2006-02-03

国道1号線 大阪-東京572km (最終日)

 国道1号線だけを通って、 大阪から東京まで旅をしてきました。
 3日目は、沼津より出発する最終日。
 箱根の峠越えがあるとは言え、残り120km少々。楽勝だと思っていたのだが、この日はいろいろとゴタゴタがありました。

これより箱根路
静岡・沼津 上石田交差点

 年が明けて2006年元旦朝。前日の終了地点に立つ。
 走り出してすぐ、”これより箱根路”なる看板を発見。国道1号線は、峠越えを始める。

雲の間から見える富士山。多分、富士山だと思う 錦田一里塚
静岡・箱根路

 箱根路をしばらく上ると道路脇に一里塚を発見。
 江戸時代、キロポストとして1里(4km)ごとに置かれた盛り土が一里塚。旧東海道のところどころに残っているが、国道1号線の脇に残っているのは箱根路だけだと思う。多くの一里塚は、榎(えのき)が植えられているが、これは、徳川家康が「ええ(良い)木を植えよ」と命じたのを聞き間違えて、榎を植えてしまったのだとか。
 晴れていれば、富士山が綺麗に見えそうな場所だが、2006年元旦はあいにくの曇り空。かろうじてその形がわかる程度にしか姿を拝むことはできない。

道の駅・箱根峠から芦ノ湖を望む
静岡・神奈川県境

 県境表示を見逃してしまい、いつの間にか7県目の神奈川に入る。この静岡・神奈川の県境で道はバイパスと現道に分かれる。バイパスは一直線に小田原に突き進む、現道は芦ノ湖を経由しながらのんびり小田原に向かう。おいらは、国道乗りは、国道乗りらしく現道を行くべしというランバ・ラルの教えにしたがって、芦ノ湖を目指す。

神奈川・道の駅 箱根峠

 そろそろこのあたりで”日本橋まで100km”のキロポストがある頃なのだが、キロポストが見当たらない。おそらく、キロポストはバイパスの箱根新道の方にあるのだろう。

芦ノ湖 箱根駅伝往路ゴール地点 箱根駅伝の中継カメラ
神奈川・芦ノ湖

 本日は元旦ということは、明日は箱根駅伝の往路にあたる。往路ゴールとなる芦ノ湖では、慌しく箱根駅伝の準備を始めている。黒塗りのデカイ車が暴走してきたので、正月早々、こんなところで右翼さんが何をやっているんだよ...、と思ったら、日テレの中継車でした。(日テレさん、なんで黒塗りなのよ??)
 一応、ゴールをそっと駆け抜けてみたりもしました。

芦ノ湖渋滞 全く動かない 箱根神社の鳥居
神奈川・芦ノ湖

 芦ノ湖を出発しようとしたら、いつの間にか、車の長い列が出来ていた。この旅初めての渋滞にはまってしまう。

神奈川・箱根神社

 芦ノ湖を出て30分。進んだ距離はわずかに1km弱。いよいよ車は全く動かなくなる。
 ここにきて、渋滞の原因が芦ノ湖の畔の箱根神社の初詣だとわかる。
 結局のところ、渋滞の車列は、箱根神社の駐車場待ちであって、芦ノ湖全体が渋滞しているわけではない。ということは、道を1本外れれば、渋滞を避けて、小田原に向かうことができるのだが、この旅は”国道1号線の旅”。別に箱根神社に行くわけでもないのに、黙って車列に並び、ひたすら待つのみ。
 これが旅の初日だったら、「まあ、ちょっとぐらい脇道にそれてもいいか」と、思うところだが、もう400km国道1号線を走ってきている以上、意地にもなりますわ。

神奈川・箱根神社

 やっと、渋滞終了。
 結局この30分で進んだ距離は約300m。時速0.6km。ミジンコ並の速度。

ファミレスの駐車場の向こうは東名高速 その向こうは海
神奈川・小田原

 箱根神社の渋滞を抜けた後は、再び順調に日本橋へ向かってひた走る。
 とりあえず、小田原のファミレスで昼飯を食べる。
 ところで、おいらは、諸般の事情により、この日の19:00前には、日本橋に着かなくてはならない。目論見としては、遅くとも午後4時には到着できるだろうと思っていたのだが、なんだか急に余裕がなくなる。とりあえず、横浜まで寄り道をせずに突き進むことを決断。

