べたのだが、やはり、それと同じく、シャーベットに近い感じのアイスクリームで、「ガリガリ君とホームランバーのまさかのコラボレーション」といった感じの至高の食感。
 おいらは、結構好きですわ。

 で、肝心の動物園だが、この動物園の売りはジャングルミュージアムという、本格的な熱帯雨林の環境を再現した室内施設。
 中は、中南米ゾーンと東南アジアゾーンに分かれていて、それぞれの動物が熱帯雨林の中に展示されている。
 東南アジアゾーンでは、1日に2回スコールが降る時間があり、スコールが降り出すと雨宿りを始める動物たちを見ることができる。
 個人的には、それよりは、キリンやシマウマのいるアフリカゾーンの造型っつーか、雰囲気がなかなかよかったのが、印象に残ったなぁ。

高知の東の岬・室戸岬
室戸・室戸岬

 のいち動物公園を過ぎた辺りから、国道55号線は海岸に沿って伸びる道となり、徳島県に入るまで延々と海が続く。
 2時間ほど走ると、高知の2大岬の東側・室戸岬に到着する。
 水平線の向こうにある太平洋側は、島や陸の影もなく、どこの海よりも広大に、遠くへ広がっているように見えた。

徳島まで100キロ 徳島県突入
東洋・伏越ノ鼻手前数キロ

 室戸岬から約20キロ。100キロポストを発見。
 地面にも100と数字が書かれていたのだが、こういうのは、初めて見た!
(全国のキリ番キロポスト愛好家のために、このくらいキロポストを大事にしてくれると、発見しやすくてありがたいんだけどなぁ...)

高知・徳島県境

 さらに、100キロポストから10キロほどで、徳島県に突入。
 ゴールは近いぞ!

かちどき橋のたもとに、道路元標
高知・かちどき橋南詰交差点

 国道55号線の起点は、当ブログ3度目の登場、かちどき橋南詰交差点。(国道11号起点国道28号終点
 この交差点の近くの橋のたもとに、この場所が国道の起終点であることを示す道路元標が建てられている。
 1度目にここに来たときは、道路元標を発見できず、2度目は、車を発進させた後に発見したため写真を撮れることができなかった。で、いよいよ、3度目の正直の今回、無事、道路元標を写真に収めることができた。
 55号線の旅もめでたく終了っつーことで...。
 それにしても、この道路元標、えらく、目立たないところで、埋れているなぁ...。

垂水トンネルの大渋滞
淡路島を抜けるのに、5時間。
兵庫・垂水トンネル

 ところが、旅は終っていなかった。
 名古屋に帰ろうとするおいらの前に立ちふさがったのが、ゴールデンウイークの大渋滞。
 特に、垂水ジャンクションを抜けるまでの神戸淡路鳴門自動車道の渋滞がすごかった。
 徳島を出たのが午後8時過ぎだったのだが、明石海峡大橋を渡りきった時点で、日付が変わって翌5月5日。
 そこからの垂水トンネルも全く前に進まない。
 途中の仮眠を挟んで、名古屋にたどり着いたのが朝6時過ぎ。いやー、ほんと、しんどかったわ...。

 これで、四国の2桁国道は残り二つ。高松から高知に向かう国道32号線と、高知から足摺岬周りで松山に向かう国道56号線。
 四国制覇の日は近いか???

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