戸塚駅すぐ横 まさかの行き止まり
横浜・戸塚駅

 飯を食ってから2時間、茅ヶ崎、藤沢をノンストップで走りぬけ、いよいよ横浜市内に入る。
 横浜市戸塚駅付近で、国道1号線がバイパス・横浜新道と現道との二つに分かれたため、おいらは迷わず戸塚駅近くを経由する現道を選んだ。が、これが、この旅最大の大失敗。
 戸塚駅すぐ横の踏切がなぜか通行止め。迂回するには国道1号線以外の道を通らなくてはならない。
 しょうがないので、数キロ戻って、横浜新道の方を通る。

横浜 みなとみらい方向のビル 東京タワーが見えた!
神奈川・横浜

 ついに横浜に到着。港からきれいな夜景が見える。
 なんだか高そうなマンションが立ち並んでる。「どんな悪いことをしたら、こんなところに住めるんだろう」と思うのは、貧乏人の習性。

東京・多摩川

 多摩川を越えれば、いよいよ都内。ゴール、日本橋まで20km!
 そして、五反田駅の脇から山手線内。東京タワーの脇を抜け、霞ヶ関の官庁街、皇居・桜田門へ向かう。

皇居脇のキロポスト あと2km 500kmの旅のゴール 日本橋
東京・東京駅

 皇居のお堀に沿って、丸の内を走っていくと、キロポストの数字がみるみる少なくなる。
 残り1キロを切ると、東京駅は目の前。東京駅の北側のガード下を潜り、二つ目の交差点が”日本橋”。この交差点を左折すると、目の前に日本橋が見えるはず。

東京・日本橋

 日本橋の交差点を曲がってすぐに、日本橋が目に入る。
 ま、東京って所は、どこへ行ってもそうなんだけど、最初の感想は「あ、これ見たことある!!」
 そして、あっという間に橋を通過し、ゴーーーール!

ライトアップされた日本橋 日本橋に埋められた日本国道路元標
東京・日本橋

 3日かけてやっとついた東京。夢にまで見た日本橋。
 が、しかし、今一歩、高揚感が無い...。
 いや、車で通過したときは、それなりの達成感があったのだが、なんか...、こう...何かが足りない....。
 なによりも、元旦の夕方の日本橋って、むちゃくちゃ寂しいんですよ。まだ夜7時前だってのに、本当に見渡す限り人がいないし、車も走ってない。三越だって閉まっている。
 日本橋の真ん中には、”日本道路元標”っていう、国道1号線などの起点を表す標が埋められているんですよ。それって、日本橋の車道の真ん中にあるから、普段は中々見ることはできないらしいんだよね。でも、今日は楽勝。静かな橋の上でひっそりとフラッシュを焚きました。
 あと、かなり寒かったんですよ。一刻も早く立ち去りたい一身で、せっかく日本橋に来たのに、数分で立ち去ってしまいました...。

ま、そんなわけで、国道1号線の大阪-東京を走破しました。
 ゴールが東京ってのは、ちょっと華が無かったなぁ、とは思いましたが、そこそこ楽しかったです。
 端から端まで制覇するってのは、妙な達成感がありますね。

 で、おいらは、この旅に結構味をしめたんですよ。
 また、そのうち、他の国道制覇の旅に出かけようと思ってます。

  • 大阪-北九州 国道2号線の旅
  • 北九州-鹿児島-北九州 国道3&10号線の九州一周の旅
  • 東京-青森 国道4号線の旅 あるいは、さらに国道7、17号線を使って、青森-新潟-東京 東日本一周の旅
  • 京都-新潟-青森 国道8&7号線日本海北上の旅
 こんな旅を、その内やってみますよ。

3 件のコメント:

  1. えらい。ただ単純に偉い。次の旅も期待してますよぉ。

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  2. >> まことさん

     コメントありがとうございます。

     偉くは無いですが、次の旅には期待してくださいませ。(って、次の旅にあてがあるわけではないですけど....)

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  3. 続編待ってます。

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